大阪プロレス11/6後楽園大会
■団体:大阪
■日時:2000年11月6日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 客入り、実数で 1,200〜1,300 位でしょうか。前回の東京大会、5/7大田区では、
連勝中の村浜の挑戦を格闘技戦でデルフィンが受けて立つ、という特別なカードも
あってけっこう入っていましたが。今回はおそらく、普段着のカードで勝負、という
ことなのでしょう。

第1試合 ○橘隆志(逆エビ固め、時間不明)和田秀作×

 前半は腕、足、首の取り合い、後半は張り手とエルボーで気迫の出し合いと、前回
の大田区大会でも感じたが前座第1試合はごくごく普通の地味な試合で、出たのは大
技とも言えないような、和田がドロップキック3発、フロントネックチャンスリー1
発、橘はスピア1発、ボストンクラブを双方1回ずつで、後から出した橘の逆転勝ち。

第2試合 ○菅原嘉人(ダイビングヘッドバットから体固め8:12)×ポリスメ〜ン

 で、ここ以降、出だしから大技が飛び交う試合に。
 そんなには印象に残らない試合。ま、まだ前座だし。ポリスの敬礼付き倒れ込み式
ダイビングヘッド、菅本のリング内からトップロープ飛び乗り振り向きざまのドロッ
プキックが目立った程度。決着は、菅本の方の飛距離の長いダイビングヘッドで。

第3試合 くいしんぼう仮面、モンキーマジック、○白鳥智香子(飛龍原爆固め16:12)
                 えべっさん、極悪怪獣Zマンドラ、×宮崎有妃

 よくネタが繰れていて面白い。ベストムーヴは5人数珠つなぎの首4の字に1人余
った白鳥が端の選手に逆エビ、反対側の端の選手がロープエスケープ、というやつ。
いや笑った。
 なかでも特にくいしんぼうとえべっさんの組合せ、いつのまにかソーシャルダンス
を踊り始めてるなんてのは、まさに体の動きで見せる漫才のようなもので。えべっさ
ん、『がきデカ』の「死刑!」の動きなどネタも軽妙だが、どんな技でも器用にこな
す。対するくいしんぼう、とにかくキレが抜群。コミカルなだけでなく技術の“合わ
せ”も巧い。
 他、怪獣の体格がこのなかでは違っていることもあり、高速ジャーマン、リフトア
ップからのボム、巨体ムーンサルトなど、“強さ”を誇示。
 宮崎有妃、あい変わらず、動きの段取り臭さが少しだけ鼻に付くが、フォームが美
しい。
 試合は、くいしんぼうの関空トルネードで決まらず、白鳥のドラゴンで幕。

セミファイナル ○スペルデルフィン(デルフィンスペシャル1号16:23)×村浜武洋
 5/7は格闘技戦だったが今日はプロレス。村浜、レガース着用だがオープンフィン
ガーグローブは無し。
 腕、首の取り合いのマットワークから始まる。グラウンドでは体格に優るデルフィ
ン(デルフィンに優られるのだからいかに村浜が小さいか)がやや押し、ショルダー
タッックル合戦でも優位に立つ。
 村浜の反撃はもちろんキックからだが、意外にもラフっぽい攻撃手段を使う。ヘッ
ドバット、アックスハンドル、エルボーやニーを使った腕殺しなど。腕攻めがしばら
く続くが、デルフィン切り返し、やはり体格差を生かしたコブラ、卍のストレッチ技、
さらにプランチャ狙うも、村浜かわしてリング内へ、1度失敗したが再度のトライで
キレイなノータッチ・トペコンヒーロに成功!
 このあたりから試合が加速、大技の応酬へ。デルフィンの美しいフライングクロス
ボディ、WアームSPX。村浜のフライングニール、バックドロップ。デルフィンも
バックドロップ、アントニオドライバー風DDT。ついでブレーンバスターを狙うも
村浜背後に降り立ちチキンウィング、ロープへ逃れるところを引っこ抜いてジャーマン!!
 村浜追い込む、ブリッジしての羽折り固めからキャメルクラッチ、さらに腕ひしぎ
への連係、ここで序盤の腕攻めが生きてくる、アームブリーカーから桜庭式のアーム
ロックへ!9月のリングス参戦時のフィニッシュホールドだ!!逃げられてもしつこ
く仕掛け、デルフィンピンチ!
 でも、やっぱりデルフィンだった。かわし合い、フェイントに見応えがあったが掌
底の応酬を制し、スイング式DDTからデルフィンSP(ジャーマンからのジャパニ
ーズレッグロール)、得意技をたたみ込んでデルフィン勝利。
 やっぱりデルフィンだったのだが、「村浜よくやった」の一戦だった。

メイン ○星川尚浩、薬師寺正人、ツバサ(原爆固め15:08)
           ディック東郷、×ブラック・バファロー、大王QUALLT

 大阪プロレスが自信を持って送る6人タッグ。星川がトーナメントに優勝したこと
もあってだろうが、デルフィン−村浜戦を押しのけてメインへ。
 開始直後、激しい場外乱闘をはさんで、ルード組LOVのペースに。とくに星川が
つかまりがち。
 バファローがうまくつなぎ、QUALLTは力強く、それに今日はいまいち目立た
なかったけど東郷は素晴らしい!この人の技のキレ、ひとつひとつの動きに入る時の
スピード、ついでにやられっぷりの良さ、やられたときの顔の表情、とにかく良いん
ですよ。
 闘龍門の、C-MAX、M2K絡みの6人タッグが、連係の流麗さ・奇想天外ぶり、
「流れ」「流れるような」完成度の高さで印象づけられるのに対し、この大阪プロの6
人タッグは、1対1の攻防の当たりの強さ・激しさ、攻防の「密度」が凄いと思った。
「10分経過」のアナウンスに「え?まだ10分しか経ってなかったの」と思わされる
密度の濃さ。
 その10分過ぎぐらいからリンピオ組が反撃開始。星川−薬師寺コンビでミサイル
キック〜ジャーマンの連係、ノーザン〜ダイビングプレスの連係、薬師寺の肩固め
(ゲーム・オブ・デス)と星川の羽根折り(流星ロック)の競演。ツバサの、パワー
ボムで持ち上げられる動きから宙に舞ってのラナ。
 ここから目まぐるしい。QUALLTの毒霧、コーナーに登ったツバサに場外から
東郷がイスを投げる、毒霧の誤爆、コーナー上の相手の足を引っ張り急所打ち、ラリ
アットの誤爆、など、瞬間瞬間に攻防が入れ替わる。東郷の必殺セントーンでも決ま
らない。最期は星川のジャーマン。
 後半、すこ〜し、バタバタしたかな?でもまあ充実した試合でした。

 星川のマイクで興行は〆め。


 興行全体としてクオリティは高く、たぶん、いつも大阪でやってるままのものが見
られたのだとは思う。が、欲を言えば、全体がやや小じんまりとまとまっているよう
にも… でもまあ、楽しかったですよ。




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