全日本女子プロレス:11月12日(日)後楽園ホール
■団体:全日本女子
■日時:2000年11月12日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ALOHA♪HAWAII(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

簡単に全女@11/12後楽園ホール観戦記観戦記
 HAWAIIの女子プロ団体探訪第6弾! 今回はプロレス界でもっとも歴史がある団体、全日本女子プロレスでございます。私ことHAWAIIは女子プロに真面目に取り組んでいるつもりなのですが、お恥ずかしい事に、なぜか一番の老舗の全女は訪れじまい。今回、前川が渡辺を裏切ったと云う記事を見て、彼女の覚悟をば確かめようと思い、初めて赤いマットに足を運んだという次第でございます。当然初見ですので、NEO同様詳しいことは書けませんので、感想などを徒然にしたためます。
 私がホールの玄関に着いたのは、試合時間15分前の11時45分です。その時点でダフ屋の声は「買い」と「売り」が交互でした。それで会場はアリーナは8割、南定席は5割強、全体で7割弱と言ったところでしょうか、それでも全女ファン曰く「今日はガラガラ」だそうです。会場の男女比は6:4ぐらいで、やはり一番の老舗らしく理想的な客層だったと思います。
▽第1試合:タッグリーグ・ザ・ベスト2000公式戦
○下田、三田組=4点(猛虎原爆固め17:21)美鳥、×沖野組=0点
 タッグリーグの公式戦で、ラスカチョとG−MAXが出てきているのに、なぜか第1試合。このホール興行の性格を表しているかと思う(涙)
 さて試合はと言うと、フリーのヒールと、LLのヒールの全女におけるヒールの覇権争うか?のヒール対決。まずG−MAXはチェーンを持っての入場、そのしんがりにはシャーク土屋、そしてなぜか一番の大きな声援、ラスカチョは当然イスを持っての入場。試合開始のゴングと同時に、まずはG−MAXがいきなり場外乱闘の奇襲攻撃を仕掛ける。当然イス攻撃も出すが、さすがはラスカチョ、イスを持たせたら負けていない。いつの間にか攻守入れ替わって、逆に下田は沖野、三田はキャロルを捕まえて客席を引きずり回しての大暴れ。序盤戦のヒール対決はラスカチョの貫禄勝ち。
 さて中盤、この4人のメンツでは、攻撃の点で云えばどう見ても沖野が2ランク下、と云うか攻撃一つ一つが弱々しい。下田への逆さ串刺しでの顔面へ低空ドロップキックもなぜか優しい。まるで西選手@Jd’を見ているようだ。これは、余所様のリングゆえの内弁慶の為か、それともヒールの大看板のラスカチョへの遠慮か、はたまた単に力がないのか、HAWAII大いに悩む。ヒールはエグイことを遠慮なくやってこそヒール、優しく見えたら、幾ら凶器を持ってもヒールとしては失格。もっとガンガン行っちゃって欲しい。そんな沖野をフォローすべく、シャーク土屋が絶妙のタイミングでの竹刀を持っての度々の乱入。ようやくバランス的に釣り合いがとれて面白くなった。
 最後は、下田がかかと落とし→タイガースープレックスで沖野をピン。マイクはナシ。

▽第2試合
○井上貴子<フリー>(裏拳→片エビ固め13:41) ×納見佳容
 貴子もカヨちゃんもコール時にはすごい紙テープの量だった。貴子は誕生日テープとして、カヨちゃんは「?」 たぶんなんか理由があるのだろう。
 さて、試合はゴング後すぐに、カヨちゃんが貴子を場外へぶち落として、そのまま四方の客席に貴子をぶん投げる。一度貴子に攻守逆転されるが、されど再び貴子を客席にぶん投げる、そしてマイクで「いつまでもやられている私じゃないんだよ!」と啖呵を切る。ハッタリが効いてええと思う。一応ココまではカヨちゃんペース。
 中盤は貴子優勢、STF、コブラツイスト等の関節技を繰り出すも、決め手を欠くのかカヨちゃん全て耐える。そしてカヨちゃん南側場外に落ちた際、狙っていたのか、青コーナーの元のスタンガンを手にして、嬉しそうに貴子を追いかけ回すが、残念ながら貴子逃げ切ってショック攻撃は出来ず。されどこれを機にカヨちゃんが攻勢をかける。パワーボム(?) キャメルクラッチ、ボディーシザース、ジャーマン、Wリストアームソルト(?)を仕掛けるが、貴子は全て受けて返す。
 最後は、貴子の迫力ある裏拳、カヨちゃん一発目は耐える2発目でピン。
試合後のマイク
カヨちゃん「23日の代々木、また当たるけど、次は渡辺さんパートナーだから、負ける気がしません!」
貴子「おまえ、代々木代々木とうるせーんだよ。今日勝てねーもんが、代々木で勝てるかって言うんだよ! おまえの傷ついた人ペアに頑張ってちょうだい」と少々ガチなコメント。
▽第3試合
○豊田、藤井(ドロップキック→体固め2:05)堀田、×西尾
 凱旋帰国の堀田にすごい紙テープの量。
 序盤は、西尾vs藤井。西尾新人らしくドロップキックの連続を見せる。藤井くんそれを受ける際、先輩の貫禄を見せようと、倒れずに受けようとするが、如何せんまだ線の細い藤井くん、中途半端に受けてヨロヨロとよろけて片膝を着くこと2度3度。おいおい、それなら倒れてキッチリ受け身をとった方がまだ様になるよ。とツッコミをば一つ。でも、攻めに回ったら先輩の意地、フライングメイヤーを決めて、豊田にタッチ。
 豊田、西尾、全女の権化に対峙しても多少躊躇するが、臆することはない。それでもさらに顔を近づく真奈美。そこで、西尾張り手一発、真奈美も返す。西尾少し引いたけれど再び勇気を出して、だだっ子張り手の連続、そして自らロープに飛んでのドロップキック、残念ながら豊田に全然効かない。対して豊田「ドロップキックはこうやって打つんだよ」と言うかのように、同じ動作で西尾に綺麗なドロップキック一発、西尾の胸板にまともに入って、西尾壊れたかのように動けず。ワンツースリーが入って、豊田が西尾をピン。オイオイ・・・・堀田の出番がない。
 堀田笑いながらもたまらず出てきて、客席に向かって「私の出る試合見たいよね(ヤンヤ!) 2対1!」と言って、延長戦決定
▽延長変則マッチ
○堀田(ピラミッドドライバー→エビ固め5:25)豊田、×藤井
 あとはサービス版だから、2対1とはいえ、堀田が負けさせるわけにはいかない。豊田が適当なところで堀田のフライングニールキック(?)をくらい、ダメージを受けて暫く動けないところ時を見計らって、堀田が藤井くんをピラミッドドライバーでピン。

試合後のマイク、堀田に無理矢理マイクを向けられ
西尾「今度はシングルで闘ってください」
豊田「もっと受け身が上手くなったらやってやるよ。まだ西尾と試合をやったら、殺しそうで怖いです」

堀田一人になって、
「(アメリカ遠征の話し)日本の女子プロレスはアメリカで通用します。何年後かアメリカで試合がしたいです。あと神取、神取には勝ちます。アメリカ行って自信がつきましたので、必ず神取には勝ちます」
▽セミファイナル:タッグリーグ・ザ・ベスト2000公式戦
○伊藤、脇沢組=4点(ダブルフットスタンプ→体固め20:40)×高橋、中西=2点
 両者噛み合って、全女らしい展開が早い良い試合だと思った。この頃心配のわっきーも、痩せている割には、技も受け、また良く動いて休むことはなかった(勿論声は一番目立っていた) 働きは十分すぎる働いていたと思う。
 さて試合は、いつもながらモモのハイスパートバトルが光った。特に特筆すべきは彼女の“所作”である。コーナーポストに登る際も、全く無駄な動きがなくスマートに登る。全女の中では、豊田も“所作”が綺麗であるが、さらに上を行くスムーズさである。男子を含めて、プロレスラーは彼女の“所作”を見習うべき点は多いと思う。
 また、機転と云う点では、わっきーが光った。特に終盤、伊藤さんに仕掛けた新技“ナナモモ☆ダイバー”をすんでのところで阻んだわっきーのミサイルキックは、試合の流れを再び自陣にもどし、次の伊藤さんのダブルフットスタンプからピンの流れを引き寄せた意味で、大変良かったと思う。
 この日のHAWAIIのベストバウト
試合の内容をもっと詳しく知りたい方は「もものもと」

▽メインイベント 「裏切りの行方・・・・・」
○前川(カカト落とし→体固め3:56)×渡辺
 この日HAWAIIが一番のお目当ての試合。実は前川が渡辺を裏切ったと云ったニュースを聞いても、さほど触手が動かなかったのであるが、「前川は巡業の移動も単独で行っている」と云う話を聞いて、その覚悟の程を見たくて足を運んだというわけです。ただこの日の試合、たぶんラスカチョが前川のセコンドに着くことが予想されただけに、両軍のセコンドを巻き込んだ乱闘になることは火を見るより明らかであったし、当然11/23の代々木の前宣伝も兼ねていることもHAWAIIも了解しておりました。でも、ほんの2、3分で良いから、裏切った者(前川)と裏切られた者(渡辺)の当事者同士の感情むき出し激しいバトルをHAWAIIは期待して、この日後楽園に足を運んだというわけです。

 余談ですが、HAWAIIのデジカメは155枚分写せるようメモリーを用意しています。ですからメインに向けて、前座の試合はある程度枚数をセーブしながら写しているわけです。この日はメインの前川選手にメッチャ期待していたので、55枚分のメモリーを用意していました。私の期待値をおもんばかって下さい。
 さて試合はと云うと、リング上で見る初見の前川選手は、テレビの印象では線の細い選手かと思っていたのだが、実際に見ると腰の辺りもしっかりしていて、なかなかの好印象でした。それで、彼女のセコンドは当然ラスカチョがについて、渡辺のセコンドにはさっき試合終わったばかりのイトちゃんとモモがつきました。もうこの時点でその後の流れはほぼ決定。それでもHAWAIIは「ほんの1分で良いから・・・」と両者の死闘の断片に一縷の望みを持つ。そしてリング上は普段とは少し違う緊張と静寂の中でゴング。9割方ナベちゃんの声援が上がるなか両者2.3秒にらみ合って、組み合おうとする時にラスカチョはすでにリングイン、そして当然介入。そしてHAWAIIは涙。1分どころか2.3秒しか保たなかったのね(涙々) やっぱり淡い期待だった・・・・

 あとはリング上では3人攻撃でナベちゃんをいたぶってました。もちろん場外乱闘もあるわけですが、まぁそこそこで切り上げてましたね。再びリングにあがって、ようやく2人だけの闘いに戻ってナベちゃんスクリュードライバー(?)で反撃、お客さんの大歓声に包まれるも、すぐにラスカチョ乱入でデスバレーでやりたい放題。でもイトちゃんもモモも場外・ロープ越しではやり合うが、決してリングには乱入せず。たぶん我慢していたのでしょう。「今日はナベちゃんがやられる日、気の毒ですが、代々木の前宣伝の人身御供(生け贄)となって下さい」と。まぁそれはそれで致し方なかったと思う。最後は前川選手のかかと落としで、ナベちゃんを3分あまりでピン。(結局デジカメで写した枚数は10枚でした)

試合後、リング上で両軍入り乱れてのマイク。
前川、「おまえ、もうダメなんじゃないか」(お客さん罵声罵声)
下田、「おい渡辺、今日もしっかり泣いてるか。おい!おまえら、渡辺、伊藤、それからなんだか中西、調子乗ってみたいだが、今度泣くのはおまえらだ。全女のバカなファンドも覚えとけ。おまえらも一緒に泣け!」

HAWAIIの感想は、前川の覚悟の程が垣間見られると思って、ホールに足を運んだのだけれど、その断片も見られなかったことはちょっと残念である。それと同時に、ほんの1分で良いから、二人だけで死闘の断片を見せて欲しかった。でもまぁ大きな大会の前だから致し方ない部分もある。
 そして、それとは全く逆であるが、ラスカチョ、特に美馬姐のマイクは素晴らしすぎる。聞いていて惚れ惚れする。それをアルシでもやって欲しい。
総括
 さすが老舗である。興行として全体がしっかりしているし、観客の反応を的確に掴んでいる。特に第3試合での豊田と堀田の対応は素晴らしいものがあった。メインはその性格上消化不良の感は否めないが、HAWAIIは全体的におおかた満足している。
 また、ナベちゃんに関しては、復活の日を待とう。その時には2人だけの死闘が見られるかも。次回HAWAIIが全女の会場に足を運ぶとしたら、前川がその覚悟が見られるようなシングルでのカードが発表されたときだと思う。そんなに遠くない時機(次々回ぐらいの後楽園?)だと思うし、今回こんな形で終わったけれど、個人的にまだメッチャ楽しみにしている。画像も見たい方はhttp://hyper4.amuser-net.ne.jp/~auto/b13/usr/hawaii/brd1/bbs.cgi



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