リングス9/5後楽園雑感
■団体:RINGS
■日時:2000年9月5日
■会場:後楽園ホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 このカードでどこまで入るか、さらには、質は大丈夫なのか、不安たっぷりだったバトルジェネシス6。南の後ろの安い席は最初から満員も、南の高い方と、東西は開始時は6割程度か。最終的には、8割以上入った感じで、まあ満員といっていい客入り。

 15分押しでカードの発表に続いて、全選手入場式から。1番人気は村浜だった。

 審議委員は、太田、藤原のみ。採点には前田が加わるのかと思ったら、レフェリーを2人制にして、残りの1人がやっていた模様。そのレフェリーは、和田、平、松本天心。西と、塩崎は、本日は、トーナメント出場選手のセコンドに。こういうのは、何かいいね。


<WEFライト級出場者決定トーナメント1回戦、5分2R(延長Rあり)>

×姿 清仁(四王塾)(1R42秒、Rストップ)小谷 直之(ロデオスタイル)○

 小谷は、選手入場式もそうだが、リングに上がっても観客に挨拶も出来ず、コールに答えることもしない。しかも無表情。いきなり不安になる、おれ。一方、姿のセコンドには、塩崎。パンフ(千円もしたわりにはペラペラ)には「守りに入ったらぶっ殺す!」とコメント。指導が行き届いているようで、挨拶もキチンと。素晴らしい。ここで、既に勝負あったという感じ。

 ところがだ。これが、わからないもので、試合開始早々、コーナーに詰めた小谷が、左右のパンチ連打であっさり。小谷のレベルが高いのか、姿のレベルが低いのか、まったくわからず。もう少し見たかった感じ。


○西内 太志朗(U-FILE CAMP)(判定3−0)藤原 智嗣(和術慧舟會総本部) ×

 西を従えた藤原は、身体はパンパンでまるでルミナ、ドロボウ髯を貯え、面構えはヤノタク。一方の西内は、上山がつく。こちらはプヨっとした体型で金髪。その辺の恐いお兄ちゃん風。

 ほとんどスタンドの攻防に終始。テクは藤原の方がしっかりしていたと思うのだが、常に前に出るのは、西内。2Rで初めてタックル取ったところで、下から、藤原が顔面を殴ってしまい、これがイエローとなったのもあり、判定は3−0。

 藤原は、パンチ貰うと結構気弱な表情を見せていたので、その辺を誤魔化す為の髯かもしれんな。


 この試合の途中で、場内のカメラマンが、大結集して、おれにフラッシュを浴びせに来るので、ああ、おれもとうとうメジャーになったかと思ったのだ、そんなことあるわけなく、2つ隣に、エンセン、金原、柳澤、前田憲作が座ったのでありました。


<リングスルール 1R10分2R5分>

×高田 浩也(RJWセントラル)(1R12秒KO)エメリヤーエンコ・ヒョードル○

 高田のセコンドには、阿部。ヒョードルのセコンドの長身のオヤジは、うーんどっかで見たことある、誰だろう。

 サンボヨーロッパ選手権王者の肩書きのせいか、高田、開始早々、通常のアマレススタイルで構えてしまい、そこに、ヒョードルの左のアッパー気味のフックが2発。


 15分休憩。すかさず、エンセンが前田CEOに挨拶に行く。普段なら、休憩になると前田CEO、すぐ退場するのだが、その方向に柳澤がいた為か、彼らが退場するのを待っていた(ように見えた)。結局、この日、前田CEOと柳澤との公衆の面前での直接コンタクトはなし。むしろ周到に避けている感じだったので、バックステージではあったかもだが。まあ、柳澤は心底いらないと思うので、どうでもいいのだが。


<WEFライト級出場者決定トーナメント決勝、5分2R(延長Rあり)>

×西内 太志朗(1R32秒、腕十字)小谷 直之○

 前田CEO、WEF派遣の認定宣言。

 今度は古田アナのコールに、軽く会釈する小谷。一方の西内は、気合充分。

 軽い打撃の応酬の後、胴タックルの体勢から、捻り倒していきなりサイドを取った小谷が、上四方に回ってパンチ数発入れたあと、あっさり腕十字。

 まったく無表情であった、小谷、さすがに感情爆発で、コーナーに上ってガッツポーズ。しかし、トロフィーを渡そうとリングに上がった前田CEOを尻目に、さっさとリングを降りてしまい、慌てて戻される。トロフィー、賞状授与の後は、セコンドがキチンと指示して、カメラマンに対してもポーズを取らせていたが、どうやらこのセコンド、K’sの小谷ヒロキ選手(実兄?)の模様。つまりは、小谷所属のロデオスタイル、K’s(八景?)とニアイコールらしい。


<リングスルール 1R10分2R5分>

○村浜 武洋(1R7分13秒、アームロック)ガブリエル・リムレイ(ミレティッチMAC)○ (大阪プロレス)

 大阪プロレスとコールされた村浜のセコンドには、兄・天晴。おおう、阿部、小谷に続いて、修斗勢だ。がんばれ烏合会。それにしても、事前申告したのか不安だなあ(マンネリギャグ)。まあ、みんな修斗から切られて、リングスに来てくれてもOKだが。

 リムレイは、変な髪形したやんちゃ坊主風。

 スタンドでは、さすがに村浜が圧倒。タックルもキチンと切れ、どうやら天晴とちゃんと練習してたようだ(まあ、元々柔道2段だし、そこそこ出来るのだろうけど)。しかし、SBの癖か、はたまたプロ意識のなせる技か、意味なく1本背負いで投げに行き、すっぽ抜けてバックに回られてしまうこと数度。まあ、最初の強引な 首投げからのグラウンドの攻防で、結構自信を持ったからこその余裕にも見えたが。グラウンドに入ると、天晴の指示、響きわたっていた。

 最後は、サイドを取られていた村浜が、ウマくメクって、逆にサイドを取り、アームロック狙い。取ったリムレイの腕が、背中に回ったところで、レフェリー平がストップ。この平のストップの段取り、イマイチで、試合後「ストップしたら、腕を頭の上でヒラヒラさせろ」と、前田CEOに注意されてました。

 リムレイも、アグレッシブで、プロ向きのようで(テクは現時点では???だが)、場内も実に盛り上った試合であった。

 試合後の村浜のマイクが、これまた見事(ちゃんと下の許可を取ってから開始したあたりも、実に謙虚でよろしい)。「1年半ぶりに格闘技に戻ってこれたのは、前田さんと野呂田先生と、何よりファンのお陰。これからも大阪プロレス、キングオブキングス、リングスをよろしくお願いします」。


×坂田 亘(1R1分35秒、Dストップ)グスタボ・シム(ファスVT)○

 この試合のみ、南後方から選手入場。坂田のセコンドには、田村、金原、TKとジャパン勢揃いで、この時点で、シムが相当強豪であることを感じさせた。一方のシムには、ホベルト・レイタウン。

 試合は、シムのハイ・ローが乱れとび、一方的(1回金的に入って中断あり)。引き込み気味に下になった坂田が、ハーフしか取れなかったほど。最後は、頭部をカットでドクターストップだが、わずかの時間で、試合の趨勢は見えていたような気がする。坂田に何もさせない、シム、相当強いと思う。

 坂田は何も出来なかった自分に対する腹立たしさの為か号泣。一方のシム、大喜びで、ガッツポーズの後、セコンド・レイタウンに指示され、前田CEOにも深々と会釈。さすがレイタウン、わかっているな。


 トーナメント優勝の小谷は、アマリン優勝の実績はあるが、実は、修斗関係といっていいわけで、その辺のことは、多分、前田CEOわかってないんだと思うが(試合中、パンフレット見てたくらいだし)、何と言っても18歳(!)、将来恐るべしといった感じ。

 パンフレットの前田CEOの挨拶には「リングス本体にはない日本人中量級層の拡大を目指す」「階級制を踏まえて中量級選手の掘り起こし」といった文言が並ぶ。つまりは、修斗やGCM勢がコツコツ育てた選手達を、横取りしてしまえというわけ(というと言葉は悪いが)。正しい選択だと思う。修斗コミッション自体は、どうだか知らんが、選手達だって大歓迎だろう。何故なら、出場した選手達、今回のギャラで1ヶ月(?)はバイトしないで済む筈なのだから。

 勿論、KOや1本が続出し盛り上ったのは、単に、出場選手のレベルにバラツキがあるからであり、たまたま結果オーライであるということは、興行主催側は理解しておくべきだと思うが。

 好試合続出だった大阪が、単にそれが判定決着であるというだけで、ちっとも観客には受けてなかったので、こういうことも、あっていいと思う。と言いたくなるほど、楽しめた1日であった。ちょっと、あっさりし過ぎだけど。


 やっぱり、リングス最強!!!




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