8.20全日本 後楽園ホール
■団体:全日本
■日時:2000年8月20日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

誰だ全日本は時間の問題だ、なんて言った奴は。指定席は売り切れではないか。だけど、客は9〜8割男性だな。

1.渕 正信(10分位バックドロップ、逆片エビ)相島勇人

前回は武道館の1F席だったので良く分からなかったが、近くで見ると相島は体が出来ており、身長が178cmということだが、見た目より大きく見えてなんかいい感じ。首が無いところはサンダー杉山みたいだな。渕と並ぶと知らない人が見れば、圧倒的に相島の方が強そう。

試合は当然の如く渕のネチネチグランド地獄。相島はほとんど何もさせてもらえず、見てて気の毒になってしまう。渕ももう少し見せ場を作ってあげればいいのにと思うが、こういう大人気無いところも渕の持ち味だから仕方無いか。最後はバックドロップ2発から逆片エビ。
渕はなんか阪神の星野みたいな感じだな。相島も何もやらせてもらえなかったけど、好印象。

2.○スペル・カロ、スペル・パルカ(片エビ固め10:40)×ハロウイン、ダミアン666

ウォリーが連れて来たメキシコ勢だけど、苦笑いだね。まあ、ルチャの場合ロープの高さや緩さ、鉄柵の有る無しで動きが変わるので、慣れる迄判断出来無いかもしれないが、最近はAAAの生きのいい選手や闘龍門を見ていると、スピードがある訳でもないし、見たことの無い技が出る訳でもないし、闘龍門の方が10倍面白いな。 しかし、それ以上に問題なのは、ウォリーがルチャのレフリングを分かっていないことだ。ルチャで二人攻撃の禁止やタッチを強要すること程バカげたことはない。ちょっと、どうにかして欲しいな。

最後だけは、トップロープ最上段に立たせてからの雪崩式フランケンでしめてくれやっと終わった。
すると試合終了直後、望月成晃が神田、望月享を従えて登場。
「俺達は闘龍門ジャパンのM2Kだ。こんなしょっぱい奴等では無く、俺達を全日本のマットに上げてくれ。」
「俺達が全日本をジュニアの一大拠点にしてやるぜ。」
やったぜ、モッチー、カッコイイぜ!!!
ウォリーのしょっぱいメキシコ軍団なんてなぎ倒してくれ。
しかし、ここでモッチーまで来るとは。だんだんWARみたいになって来たな。CIMAが来るのも時間の問題だ。

だけど、アレクを始めバト勢も来るし、人生絡みでみちのく勢も来るかもしれない。インディーの上質な所が全日本に集結しつつある。

休憩後に、さっきのモッチーの乱入に対する元子さんのコメントを読み上げる。
「早急に闘龍門ジャパンの浅井社長と協議し検討したいと思います」だって。元子さん、クイック・レスポンス。ただ、浅井は代表で社長は岡村なんですけど。まあ、どっちにしろ天龍に頭が上がらない二人だ。
次に武道館での渕vs蝶野とモスマンの新リングネーム、太陽ケアを発表。しかし、本当に太陽ケアでいいのか?絶望的なセンスの無さだな。

3.○サブゥー(片エビ固め7:57)×奥村茂雄

久し振りのサブゥー。少し年をとり風貌はますますシークに似てきた。体は以前より生傷が増え、背中には湿疹の後みたいなのがある。大丈夫かね。
試合は第一試合のように奥村がサブゥーに翻弄されるのかと思いきや、奥村は以外にパワーで攻め込んで来る。7割方は攻めていた感じ。サブゥーは相変わらずアイテムである椅子を巧く使うんだけど、昔の衝撃は薄れたな。だけど、奥村が1cmづつでも前進しているのを確認出来て良かった。

4.新崎人生、○太陽ケア(片エビ固め18:43)×ザ・セッドマン、ウイリアムス

NHBの心得もあるというザ・セッドマンが注目。結論から言うと何も出来ない。前半人生にグランドで圧倒されるし、持ち技はサーフボード固めしか無い。医師のしょっぱさをかき消すしょっぱさ。おいおい、ウォリーどうなってんだという感じ。

それに比べ、しょうもない名前を付けられても太陽は今日もいい動き。打撃戦では医師に打ち勝つ。最後は貫禄勝ち。まあ、今は淘汰の時だから仕方無いな。

5.ジョニー・スミス、○マイク・バートン、スタン・ハンセン(片エビ固め17:49)荒谷信孝、天龍源一郎、×川田利明

荒谷、川田を従えて入場する天龍。今日は川田と天龍の合体テーマだ。考えてみると、この二人は天龍の新旧の弟子ではないか。しかもどちらかというと不肖の。武道館の時は川田のサポートを心がけた感のある天龍だが、今日は荒谷をという感じだ。

その荒谷だがやはりつかまってしまう。たまに反撃をするが続かない。天龍がコーナーからゲキを飛ばすが、だんだんと往年の不機嫌モードの顔になって来るのがよく分かる。10年前に川田とタッグを組んでいた時もああいう顔をしていたな。
しかし、荒谷は天龍のゲキに答えたと言いがたい動き(それでも、この間のWARでの北原戦よりもは、若干良かったが。まあ、あれ以上悪くなりようが無いというのもあるが)。まあ、ここは揉まれるしかないな。奥村は着実に良くなっているし。試合後いお仕置きを受けるのは必至だ。

それに比べ今日、気合いが入っていたのはバートンだ。入場時にも四方の客にハイタッチをするいい人振りを見せるが間近(今日私は3列目)で見ると本当に格好良い。試合中は荒谷をいたぶりながら、天龍を挑発する所もサマになっている。
前シリーズでは結構いいファイトを見せたみたいだが、取り敢えず脇にいたという感じだったか、今シリーズでは主役に踊りでようという感じか。今日は天龍との絡みは少なかったが、8.26のホールは、医師・バートンvsハンセン・天龍だ。今から楽しみだ。

最後は川田・バートンの展開になり、天龍は川田に託すように分断作戦に行き、川田もバートンを追い詰め決めると思ったのだが、バートンが起死回生のボディーへのパンチから完璧なパワーボムを。唖然とする天龍。川田も天龍に対し昔の顔に戻ってしまう。

ちなみに、今日のハンセンはと言うと、デビル雅美がGAEAに参戦してから、10歳は若返ったのではないかと言われるとおり、ハンセンも目の前に天龍が現われ若返った感じだ。天龍との打撃戦では意地でも負けないという気合いが伝わり、見てて怖いくらいである。
ただ殴り合うだけで、見せてしまう所はハンセンと天龍の土壇場である。全くノスタルジーなんて感じさせない。


過度期の全日本。試合的には全てが満足いく水準ではないかもしれないが、従来のメジャーにありがちな完成された枠の中での楽しみではなく、何が起るか分からないワクワク感が今の全日本には溢れている。全日本がこんな新鮮さと刺激に溢れているのは、久し振りである。

それでも、例えばメインの6人は、リングが狭く見えるように個々の個性がぶつかり合いメジャーらしい攻防を展開をしてくれる。
だけど、そろそろ全日本は今度のシリーズが終わる頃に、あらゆる局面で天龍を全面に出すべきだろうな。




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