アルシオン:10月29日(日)後楽園ホール
■団体:アルシオン
■日時:2000年10月29日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ALOHA♪HAWAII(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 行って参りましたアルシオン。HAWAIIが一番贔屓にしている団体であります。ほんの一年前まではHAWAIIは「新日」「全日」と言っておりましたが、いつの間にかドーム@新日は行かずとも、産文@NEOには行ってしまうという女子プロにはまっています。
 さて、この日のアルシオンの興行の目玉は、「TWINSTAR OF ARSION LEAGUE 2000(ツインスターアルシオンリーグ2000)」の順位決定戦です。簡単に説明すると、8チームのが2ブロックに分かれ、総当たりリーグ戦で当たり、両ブロックの同順位チーム同士が今回対戦し、1位から8位までを決定しようと云うモノでございます。当然、1位(優勝)が決まれば8位(ドベorビリ)まで決まるという、選手にとって結構シビアなシステムでもあります。
 さて話は戻りまするが、小雨と天皇賞の場外馬券で後楽園周辺がごった返す中、まずはホール入り口に12時キッカリに到着、ただダフ屋はおらず、日本シリーズ中は警察の監視が厳しくダフ屋さんは一斉自粛するとは聞いていたが、シリーズは昨夜で終わったはず。ちょっと不可解でありました。
 ホール内に入ると、リングサイド8割、南定席は5割の入り、総じて6〜7割の入り、そしていつものようにアルシ独特の客層、鮭臭い(not酒臭い)男性が9割を遙かに越えると云うグレー色の会場でございます。  



 さて入場式は、各揃いのチームカラーを身の纏っての入場でございます。されどココでは、取り立てて事件はなく、VIP(ラスカチョ、大向、B・J)の今回のカラーは黄色と云うぐらいでございます。
 リング上全員退場の後、リングアナから「次回新しく参戦する選手を紹介します」とアナウンス。場内暗転&スポットライトの先は、南の定席の最上部、そのドアが開いて、黒のスーツを纏って出てきた選手にHAWAIIは「?」。会場も取り立てて湧かない。「う〜ん誰だろう? 見たことあるようなないような・・・・綺麗な選手であることは確かだけれど」とまだ女子プロ初級者HAWAIIは疑問符いっぱい。リングアナに「日向あずみ」と紹介されて、初めて納得。そう云えば産文@NEOで見た覚えがある。でも水着姿でなく私服だとよく分からなかった。こんな事ではあかん。この無知と云う屈辱を晴らしに次回JWPにも行かねばならない。



▽第1試合
○リンダ・スター(グラウンド卍固め6:48)×高瀬玲奈
 当初リンダの相手はアジャだっのですが、アジャが椎間板ヘルニアの為ドクターストップで本部席観戦ゆ え、急遽代打で玲奈ちゃん登場。アジャ休場でも会場は別に落胆の声もナシ。
 それで試合は、コレが面白かった。玲奈ちゃんの3月のデビュー戦を見ているHAWAIIにとっては、まさに目を見張る成長を遂げていた。デビュー戦暫くは観ていて「笑うしかない」と云う状態が続いていたが、前回8月の観戦時は「様になる」と云う状態。今回は「湧かせられる」状態であった。試合前の紹介では56戦56敗と云っていた。デビューから約半年で56試合もこなしたのであるから、当然上手くもなるわけである。コレもひとえに地道な地方巡業のなせる技であろう。
 さて試合は両者噛み合っていて大変面白い。当然リンダが心優しいので高瀬を丁寧に扱ってくれる。ミスもあまり無かったと思う。高瀬は新人らしく派手な技はないが、ドロップキックの連続を出したり、飛びつき腕十字などを狙いながらことあるごとにグラウンドを仕掛けていく。また途中で見せた中西@新日張りの正面タックルは少しではあるが観客をどよめかせた。この技は女子では使う人があまりいないので十分使うにあたう技だと思う。対するリンダは威力が違うミサイルキックや、メキシコ人らしく高瀬のグラウンド技をメキシカンストレッチ技で切り返す。ココの辺りはリンダが一日の長。また高瀬は試合中の表情が断然良くなってはきた。「闘争心」「痛い」「悔しい」これらの表情がおもっいきり出ていて、日頃「のぼ〜」としている彼女からは想像も出来ないようなハッキリとした感情表現である。大変良かったと思う。
 そして試合はリンダが変形メキシカンストレッチ(グラウンド卍固め?)で高瀬からギブアップ。試合後、高瀬再戦を願い出る。本部席了承するところへ、セコンドのガミがマイクで「このままではリンダに勝てん。うちが秘策を授ける」と言う。次回のホールで高瀬はリンダ越えなるか?



▽第2試合ツインスター・オブ・アルシオン公式戦7・8位決定戦
AKINO、○藤田組(片エビ固め11:17)×リンクス、PIKO組
 このシリーズのビリ決定戦である。ある意味シビアな戦いが予想される。選手もそれを意識してか、アキ ノはコーナーで「ビリはよそうな」と愛ちゃんと意志確認。また前回観戦時思いっきりダ〜メダメだったHAWAIIと同郷の顔グロ愛ちゃん。前々回は良かっただけにちょっと残念だったが今回はどうであろう? 愛ちゃんは出来に波があり、そしてその波の振れ幅が大きいだけに、この試合の出来は愛ちゃんの出来に掛かっている。
 試合の序盤、愛ちゃんがリンクスのバックを取る。リンクスここ一閃バックの金的蹴りを放つ。愛ちゃん 股間を押さえてヒョンピョン跳ねる。うっ、この試合こういう試合だっのね(涙) AKINOのの口も絶口調で愛ちゃんを煽りまくる。チャリ場(お笑い)としては満点だと思う。でも、そうとは言っても試合は、愛ちゃんが調子よいのか、なかなか元気があって面白い。特に愛ちゃんの場外へのムーンサルト、AKINOのノータッチトペコンヒーローの飛び技は本当に綺麗である。逆にちょっと具合が心配なのはレッドリンクス。腰に大きなコルセットを巻き、背中で受け身を取る度にもんどり打つ姿を見るとこちらまでメッチャ痛い。試合は愛ちゃんがファイアーバードスプラッシュを決めて、リンクスからピン。
 試合後、愛ちゃんマイクを持って「奥津さん(いきなり正体晴らし)、いつまでそんなもん付けてんですか? また一緒にCAZAIやりましょうよ」と、奥津何を思ったか自らマスクの紐を解くがなかなか手間取る。中途に高瀬が用意したタオルをすっぽり被り、その下でマスクを脱ぎそれを愛ちゃんに手渡すが、何も言わずタオルを被ったまま退場。
 PIKOはポツリ取り残されて間が悪いのか「私も脱ぐ」とばかりに、同じくマスクに手を掛ける。が、愛ちゃん&AKINOに「おまえは良いんだよ」と突っ込まれて(嘘)泣きながら退場。



▽第3試合 同5・6位決定戦
マリー、○ファビー組(片エビ固め12:46)三田、×バイオニックJ組
 考えてみれば女子プロで外人選手って、アルシしかいない。で、なんなんだって? いやそれだけです。でもコレって結構重要だと思う。仕事をキチッとこなさないと次から呼んで貰えない。その点、このリンダを含む外国人選手は地味だけれど、試合巧者かつキッチリ受けて相手を栄えさす。理想的だと思う。アルシが興行で常にそこそこの水準を常に保っているのは、この外国人の参加に依る事が多大だと思う。
 さてこの試合、勝敗の差はひとえに連携の差で出た。アパッチェ組はさすが姉妹、息がぴったり合って、ダブルでのフィシャーマンズバスター等で見せたように常に流れがスムーズ。一方三田組は勿論連携はあったが、目を見張る連携って云うのはなかったと思う。コレはまぁしょうがない。三田さんも美馬姐との間で見せるような以心伝心的意志疎通はワンシリーズの間でのタッグでは幾ら何でもむりと云うもの。試合終盤はマリーがみちのくドライバー2を放った後、ファビーが待ち受けてコーナートップからのタイビングヘッドでB・Jからピン。
 HAWAIIはむしろラスカチョが妙におとなしい(物わかりがよい)のが気になる。年末に向けて何かあるのかな?



▽セミファイナル 同3・4位決定戦
吉田、○ASARI組(ヒザ十字固め18:38)GAMI、×玉田組
 8月の試合で吉田がASARIに手をさしのべる形で実現したこのチーム、その際ASARIは「吉田さん、私関節技を学びますから、吉田さんも空中殺法を解禁してください」とアピールしたが、吉田は無言。ASARIはその後レディゴンの既報通り、吉田の元に通い関節技を学んでいって、このタッグチームは結成された。と云うのがこの対戦での前説。
 この試合、自らをコミカル・ヒールと名乗るRe:DRΛGの先陣をガミがつとめる。それに対して吉田組は吉田が登場。相手の出方を見極めるべく静かに組み手を探るが、折り合いがつかず、組み合うことなくそれぞれのタッグパートナーに交代。日頃のRe:DRΛGらしくない緊張感いっぱいのシリアスモードで展開。されど交代してからは、この場内の緊張感あふれる空気にたえられないのか、GAMIはASARIの後ろから忍びより「ば〜か!」と声と共に打撃を食らわし、いつものRe:DRΛGに逆戻り。やっぱりRe:DRΛGはいつものコミカル・ヒールが似合っている。
 さて序盤、ASARIは関節吉田学校に学んだ成果を披露すべく、何度もグラウンドで膝十字、腕十字、三角締め、スリーパー等の関節技を仕掛ける。それに呼応するかのように吉田、GAMIも同様に合わせる。そしてそんな時でもGAMIは受けを狙いに茶々を入れる。コミカルとグラウンド技、リング上では一見対局にあって離れて見られるが、改めて見直せば緊張とお笑いは相性がよいのかも知れない。

 中盤、ASARIはGAMIと玉田に向けてコーナーから場外に飛ぶ。その後お客さんに手拍子を求めて 吉田が飛ぶように煽る。吉田は一瞬戸惑った後小さくニヤリと笑い、リング上を走り三角ブランチャーを綺麗に決行。お客さんメッチャ喜ぶ。全女時代から数えて数年ぶりの空中殺法の解禁である。その後吉田水を得た魚のように明るい表情になり、ASARIとの連携の対角でのコーナーポストからのタイビングボディプレスもあうんの呼吸で決める。ついでに吉田は調子に乗ったのか、場外でGAMI相手に相手(ヒール)より先にイス攻撃まで繰り出す。おいおいそこまでは求めてないって・・・・。
 試合は終盤、玉田が吉田の変形四の字をくらう。アルシでは連携攻撃は許されても、カットプレイは禁止。玉田なんとかロープに届きそうになるも、吉田に何度も中央に引きずられての関節地獄。コレが効いたのか、後のASARIの執念の膝十字で玉田がタップ。HAWAII今日一番のベストバウトである。



▽メインイベント 同優勝決定戦
○ソチ浜田、浜田文組(エビ固め10:32)下田、×大向組
 ご存知の通りHAWAII一番の贔屓である浜田文子の試合。今回は姉ソチとお揃いのブラック文子で登場。う〜ん美しすぎるさすが何を身につけても似合う。さて、おのろけはこの辺にして、8月はアジャ戦を含めてボロボロの文子であったが、9月には賛否両論が渦巻く中、曲がりなりにもアルシ代表的なトーナメントであるZIONを優勝。コレがよほどの自信になったのか、文子がスケールアップして帰ってきた。プロレスラーは時にランクアップすると言われるが、まさにそれを見ているようであった。体全体から自信がみなぎって、メインイベンターとしての誇りを醸し出している。それでもまだ蝶にはなってはいないがサナギがうずうずしているかのように体のエネルギーが充満しているのである。文子は12月にクイーンのタイトル戦であるアジャ戦を前にして、マリー、ASARI、AKINOを相手にスカイハイ卒業三番勝負が組まれているが、ハッキリ言って問題ではない。同期のAKINOとはすでに7馬身ぐらい引き離している。前回はアジャとの試合は闘う前から結果が分かっていたが、次回は違う。「もしや」があるかも知れない。まだ今日の試合を見ていないのだが、見た目でわかる。そんな気をさせる程成長していたのである。
 一方、大向&下田のゴージャスタッグは、まるでスケスケガウンでで登場。特に大向はピンクのランシェリーに、スケスケネグリジェの様な出で立ち。極悪掲示板で「女子プロは『エロ』か?」話題となったが、ことコレに関して言えば、コレを「エロ」と言わずして、何を「エロ」と言ったらよいのだろうか?と悩む

 まぁ、そんなことは置いといて、さて試合の方は、残念ながらあまり噛み合っていない。特にゴージャスタッグが文子に放つ、この頃男女問わずマット上で流行のふり抜き型グーパンチは、見ていてあまり面白くない。文子のしょっちゅう出す掌底もあまり感心しないのであるが、このパンチと掌底の応酬は、なんかプロレスという感じがしない。まぁコレが賛否両論の所以であろう。
 それでゴージャスタッグの二人のパンチとキック攻撃に文子は早々ダウン。すでにグロッキー状態である。それでも構わずゴージャスタッグはダブルで執拗な蹴りを繰り出すと、ソチが見かねて、それ以上の攻撃をさせまいと、倒れた文子を覆うべく体を張り自らを盾となって、姉妹愛で観客の涙を誘う。が、ソチの出番はちょっと早いすぎる。もう暫く文子がゴージャスタッグにイジメのようにやられていた方が後々の展開は面白かったのと、文子のやられっぷりももっと見たかったので、HAWAIIちょっと残念。

 そうとは云っても、文子の動きに見るべきモノもあったのも事実、特に自分の持ち技ラ・アヤキータに入り方は随分練習したのか、飛びつき型でもスムーズに入り不自然さが無くよかったと思う。また、引退が決定しているソチはまるで残り少ないファイトを楽しんでいるのか、技を繰り出すたびにニコニコしていた。

 そして最後は、文子が下田を浜ちゃんカッターでアシストするなか、ソチが大向を高々と上げて、大向の持ち技であるB3ボムで大向をピン。浜田姉妹組の優勝である。ZIONの時は、文子優勝でいろいろと賛否両論があったが、今回はそれほど異論はないと思う。このタッグチームのそれなりの強さが出ていたんではないかと思う。



 試合後、表彰に続いて、参加者全員で記念撮影。その後浜田姉妹のマイクアピール。ソチは「12月24日に引退します。応援よろしくお願いします」 続いて文子観客に礼と家族で戦えた幸せを言うと共に「アジャのベルトを獲る前に日向選手と戦いと思います」と締めようとする。この辺り相変わらず自分一人でまとめようとする。このままでは 団体としての話も終わってしまう。たぶんまだ団体を代表するエースの自覚がないのであろう。見ていてメッチャ歯痒い。
 見かねてGAMIが口を出す。「なんでおまえらが優勝するんや。うちらが優勝してハッピーエンドやねん。君らが優勝して喜ぶのはあんたらのお父ちゃんだけ。」 続けて「それで、この一年アルシ・ジャパン、アルシ・メヒコ、CAZAI、そしてVIP、みんなよう頑張った。誉めたる。で、ですのでぇ、一年の総決算として、来月で6人タッグのワンデートーナメントをしたいと思います。なんならうちらの(タッグ)ベルトを掛けても良いし(『おいおい、6人タッグにタッグのベルトを掛けてどないするんやねん?』と周りからツッコミを入れられると気づいて、苦笑しながら) もしかしたら、もう一本どっかにあるかも知れへんね」とごまかす。でもさすがベテランである。この団体は現在GAMIで持っている。それを受けて下田「いつもつまねぇ事い言っているが、今日は面白いよ。おうおうやってやろうじゃないの。その代わり汚っねぇちゃちいベルト(※)なんか持ってくるんじゃネェよ。それからアジャおまえも出場しろ」 そしてアジャ「ご自由にしてください。出ろと言ったら出ますよ」と返す。と云うことで、来月の後楽園@アルシは6人タッグトーナメントに決定。

※Re:DRΛGは団体のタッグベルトを、旅行先のメキシコのゴミ捨て場に捨てて、自分たちのトレード マークのベルトを勝手に作ってしまった(レディスゴング11月号参照)



総括:今日のアルシは全試合十分楽しめた。コレは順位決定戦と云うことでレベルが同程度の戦いが続いたためだと思う。またアジャがいなくても違和感はなかった。しかし、そこそこの水準があったとはいえ、闘いが小粒であったことは否めない。一試合ぐらいはドカンという強烈な試合が欲しい。コレでは暖かいファンと地方と人は楽しませることは出来ても、大きな大会がしょっちゅう開催される東京及び大阪の目の肥えた一般のファンを会場に動員させるのは難しい。この辺りはアルシの重要な課題である。
 また、トップ(アジャ)、次期エース(文子)、中堅、新人、フリー参戦と、団体としての選手の陣容がだんだん揃ってきた。もうそろそろテレビ放送について真剣に考えて欲しい。テレビに映れば自然と闘いも激しいモノとなり観客動員との相乗効果も期待でき、自然とシリーズの流れも洗練され、自称ライバルである全女及びガイアとの差も縮まると思う。
画像も見たい方はhttp://hyper4.amuser-net.ne.jp/~auto/b13/usr/hawaii/brd1/comdsp.cgi?321&&&19




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