9/15初ノア@ディファ観戦記
■団体:NOAH
■日時:2000年9月15日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ALOHA♪HAWAII(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

ALOHA♪

 ノア@有明行ってまいりました! ガイア@文体に後ろ髪を引かれつつ・・・、でも今回が一生通して初ディファでありんす。MZAにもベルファーレにもマハラジャにも、巷ではやっている流行のスポットなんぞに行ったことなかった私が、何となくおしゃれな会場に足を運んだでありんす。それで東京駅より車を飛ばして15分、公共交通機関使えばメッチャ遠い未開の地でも、道が空いていれば意外に近い事を実感。
 ところが試合開始15分前に車で会場に着いたところすでに駐車場満杯、みんな考えていることは同じなのね。案内の兄さんに近くの駐車場を紹介されるも、いまだ未開の地の有明のなせるワザか遙か彼方に霞の先に見えるワシントンホテルの駐車場を紹介される。オイオイあんなところ歩いて20分以上掛かるって、車で来た意味がナイだろうと、マジ切れしつつも、どうにかこうにか無理矢理駐車しました。

 それで私の初ディファの感想をば「う〜ん、フロアが広い! 中は暗い! 音がでかい! 以上」でありんす。そして特筆すべきは会場に合わせてなのか知らないが女の子の多くなった(リングサイド男女比3:7、その他の席6:4)事と質もワンランクアップした。

第一試合、○志賀(腕固め13:12)×小林
 ノアで一番の下っ端と小林健太が登場、赤いショートタイツが結構似合う。新人らしく清々しい。第一試合らしいフレッシュな闘いを期待させるか、対する志賀がいけない。垂れ眉とおちょぼ口、それでもって登場時から「なんで今さらこんな新人とやらにゃいけないんだ」と言いたげな、不満いっぱいモードで登場、観客の期待を一気に削ぐ。だいたいこの垂れた眉がいけない。もうちっと迫力を出すために今すぐ髪を剃って眉を剃れと私は言いたい! ただ、志賀は旧全日自体と違って一回り大きくなったことある程度の期待をもたせる。
 で、試合はと言うと、新人らしく元気良く攻める小林に受ける志賀、ただその志賀の受けは先輩らしく貫禄をもって受けるのではなく、いまだマッチメイクに不満なのか全く覇気がない。それでも、志賀は受けまくって終盤は畳みかけるような投げ攻撃で勝つという、新人相手にありがちなパターンを狙うが、小林はその攻撃をしぶとく返すばかりか、なおかつ志賀に食らいついていく。驚いたのは、ココで観客から「ガンバレ小林」の声に紛れて「ガンバレ志賀」の声が飛ぶ、おいおい志賀は新人相手に闘っているんだぞ、それに対して「ガンバレ」とはどういうことやねん。と思うも、あまりに志賀が不甲斐なさにむしろ納得してしまう。観客に「ガンバレ志賀」と聞かれただけでも、いくら勝負に勝っても、この試合は志賀の負け。

第二試合、木村、○百田、丸藤(エビ固め14:38)永源、森嶋、×橋
 そう言えば、選手入場の際にスクリーンに選手のキャッチフレーズが流れる、橋は「ファイティングゴリーラ!」であった。で、入場のコスチュームも漫画の原始人を思い起こさせる豹柄ワンピースだった。
で、この試合、一言で言うと「勿体ない」である。何が勿体ないかというと、丸藤、森嶋、橋である。大変魅力的なのである。どう魅力的なのかと言うとオリジナリティ溢れるコスチュームで身をまとい、頭の回転の速いプロレスをする。云わば“闘龍門JAPAN”ならぬ“闘龍門NOAH”なのである。その最先端のプロレスの流れに、メッチャ懐メロのファミ悪が両者の効果を打ち消し合っているのである。別にファミ悪を否定するつもりはない。3時間近い興行においてアクセントとして「チャリ場(お笑い)」が重要であることは云うまでもないし、ファミ悪と関わる事によって、若手がエンターテイメント性を勉強すること悪いことではない。
 されど、一番美味しい若手3人をジジイ連中が独占することはハッキリ言って耐え難い。彼らを使いたいのなら彼らのうちの一人にして欲しい。それぐらいこの若手は魅力も可能性もある。おそらくこのノアと云う団体を女の子の人気を支える原動力となるであろう。出来うれば、この“闘龍門NOAH”と志賀、金丸、小林とのハイスパートな試合が観てみたい。そしたら少しは志賀も覇気が出るだろう。

第三試合、○池田(卍固め16:24)×浅子
 ようやくまともな試合が観られた。この試合、生え抜きの中堅と外様の中堅の闘いである。新団体として立ち上げてその序列はガラガラポーンの状態であるからして、考えようによってこのクラスの試合は一番しんどい闘いが見られそうである。大ちゃんは運動不足で太ったのか、腹が高山状態である。一方最新NOFEARTシャツを脱いだ浅子は幾分絞ったのか、腹がすっきりしている。まるで体系的には両者が逆転したかの様な印象を受けた。
 浅子は場内場外を走り回り、大ちゃんは「イナズマッ!」の声も高らかに元気良く闘っていた。特筆すべきは浅子は手に巻いたバンテージを解き、大ちゃんを絞首刑にしたのはヒールへの転向が成せるワザなのか、ただ、後の試合も金丸も同様なのだが、その様な反則技は観客に分かる様にするのは良いとしても、もう少しレフェリーの陰に隠れてやっているというスムーズさが欲しい。まあいままでやったこと無いのは仕方がないので小馴れてきたらその辺は解消できるかな。

第四試合、○泉田(片エビ固め8:04)×大森
 髭を生やした泉田が作務衣を着て、ウルトラQのテーマソングに乗って登場、そう云うキャラになったのね。一方大森はいつものように花道を迫力いっぱいで登場 と思いきや、泉田がロープをまたごうとする大森を相撲仕込みのぶちかまし(ラリアット?)で急襲、大森は吹っ飛ばされ花道から観客席に落ちる。泉田少し躊躇の後、西永レフェリーの静止を聞かず花道に大森を追う。花道下の大森は観客のイスを泉田に投げる。おおおお私好みの試合だぁぁぁ、泉田そのイスを取って、大森に振り落とそうとするが、西永レフェリーに止められ素直に聞く。おいおいそこで止めたら、全日時代のお主と変化がないぞと少し悲しくなる。試合は進み、先程の復讐とばかりに、今度は大森が泉田を花道にぶち出す。そして、花道上から下の観客席のイスを引っ張り上げ、花道に倒れている泉田にぶっ叩こうとするが、当然西永レフェリーは大森を止める。されどココが泉田との違い、大森は西永の静止振り切り、泉田へイス一閃、会場が興奮しながらも少し冷えているのに、ひとり立って「ヤレヤレ、やっちまえ」と一人大声で強烈に煽る観客がいました。HAWAIIです。その場で隣の小橋贔屓の姐さんに確認すると、ノア@有明では、初イス攻撃だそうだ。たぶんノア全体でも初イスであろう。ココが泉田と大森の違いである。タブーを犯す奴とタブーを犯せない奴、ココがプロレスにおけるトップに立つ奴と中堅で終わる奴の違いである。大森は破って、泉田は破れなかった。この違いで泉田にはどう考えても勝ち目がないと思った。対抗して今さらイスを振り上げてももう遅いのである。そう思うとなんだか泉田が可愛そうに思えてきた。
 試合は進み、アックスボンバーを出そうかと言う頃合いに、大森が泉だのバックを取ってジャーマンを狙う、泉田は投げられまいとして慌てて西永のシャツの襟を掴む、それと同時にバックで金的を一閃、倒れ込む大森、チャンスとばかり片エビで固める泉田、「1.2.3」と3つはいる。泉田の勝ちである。ココでHAWAIIすかさず隣の姉御に尋ねる。「ノア初金的か?」と、返ってきた言葉は「ノア初金的だ!」と、とうとうやった、泉田がタブーを破った。この金的→ピンの流れに異論を唱える方も多いかと思うが、ココで泉田がタブーを破った事で、まだトップへの道は塞がらなかった。泉田にとって大変価値ある金的攻撃なのである。

第四試合、○小川、三沢(岩石落とし固め17:36)×井上、田上
 旧全日の流れを汲む普通の試合であるが、今さらながらこういう試合を見せられると、たるく、いや、懐かしく思える。ただ、特筆すべきは、ココまで三沢も田上も他の誰も、タイガードライバーや喉輪落とし等の旧全日によく見られた、頭から急角度から落とす危ないワザが出ていないことである。

第五試合、力皇、○菊池、小橋(片エビ固め24:15)×金丸、高山、秋山
 高山の「小橋リンチ宣言」に関わらず、実際リンチ状態だったのは菊池であった。菊池は旧全日時代なら、ファミ悪相手に悠々自適、平々凡々と暮らせるはずだったのに、全日が分裂したおかげで、激しい闘いの最前線に連れ出された。されどココで菊池が「イヤだ」言ったなら、このマッチメイクは回避できたであろう。されど拒否しなかったと云うことは並々ならぬ意気込みが合ったと思う。ノアの選手全体が少し太ったのに対し、幾分素マーチになったように感じ取られた。またFMWに参戦時はすぐに息が上がったと酷評されたが、この日は終始出ずっぱりだったのに関わらず、少しも息が上がっていない。たぶん陰で走り込みをしたんだと思う。秋山、高山はそんな菊池の意気込みを「菊池さん、ホントに良いんですか? 思いっ切り行っちゃいますよ」と試しているのか、菊池に対してエグイジャンピングニーをぶち込んでいた。菊池は覚悟していたのかほとんどの攻撃を全身で受けていた。まるで居残り組の渕とオーバーラップするみたいに、これからの闘いでは最前線で闘う決意を示した。
 また、菊池以外では力皇が良かった。寝ては何もできないが、さすがほんの少し前のまで現役の力士、同じぶちかましでも威力が違う。高山と対峙したときには、マトモにぶちかましを受けた高山が一瞬が危なく3つ入りそうになった。
 最後は、耐え抜いた菊池の火の玉ボムで金丸をピン! ご苦労様


総括
 なかなかしっかりした興行だったと思う。人手不足かつ何でもアリで、ビックリ箱状態の新全日と違い、安定感がある。出来うれば「闘龍門NOAH」をもっと売りだして欲しい。
また、メッチャ酷評されているディファ有明は、私は大変良い小屋だと思う。特に後楽園ホールと違った意味で、ココでしか出来ない興行が打てると確信させるだけの一種独特の雰囲気がある。これは小屋として大切なことだと思う。確かに遠いという難点もあるが、各団体はこの小屋を、プロレス界の宝だと思って大事に育てて欲しい。




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