7/23パンクラス後楽園昼夜興行雑感
■団体:パンクラス
■日時:2000年7月23日
■会場:後楽園ホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 去年のネオブラッドの感動再びということで行ってきました、パンクラス後楽園。

 2時開始時点では、7割前後か(最終的にもあまり増えず)。ちとヤバい客入り。

 チーム菊田の名前発表から。GRABAKA。意味の説明なかったが「グラップ馬鹿」という造語かな。悪くないと思う。ハイブリットボクシング化しつつある、現在のパンクラスの戦いの中で、グラウンド重視のファイトで盛り上げて欲しい。

 全選手入場、サミーのデグチ某の宣言&挨拶。サミーは船木の個人スポンサーなんて噂もあったが、とりあえず、ノーマル興行をサポートしていく方針は変わらなそうですな。


<ネオブラトーナメント1回戦>

○渡辺 大介(横浜)(4分52秒アームバー)太田 洋平(A3)×

 的確にローを入れていく大介。太田のタックルを潰して、足すくってサイドにまわって、ハーフに戻されるも、そのままアームバー。実力差もあるんだろうけど、太田、ガチガチだったような。大介が、強く見えたのは、初めてだなあ。


○石川 英司(GRABAKA)(判定3−0)加藤 誠(誠ジム)×

 おれ的期待充分の石川、立ちレスリングもそこそこだし、ポジション取りも見れたが、やや硬く極めに行けないのがイマイチ。マウントやバックから、パンチ乱打するも(止めてもいい位)、加藤(元パンクラの練習生みたいですね)、気合充分で、折れない。熱戦だった。

 負けた加藤が、何故かマイクアピール。デビューするのに、苦労あったみたいで、しゃべりながら号泣。観客も暖かく受け入れる。が、勘違いしてる奴にしゃべらしちゃいかんでしょ。ネオブラは、素人の思い出作りの場じゃない筈。


○マッシブ・イチ(東京)(判定2−0)服部・ジミー・元樹(米国)×

 服部は長髪を後ろで結んで、いかにも怪しげなカンフー東洋人風。

 押し込み倒し(非タックル)を狙うマッシブだが、まったく対応できずに下になる服部。インからコツコツパンチしかないマッシブ。ブレイク何回も入るも、同様の展開続く超凡戦。


×佐藤 光留(本戦1−0、延長0−3)星野 勇二(RJW)○

 アニソンでポーズは、相変らずの佐藤、訳わからん味があり、おれ的にはOK。

 驚いたのは、アマレスの実績は上の筈の星野に、佐藤、スタンドレスリングで、互角に渡り合ったこと。特に序盤は上回っていた位。この選手は強くなりそうだ。お互い決め手ないまま延長に入ると、いきなりテイクダウンに成功した星野、インからコツコツパンチで判定をモノにする。盛り上らないところは、ひとつ前の試合と同じなのだが、技術レベルは雲泥の差だったと思う。


 10分休憩。


<特別試合>

×ボブ・スタインズ(米国)(2分38秒KO)イアン・フリーマン(英国)○

 116キロのスタインズと、100キロのフリーマンの、大男同士の大味な殴り合い。リングスで、ホフマンとコーラーがやったら、こんな感じになるんじゃないかなという1戦。フリーマン、コーラーばりに坊主だしな。

 体格で劣るフリーマンだったが、最後は右一発。まあ、楽しめた。


<特別試合、コロ2Kルール>

○近藤 有己(東京)(3分8秒膝十字)ダン・セオドア(米国)×

 セオドアは、ピアザみたいな髯面。スタンドの打撃はなかなかで、組みに行ったのは近藤の方。テイクダウン取ると、慌てない近藤、最後はハーフから、抜けてる方の足で、相手のアタマをまたぐように反転し、そのまま膝十字。

 わざわざコロ2Kルールでアピールしたいなら、もうちょっとネームバリューある奴、呼ばないとなあ。ギャラは出さないアピールはしたいじゃ、ウマく行くわけないわな。


<ネオブラトーナメント2回戦>

○渡辺 大介(本戦1−0、延長0−0、再延長3−0)石川 英司×

 テイクダウンから、丁寧にパス狙う石川、ウマい。ところが、マウント取った瞬間を狙って、横回転式のスイープを見事に極めること2回の大介も、そこそこ。延長も差がつかず、再延長開始早々、捻り倒してパス狙いの石川を、またもや、キレイにスイープした大介が、そのまま上からのパンチ乱打でポイント稼ぎ、何とか勝利。場内、かなり盛り上る熱戦だった。

 コーナーに上がってアピールする大介だが、プロデビュー戦の相手にポジション取られまくった挙句僅差判定で、そんなことやられてもなあ。

 菊田の発言通りなら、これでチャンスなしとなる石川だが、それはちょっと惜しいと思う。


×マッシブ・イチ(3分44秒チョーク)星野 勇二○

 マッシブ〜と声かかると、ニヤニヤするマッシブ。どうしようもない。

 あっさりテイクダウンを奪った星野、じわじわ足を抜いていこうとする。その勢いで、あっさりバックを取り、あっさりチョークが極まる。


 去年の熱戦と比較したら、もう悲しくなるようなトーナメントだった。

 初代しょっぱいキングの柳澤がパンクラ辞めたので、第2代しょっぱいキングは、稲垣が襲名したと確信していたのだが、いきなり第3代しょっぱいキングを強奪していったのは、グリーンボーイのマッシブであるという驚異。

 1人で興行をぶち壊したと言っていいほどのしょっぱさ。ヤバ過ぎる。

 しかし、終了後、ドーム横の新しいホテルの中、ウロウロしてたら、菊田がいたので、握手してもらい、すっかり機嫌直ったGRABAKAファンのメモ8さんでありました。




 続いて、夜興行。開始当初は、昼より客入り悪い感じで、ヤバヤバ。最終的には、7割強位までいったという感じだが、東西のパイプイス2列だしなあ。

 今度は選手入場なしで、いきなり開始。


<Lヘビー級トーナメントBブロック1回戦>

○ブライアン・ガサウェイ(米国)(判定2−0)久松 勇二(慧舟會)×

 久松、パンフによれば、71年生まれの慧舟會出入りの接骨医だそうで、人のよさそうなオジサン。「先生ー!」という暖かい声援飛ぶも、顔が恐いガサウェイの打撃を、じわじわもらって、徐々にフラフラに。倒せば、もうひと息というところまで行ったんだが。

 まあ、がんばっていたので、パンツに電話番号入りで宣伝してた接骨院、ここに書いておいてあげよう。原町接骨院だそうです(電話番号もメモればよかったな)。


×金澤 幸宏(慧舟會)(3分42秒KO)ジョン・クリソストモ(米国)○

 風貌は南方系のクリソストモのセコンドには、イーゲンとエンセン。そこにいるわりには、どちらかというと打撃系か。一方の金沢は、これまた71年生まれで、オジサン顔。丁寧にパス狙ったりして、悪くなさげだったのだが、タイミングの合った右フックでダウンしてしまった。もう少し見たかった。


×小島 正也(慧舟會)(1分42秒アンクルホールド)美濃輪 育久(横浜)○

 ウチがけで倒した美濃輪、下から殴られるも、ものともせず、中途半端な半腰のまま、強引にアンクル。まあ、こんなもんだろうな。


○トニー・ロス(米国)(本戦1−0、延長2−0)高江州 朝也(SAW)×

 SAWの重鎮(だそうだ)高江洲は37歳。一方のロスも37歳。うーむ。

 上になると、そこそこ見れる高江洲、サイドにきっちりつけて、昔のリングスによくあったみたいな、クラッチしている相手の両手を切ろうとする十字狙いなど。しかし、タックルが決まらない高江洲、バックを取られること多く(というより、自分からカメ)そこから、まったく何もしないで、挙句、消極コーションまで取られる。河村といい、SAWは、何だか昔のU系を、思い切りしょっぱくした感じ。

 打撃系のロスも決め手なく、延長に入ると、双方フラフラ。凡戦。


 休憩。


<ミドル級トーナメント1回戦 >

○ショーニー・カーター(米国)(判定3−0)河崎 義範(RJW)×

 最近、パンクラスの興行行くと、いつも場内ウロウロしているカーター、例によって死亡遊戯ジャケットで入場。テイクダウンを狙いたい河崎だが、カーターのトリッキーな打撃が恐くて、中に入れないうちに、徐々にローとパンチ効いてくるという展開。終盤、KO間近というところまで行ったが、カーター無理はせず。判定は大差。


○クリス・ライトル(米国)(2分56秒肩固め)小幡 太郎(JJA)×

 Lヘビーから減量してミドルにも挑戦のライトル、ちょっとズルだよな。一方の小幡は、目を覚ましてくださいTシャツに、村上一成をセコンドに従え、パンフによると「プロとしても活躍中」とのことだが、おれはどこでやっているのか知らんぞ。

 コーナーに押し込んでコツコツパンチは相変らずのライトル、そのまま、肩固めの姿勢に入り、引き込むように倒れ込み、下から極めてしまった。こんなの初めて見た。動き自体は悪くない(ように見えた)小幡だが、相手悪過ぎる。


 これで、ミドルのトーナメントは、國奥vsマーコート、ライトルvsカーターに決定。どうせなら、マーコート以外の巴戦でもやって欲しいところだが、まあ、そこそこレベル高いメンバーが揃ったし、よしとするか。


<Lヘビー級トーナメントBブロック準決勝>

○ブライアン・ガサウェイ(判定3−0)ジョン・クリソストモ×

 1回戦は、打撃系に見えたクリソストモ、この1戦では、グラウンド狙い。キレイに払い越しで倒したり、下から十字に狙ったりするも、あまりパっとせず。終盤、インからヘッドバットをしてしまい、イエローくらい、これで決着。これまた、凡戦だった。


○美濃輪 育久(1分32秒腕十字)トニー・ロス×

 まあ、結果は見えてたなという感じの、サイドからの腕十字で秒殺。マイクも「Lヘビーのタイトルは貰います、横浜文体来てください」とシンプル&ハキハキでバッチリ。ああん、美濃輪くん、好き好きー(ぽっ)。


 Lヘビーは、ブイシェvs山宮、ガサウェイvs美濃輪。これも、ガサウェイ外して巴戦が見たいという感じ。こっちも、レベルは揃って楽しみなカードが並んでいるんだが、どうも、ここに来るまでの過程がねえ。

 慧舟會やRJW、SAWの参戦は、大歓迎だし、特に人のよさそうなオジサン揃いの慧舟會勢、心の底から応援したいと思うのだが、これがLヘビー級のタイトル決定トーナメントだとなると話は別。ヘタしたら、去年のネオブラの方がレベル高かったのではないか。

 美濃輪が締めなかったら、悲惨な興行になったような気がする。


 あと、UFC−Jの坂田くん、場内のしかも1番前の関係者席で、堂々と携帯使わないように。ちょっと、応援できないな。




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