闘龍門8/24後楽園大会
■団体:闘龍門
■日時:2000年8月24日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 面白かったです。

 メインはSUWA対ドラゴンキッドのカベジェラコントラマスカラ。

 SUWAの打撃技も投げ技も、小さく軽いキッドには重くて重くて。あとSUWA
は、いったん上にフワッと浮いてからの低空ドロップキックとか空中での姿勢保持し
ての滞空時間が長いんだ。カッコいいよ。キッドほとんど押されっ放しのまま、コー
ナーに上がったところを下から、放物線のように丸く投げるのでなく真下に落とす、
垂直落下式パワーボムとでも呼びたいような技であっけなく、7分何秒かで3カウント。…

 じつはこれが不正フォール。SUWAが足をロープにかけての押え込みだったの
だ。(疑惑のフォールでなくとも、直前のパワーボムには充分な説得力があったが)
既にレフリーの裁定は出てしまったが、正規軍側セコンドが猛然と抗議。ひとしきり
モメたあと、とうとうウルティモドラゴン校長登場。「裁定を無効とし、試合を続行
いたします!」(ここ、猪木を確信犯でパロディにしたと思うがどうなんだろ)

 再開後もそうじてSUWAが押す。各種フェースバスター、パワーボム系、(パワ
ーボムは、キッドがラナ系を得意としているために多用するのか)キッドも徐々に反
撃を交え始める。もちろん飛び技、コーナー三角跳びからトペコン、ロブバンダムが
使うみたいなコーナーからトップロープでいったん反動つけてのサルトとか。

 キッドさらにスワンダイブ式で追撃を狙うも、SUWAを気づかうレフリーが間に
入ってなかなか飛べない… 意を決してついに飛ぶが案の定レフリーに誤爆…倒れるレ
フリー尻目にやっぱり乱入し各自の得意技で代わる代わるキッドを痛めつけるクレイ
ジーMAX。むりやり起こされカウント入れさせられるレフリー、キッド危うし!な
んとかはね返す。(カウント入れた後また昏倒するレフリー(笑))さらに攻撃を加え
ようとするC-MAX、猛抗議するだけで手を出せない正規軍側セコンド…

 なんとそこへ!ルードのM2Kがキッドの助っ人に!!!たんに敵対するC-MAX
憎しの行動だったのかもしれないが、とにかくM2KによってC-MAXは退散させら
れ、ここから純粋に1対1の勝負に。

 それからもコーナー最上段からのブラックタイガーボムを食らうなど重い攻撃に押
されるキッド。話に聞いた、SUWAによるパワーボム返されのウラカンラナ返しの
空中回転エビ固めも見れました(嬉)。

 それでも粘って粘って返して返して、最後はこれがほんとに凄かった超高速ドラゴ
ンラナでキッド勝利、マスク助かる。

 決着後、疾風の様に現れキッドを襲撃する偽ドラゴン?ブラックドラゴン。…(折
原?ひょっとしてウルティモ?)

 いさぎよく髪を刈られるSUWA、あまりの疲労のためか手際は悪いがなんとか刈
るキッド。フィナーレ、握手を求めるSUWA、躊躇いながらも応じるキッド、抱き
合う2人。…ちょっとジーンと来かけたが、次の瞬間、キッドもレフリーも張り倒し、
アオリながら退場する、やっぱりSUWAはSUWA。ここでぼくは爆笑。

 ちょっと気になることは、本来なら応援される側であるべきキッドより、はるかに
SUWAのほうに人気があったため、リンピオが今にもマスクを剥がれそう、という
スリリングさが、(ぼくの中では)なんかチグハグになっちゃったこと。ぼくも本来
ならSUWAのほうが好みなんだけど、この日は必死にキッドを応援しました。だっ
てすぐにも負けちゃいそうなんだもん。

 上のことと関係あるが、キッドがあんまりにも弱っちく見えすぎる。前半では急所
攻撃を受け過ぎたためか、前屈みで内股の姿勢が長かった。ガッツポーズも前屈みで
内股なんだもん。中盤で腹部にドロップキックを受けた時なんか、対角線上を「くの
字」で3mぐらい吹っ飛んでいくし。ここでリング下のCIMAとダンディが「くの
字」で吹っ飛ぶ真似をなんども繰り返してた。爆笑。)

 でも客席は始終大沸きに沸いてましたね。SUWAへの声援が多いがキッドの反撃にも。

 前述のポイントでレフリー(テッドタナベ)が下手くそだったのも傷といえば傷かな。

 しかしこの試合、マスク剥ぎという緊張感の上に、過去のプロレスの要素をよく受
け継ぎ取り入れ生かし、ドンデン返しに次ぐドンデン返しで、ぼくは最初の疑惑のフ
ォールで「こんなにアッサリ、しかもクレーム付きの負けでマスク脱ぐなんて、そん
な裏切りもあるのか」と瞬間、思わされたし、M2Kが入ってきた時にはほんとにビ
ックリした。もちろんそれらを裏付ける試合展開の確かさもあったし。

 ぼくはWWFはほとんど見たことがないので、見る人が見れば「こんな程度で」と
なるのかもしれないが、この日のメインなら、ぼくにしてみれば十分完成度は高かっ
たし満足でした。



 しかし他の試合、セミ以下は期待水準ギリギリ、ぐらいの感じだったと思いまし
た。(期待が高いのかもしれない)でも、それがメインを準備したというかメインが
より素晴らしかったというか、とにかくメインが◎◎◎だったので興行全体も◎◎◎
だった、ように感じました。

 第1試合、SAITOvs斎藤了。前座としていい試合、だとは思うが個人的嗜好と
してはSAITOの小賢しい小技がちょっと多すぎるような(面白いんだけどね)。
もっともっと地味でもいいような… で、評価は△(=ふつう)です。

 第2試合、ストーカー市川vsX(試合直前発表)。ストーカーの入場曲『天使のウ
ィンク』!尾崎亜美ファンだったぼくは、流れてきた瞬間おもわず口ずさみそうにな
りました。Xが嵐(元高木功)だったのも、意外性もストーカーとの対比という点で
も良かった。ただストーカーの試合としては中ぐらいの面白さだったような…(そん
なにたくさん見てるわけじゃないが)評価は○。

 第3試合、C-MAX(CIMA、スモー・ダンディ・フジ、TARU)vsM2K
(望月成晃、神田裕之、望月享)。中盤の入り口、ダンディがひとり捕まってやられ
にやられてやっとタッチ、CIMA登場。そこでスパッと試合が終わっても良かった
ような気が… たしかにその後、代わるがわる交互に流れるように連携を決め、攻防
の完成度もすばらしく、M2Kの予告していたヒロ斎藤に感化されての両者リングア
ウトを巡る駆け引きの点でも成るか成らぬか引っ張られた、それで結果、両リンに終
わっても、25分、じゅうぶんお腹いっぱい、でも、満腹すぎて感覚がマヒしてくる
ような、完成され過ぎてて逆に平板に感じられるような、期待を超えるビックリ感が
無いような、… 高きを求め過ぎですかね?まあ評価は◎ですが。

 セミ、新井健一郎vs堀口元気、タイトルマッチ。アラケン防衛。アラケンが打たせ
て取るピッチャー、ということが分かっただけの、そのまんまの試合、というか、評価△。


 山谷というか強弱がそれぞれにほしいような… でも、それぞれつまらないわけじゃ
ないし、メインはほんとに山あり谷ありだったし、それで興行全体としても強弱があ
って、満足は満足だし、ぜんぜん問題ないのかな? 前回闘龍門を見たのは7月のディ
ファ(アラケンがSUWAに勝った)で、たった2回目なんですが、そのときのディ
ファはこの日のセミ以下、って感じでした。


第1試合 SAITO(11分15秒サイクリングヤッホー)斎藤 了○
第2試合 ストーカー市川(6分10秒エルボーから体固め)嵐○
第3試合 望月成晃、神田裕之、望月享(25分37秒両軍リングアウト)
               CIMA、スモー・ダンディ・フジ2000、TARU
セミ NWA世界ウェルター級選手権試合
     ○新井健一郎(王者)(17分40秒シューティングスタープレス)
                              堀口元気(挑戦者)
メイン マスカラ・コントラ・カベジェラ
     ○ドラゴン・キッド(11分56秒ドラゴンラナ)SUWA




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