9・5:リングス後楽園大会
■団体:RINGS
■日時:2000年9月5日
■会場:後楽園ホール
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

考えてみるとリングスの後楽園大会の観戦は始めてだ。山本対高阪の時は下までは来た
もののリングサイドしか残っておらず泣く泣く帰ったし。
今回は特に見たいカードがあるわけではないが、今のリングスはできるだけ見ておき
たいと思い、ついついチケットを買ってしまった。
後から聞いたところによると今年のメガバトル・トーナメントは10月9日の新日本
ドームと同日に行われるそうなので、既に約束している手前キャンセルとなってしまう
のだ。自然今年最後のリングス観戦となってしまった。
ちなみにズバリどっちに行きたいか?と問われれば期待を含みリングスを今なら選ぶ
だろう。ここまで来たら当日まで未練タラタラになるようなカードを組んで欲しい。
勿論第一希望はリングスの開催日時変更だが(有り得んな・・・)。

さてリングスについて。今回の注目は当然村濱だろうが、ここはひとつ「KOKルール
はアマチュアがやってもプロレスファンが楽しめる試合になるのか?」に注目したい

試合前に1FでWWFレッスルマニアツアー常連の知人と偶然会う。試合開始まで時間
があるので相手の友人が来るまで雑談。一応今でもターザンはツアーにゲスト参加して
いるもののトークショーには4分の1しか参加しない事や、客層が変わってもう必要と
されていない事から来年からは参加しないつもりだそうだ。相当寂しかったんだね。
昔は一日中プロレスの話がしていたいという人が多かったものの、今年それらしい人は
2人くらいだったとか。ネットがある現在ではプロレス話の相手をそこまで来て求める
必要もないんだろうな。

さて試合について。WEFへの出場権を賭けてのトーナメントがこの日の中心だが、
ウェルター級の日本代表を選ぶなら当然参加しなくてはいけないような人が皆無で、
ホントにこの人が代表でいいのかよ?と思わざるを得ない結果だったようだが、別に
自分が気にする事でもない。ただ面白いのは恐らくシュートのアマ全国大会では絶対お
呼びでないレベル(らしい)の選手が下手するとクラスAレベルの選手くらいのファイ
トマネーを受け取りそうな事(ルミナでも1マッチ40万くらいらしい)で、もし現在
のトップ選手達に求心力がなくなり、ろくにファイトマネーも支払われなくなったり
すればレベルは低くとも注目度は高く、世界各地にコネのあるリングスに有力選手が集
まるという事も将来的には十分有り得るように思う。また前田の後出しジャンケンによ
る勝利か?

前置きが長くなったが試合に入ろう。第一試合は1分もしないうちにパンチでのKO
決着。1度ダウンか平レフェリーが迷った時に選手2人も一瞬動きが止まって、続行
になった時継続してボコられたのはおかしかった。第二試合はU−FILE・CAMP
と慧舟會の対決。こちらは判定決着になったので試合周辺の印象について。
軽量級の場合スピードや細かい動きが重量級に対しての独自の持ち味となるのは明白。
今回はトーナメントだったので、最初から5分2Rだったのだが軽量級は5分3Rの方
が脂肪を削り取らなくてはいけない事も含めて適当ではないかと思う。
技術レベルについては、多分そんなに驚くほど高くもなさそうな事は自分でも理解でき
たが、それでも解りやすい部分だけクローズアップされるように作られたルールなので
それなりに客席の反応もいい。また膠着したら即ブレイクというイメージが選手間でも
浸透しているであろう事も見て取れた。
試合途中アンダーからのパンチを入れてしまい、慧舟會・藤原にイエローカード。アグ
レッシブの点も含めU−FILE・CAMP・西内の判定勝ち。レフェリーの松本は
全く場慣れしておらず、試合中に「アクション!」とつぶやくだけで途中からはリング
下の平の指示に従って裁いていた。あと1カ所に留まってのレフェリングはお客さんに
迷惑なのでやめてくれ。試合後は和田・平・松本の3人でレフェリング談議。和田が選
手への割って入る動きをレクチャーしていた。
次はRJW所属の高田と、初来日のリングス・ロシアのヒョードル。
RJWはレスリング系の集団だが、ロシアはどっち系だろうと思っているうちにダン
ダンダンとパンチでKO。後から聞くところによるとサンボ系の選手だったようで、
高田もそれに油断した模様。これじゃヒョードルもトーナメントに出せるレベルなのか
よくわからんな・・・。
さっさとリングを降りた高田を入場口まで追いかけて握手を求めたヒョードル。いい
ヤツなのはわかるが「そっとしといてやれよ」というのが会場の雰囲気だった。
そしてセミファイナルは大阪プロレス・村濱。村濱を見るのはUインターとSBの対抗
戦第1戦目以来で、当然その頃は前座であった。派手な試合ぶりとダウンさせる度に
4方に合掌するパフォーマンス(人生に憧れていると発言していた)で強烈な印象を残
していた。その後はあれよあれよとキック界レベルのスターダムに。そして流れ流れて
今やプロレスラーとして活躍しているワケだ。ちなみにその時、ルッテンと一緒にあの
ジョン・ブルミンが観戦に来ていてサインしてもらったのだ。会場でサインを求めたの
は後にも先にもこの時だけだな。
対戦相手はひょろっとした印象しかない選手。67KG契約のためどうしても肉体的に
威圧感のない選手しか用意できそうにないのだが、まるっきりの金魚かと思っていたら
なかなかどうして結構いい選手だった。修斗でも使えるレベルとは言わないけどね。
村濱はスタンドでは当然圧倒し、グラウンドでは兄の天晴の指示に従い序盤は優勢に
進めていた。途中何度か一本背負いをスリーパーに切り返されヒヤッとしたが、最後は
アームロックを決めてレフェリーストップで勝利。対戦相手のガブリエル・リムレイは
当然「何故止める?」という表情を見せたが、妥当な判断かはちょっと自分の席からは
判断つかなかった。ただレフェリーが裁定時に中途半端な止め方をしてしまったため、
せっかくの勝利も爆発的な盛り上がりとはならなかったのは村濱に気の毒だった。
試合後前田が平に「手を振ってお客に解るようにするんやぁ」という感じでレクチャー
していたのはおかしかった。昔平対後川のレフェリーを前田がやった事があったな。
村濱は試合後マイクで「格闘技の世界に戻ってくる事ができました!」と報告し、
前田他に感謝を述べた後「リングス、大阪プロレスをよろしくお願いします」で締め。
やっぱ分けて考えてるんだぁと漠然と思っていたが、公の場での発言は結構重要かも。
小川の「どっちもオレにとってはプロレス」発言との違いは、アマで頂点を極めて
プロレス入りした者とプロで(スケールは比べものにならないものの)一応の頂点は
極めている者の違いか?
同じような流れ方の佐竹はどうかというと、別にプロレスに愛情はなさそうだもんな。
それなりにリスペクトはしてそうでも。
メインは坂田対ブラジル人。入場は南側からと他選手との差別化を図っていたが、残念
ながら徒労に終わる。坂田はエルガーの「威風堂々」で入場。サベージはどこへ?
坂田は試合早々にシムに右ハイキックで牽制され、自分も返すが効果ナシ。
再びシムが右ハイでの牽制。シムのコンビネーションをもう少し見たかったが残念
ながらしばらく後ドクターストップで坂田敗北。
これだけではシムも次に繋がるか怪しいし、メインとしても相当ショボイ。
だがセミまでの内容に満足しているのか、それが今のファンなのか試合後は皆淡々と
帰路につく。
今回の大会の収支は文句なくクロだろう。多分「前田日明」の名前は新たな選手の参戦
に有効だろうし、他のNHB系団体の金払いの悪さ(まぁ仕方ないんだけど)から、
一人勝ちの予感もする。まぁちょっと安易に考え過ぎか?
興行全体としては結構面白かったのでこれからも継続して続けてもらいたい。そのうち
参加アマ選手(今やかなりそのボーダーラインは曖昧だが)のレベルも上がっていく事
だろう。


<WEFライト級出場者決定トーナメント1回戦、5分2R(延長Rあり)>
×姿 清仁(四王塾)(1R42秒、Rストップ)小谷 直之(ロデオスタイル)○
○西内 太志朗(U-FILE CAMP)(判定3−0)藤原 智嗣(和術慧舟會総本部) ×
<リングスルール 1R10分2R5分>
×高田 浩也(RJWセントラル)(1R12秒KO)エメリヤーエンコ・ヒョードル○
<WEFライト級出場者決定トーナメント決勝、5分2R(延長Rあり)>
×西内 太志朗(1R32秒、腕十字)小谷 直之○
<リングスルール 1R10分2R5分>
○村浜 武洋(大阪プロレス)(1R7分13秒、アームロック)ガブリエル・リムレ
イ(ミレティッチMAC)○
×坂田 亘(1R1分35秒、Dストップ)グスタボ・シム(ファスVT)○




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