11/12修斗後楽園雑感〜テーマが見えない
■団体:修斗
■日時:2000年11月12日
■会場:後楽園ホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 翌日の月曜に仕事の納期を抱え(しかも1週間延長済み)、久々に前売りチケット、オシャカにするはめになりそうだったのだが、数日前からドラクエもせずに半徹夜を繰り返した挙句(しまった納期遅れの原因を書いてしまった、内緒だよ)、当日の昼間には何とか行けそうだと判断、カフェインの大量摂取でハイになったまま行ってきました、修斗後楽園。

 開始の5時時点では、9割程度の入り。最後まで埋まらず。結構いいメンバー揃ってると思うんだが。ハンドフォン片手に会場をウロウロしている坂本P、益々、額が危なくなっている。色々苦労してるんだな。相変わらず第2ボタンまで外しているけど。

 20分押しで(休憩時にマイクで謝罪したので、印象は悪くなかった)、全選手入場から。ここで、菊田軍団の佐々木と郷野が「チームグラバカ」と紹介されてビックリ仰天。勿論、大歓迎だ。選手挨拶は、Aクラスを差し置いて、村濱。紹介されると「えっおれが?」とボケてから(笑)。カツゼツばっちりハキハキ。


<第1試合:ウェルター級5分2R>
×大内敬(パレストラ)(1R4分10秒、スリーパー)門脇英基(慧舟會)○

 首相撲からヒザを入れてスタンドでも優勢だった門脇が、投げ合いから上になり、マウント、反転、バック、スリーパー(チョークじゃない方)と、定番をこなして、あっさり。お見事。


<第2試合:78キロ契約5分2R>
○大河内貴之(パレストラ)(判定2−0)マチアス・リチオ(仏)×

 ロングタイツのリチオのセコンドには草柳。

 1Rは下になることが多く、固いカードで凌いでいた大河内だが、2Rに入ると、上になれるようになり、優勢に。サイドから腕狙い、もつれてバックにまわってアームバー失敗でスタンドになってしまい苦笑とか、マウント素通りで逆サイド狙ったが、ハーフにつかまってしまうとか(そっちからの腕狙いの方が得意なようだ)、そこそこ楽しめた。


<第3試合:ライト級5分2R>
○戸井田カツヤ(慧舟會)(1R2分7秒、腕十字)梅村寛(アライブ)×

 整体師(?)の制服で入場の戸井田、どうせならもっとそれをアピールして欲しかったが、面白いのでOK。

 打撃は危なっかしい戸井田だが、何とコピィロフみたいなカニ挟みに成功(そのあともつれてすぐスタンドに戻っちゃったが)。わーいわい。何とか捕まえて上になると、今度は田村ばりのクルクルムーブ(と言っていいと思う)から、マウント取るのに成功すると、沸く場内に片手あげて応えてから、スパっと腕十字。わはははは、素晴らしい。

 梅村も打撃アグレッシブで悪くなく、おれ的には、本日のベストバウト。


<第4試合:ウェルター級5分2R>
△中山巧(パレストラ)(判定1−1)南部陽平(横浜)△

 押し込んで流行りの肩パンチを見せる中山は、上になると、インからのパスではなく、猪木アリに戻してからのイキナリパスを狙うのだが、ウマくいかない。2Rも似たような展開だが、下からヘンゾキックでパスさせない南部、やっと上になると、こっちはサイドまではパス成功。しかし中山も下からパンチで応戦し、なかなかの熱戦ままゴング。

 上になった回数を取るかパス出来たことを重視するかで判定微妙で、その通りに分かれる。これもいい試合だった。


<第5試合:ミドル級5分2R>
○和田拓也(K’z)(判定3−0)ラフロス・ラ・ロス(蘭)×

 ロスのセコンドには、おおう、ロムルダーじゃないか。あと何故かJJAの小幡が。

 オランダっぽく(?)、打撃でいきたがるロスだが、あっさり捕まり下になる展開。そこそこ足も効かせるのだが、あまりウマくなくパスされてしまう。これまたオランダらしく、ギロチン狙いも見せるのだが、ルタ系と違ってウマくはいかない。圧倒的に攻めた和田の勝利。


<第6試合:ウェルター級5分2R> 5分2R
△村濱天晴(WILD PHOENIX)(判定1−0)竹内幸司(横浜)△

 烏合会ファンのおれとしては、村濱が今日は何を見せてくれるか期待のカード。セコンドには当然ヤノタク(コンテンダーズ楽しみにしてるぞ!)。

 ゴングと同時に突っ込んだのは竹内。うはは、パロディッシュでよろしい。村濱も拍手して誉める(試合中に何やってんだか)。と、順調な立ち上がりだったのだが。ところが、今日の村濱、引き込んでこから執拗にギロチン狙い。確かにルタ系のギロチンを見ると極まったカタチはガード状態だから、いきなり引き込んでからでも、おかしくないような気がするのだが、竹内が固いのもあり、極めるには至らず。

 2R入ると、今度はいきなりスタンドの状態で、相手の頭が下がってもいないのに、村濱、強引に飛びついて身体によじ登るようにして、ギロチンの体勢に。そこから引き込むように倒れ込んだもんだから、これが見事にDDT。おれの周りも「DDTだDDTだ」とザワめいていた。

 と、この試合のみ長々書いているが、それほど面白い試合でもなかったのは事実。村濱、2R終盤、これじゃポイント取れてないと思ったか、タックルにいき、あっさり上になれてるんだから、勝つ気になれば、もう少し何とかなるんじゃないかな。しかし、おれは、こういう村濱の「芸人魂」を応援するぞ。リングスにおいでよ(笑)。

 試合終了後、退場前に、観客に向けて深く礼をした村濱と、試合中、村濱のことを散々挑発しながら、固いファイトに終始した挙句、本部席に土下座したのみで退場した竹内を、どっちを応援したくなるかと言ったら、そりゃ決まってるよな。


<第7試合:ミドル級5分2R>
○川勝将軍(大宮)(判定3−0)チャド・サウンダース(米)×

 前回来日時、試合がキャンセルとなり「ヘビー級の相手でもいいから戦わせろ」と言って、驚異の18歳な逸話を残したチャドのセコンドにはポール・ロドリゲス(らしい)。

 ところが、これがとんだ一杯という奴か。気合充分でアグレシッブな川勝に押されて、下になりっぱなしの展開。足狙いに行った川勝に対抗し、執拗にヒールを狙った挙句、パンチ乱打され大流血。2Rに横リバで、ひっくり返したのが、唯一の見せ場か(あと、セコンドで熱くなってるロドリゲス)。まあ、心は強そうだし、何と言っても18歳だから、今後に期待なのだが、次があるかは微妙だな。


 12/7のカード発表。ミドルでクーパーvsクック、ライトでノゲイラvsパーリング、フェザーのチャンプ決定戦でマモルvs秋本、ウェルターのタイトルで宇野vsルミナ。マッハの相手には、あっと驚く強豪が(というほどでもないが)噂されていたが発表はなし。このカードじゃNKはキツそう。

 マモル、秋本、マッハ、ルミナ、宇野がリングへ。宇野のしゃべりは相変らずダメだな。零点。「最後に対戦相手が決まってないマッハ選手にも一言」とリングアナ(新入りでネタフリへたっぴだが、カツゼツはバツグン)に振られると、マイクを奪い取り、しゃべり始めたマッハは素晴らしかった。

 休憩10分。


<第8試合:ライトヘビー級5分3R>
×佐々木有生(グラバカ)(1R40秒、三角)マルタイン・デ・ヨング(蘭)○

 グラバカと紹介されラップ・サウンドオブサイレンスで入場の佐々木のセコンドには当然菊田。一方の和風の尺八&和太鼓ミュージックで入場のヨングには、ロムルダー&小幡。

 あっさり上になれた佐々木だが、下からこりゃ無理だろう体勢だったヨングの三角狙いをナメていたのか、ジワジワ極まる体勢になってしまい、かなり我慢するもタップ。ヨングのセコンド陣、関係ないロドリゲスとかまで乱入して大喜び。ヨングは四方に丁寧に礼して退場。


<第9試合:ライト級5分3R>
×大河内衛(GUTSMAN)(判定0−3)野中公人(大宮)○

 前回のバレット戦で男を上げた大河内だが、今回はベテラン対決でちょっとテーマ見えないなの一戦。案の定、バレット相手でも凌いだが、野中相手でも凌いだだけという感じ。判定は、3R通して1回しか下にならなかった野中の圧勝だが、つまらなかった。


<第10試合:ウェルター級5分3R>
○五味隆典(木口)(判定3−0)ライアン・ボウ(米)×

 最近散々吹いてる五味が、固いボウをどう倒してアピール出来るかという感じなのだが、やっぱ五味、独立(?)したのは失敗なんじゃないかな。1R開始早々の打撃の応酬(だと思う)で、目の下腫らしてしまい、壮絶な顔に。

 ずーっと上になって殴りっぱなしで、判定という意味では圧勝なのだが、勝ちきれない。パンチ狙いなのに、中途半端にパスも狙う(が、固いボウに凌がれる)という戦術が、何かチグハグなような気がした。

 試合後のマイク「もう少しで昔の自分に戻れるんで待ってください」という発言に期待して待ちますかね。


<第11試合:ライトヘビー級5分3R>
○郷野聡寛(グラバカ)(判定3−0)須田匡昇(クラブJ)×

 これもテーマ見えないなー。どっちが勝つかということに、おれ的には興味が持てないカード。ライトヘビーでは最高のマッチメイクではあるのだが。つまり、修斗の重量級の限界を見せてしまっている感じがする。

 まあグラバカであるだけで、郷野応援なのだが。

 「パンチで倒そうと思っていたのに、パンチもらってビックリしました」という試合後の郷野の発言がすべてか。ヘッピリ腰スタイルは相変らずなものの、打ち合うと須田のパンチが結構入るので、それを嫌がる郷野が押し込んで膠着し、郷野が流行の肩パンチを出す程度。ジレた須田が投げ
に行くも、粘られ下になってしまうという展開が繰り返される。

 3R押し込まれたままで「あーっ、くそっ」と大声だして、最後の反撃に出た須田に好感。ガチ版入江というか、須田はやられキャラなんだよな(笑)。何かやられてジレている感じに、凄く哀愁が漂って、そういう部分じゃ見てる者に伝わるものあるんだが、修斗の選手に、こんなこと書いても誉めてることにならないか。


 今回の主催はガッツマン、桜田がマッチメイクしてて、これがヘタクソとしか思えない感じがした。

 やっぱりベテラン対決は、ちょっとテーマが見えない。メンバーは揃っているのにもったいない気がする。Bクラスは相変らず面白くて、北沢興行も見たくなったくらいなのだが。あと11試合は多過ぎるんだが、これは文句言うまい。


 というわけで、この観戦記もテーマが見えない。




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