トーナメント・スカイ2
■団体:アルシオン
■日時:2000年7月16日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 一方の山から、まずマリー・アパッチェ。1回戦はASARI。ASARIは速く
キレがあるが、どうにも軽い。またなにか冷たく見える。マリーは重く、粘り強い
(ポスト最上段からのトペコンはド迫力)。また感情表現がよく届いてくる。今冬に
両者によるスカイハイ王座戦も見たが、この組み合わせに限ってはASARIはどう
も大の苦手を作ってしまったように思う。雪崩式のすんごいフェースバスターでマリ
ー勝ち。

 そのマリーを準決勝で破ったのはAKINO。1回戦で妹ファビーを、なんだかく
るくる回ってDDTの態勢からの首固めで下した。三角跳び式から場外へのプランチ
ャがきれいだった。

 この日出場の選手を見ると、空中戦、日本人選手のほうがスピードとキレがあるよ
うな。対してメヒコのルチャドーラは、ちょっともっさりしているがその分、力強さ
があった。こちらの山は組み合わせ的にみな類似したものになった。

 マリー対AKINOも、マリーがラリアット、パワーボムなど力で攻め込み、AK
INOがかわす、切り返す戦いに。マリーも、先日のスカイハイ戦では食ってしまっ
たコーナーポストから跳ね返りざま頭越しのラナをパワーボムで返したり、ロープを
絶妙のタイミングで揺すって相手を落としたり、手の内を知ったもの同士ならではの
展開に。最後はスワンダイブからのドラゴンラナでAKINO。パワーをキレが上回
った。

 AKINOはとにかく、空中での姿勢がきれい、技に入るときのスピードがいい。

 もう一方の山、まず仮面天使ロゼッタ。リンダを破り本選出場の藤田愛と1回戦。
序盤攻めるだけ攻めさせておいて、途中グラウンド、スリーパーなどでスタミナを奪
い、最後はリバースバイパーみたいな技(ロゼッタストーンというらしい(笑))で勝
つ。“試合巧者”と思った。この時点でぼくの優勝予想はロゼッタ。

 しかし準決勝で浜田文子がそれを阻んだ。

 文子の1回戦はJd'坂井澄江。セコンドにはもちろん薮下めぐみ。柔道とそれから
ジャガー仕込みの関接技で文子を苦しめる。文子もなんとかグラウンドで応戦するが
バックドロップホールド、ムーンサルトも打たれて押されているように見える。が、
体の小さい坂井相手では余裕があったのだろうか、最後はアヤキータでしとめる。体
力勝ち、といった感じだったが、やりにくそうではあった。ケブラーダは相変わらず
きれい。

 準決では、ゴング前ロゼッタのパーフォーマンスを真似るなど、なぜか余裕の文子。
ロゼッタにとって1回戦のようなパターンに持っていけかかった(膝十字など)のだ
が、文子にスタミナ切れはなく、また押されながらも、アヤキータ2000(先週P-M
IXで矢樹を破った技)でフィニッシュ。

 こちらの山も、ロゼッタ対藤田・坂井対文子・ロゼッタ対文子と、同じような組み
合わせが続いたんですね。

 そして決勝、AKINO対文子、同期生対決、“天才”対決。

 ぼくはマリー対ロゼッタの決勝を予想・希望していたので、どうも思い入れが薄く
なり… 技のキレイさ・すごさは確かに認めるものの、どうもそれだけ、って感じで
… 雪崩式のなんかすごい技で、文子優勝。

“天才”って、ムズカシイですネェ…

 ただ、その大き過ぎず小さからずヤセてなく太ってない、ボデイのカッコよさ、運
動神経、表現力の素質からして、浜田文子が将来、大エースになることは間違いない。
よりいっそうがんばってほしい。


 トーナメント以外の試合。

 第1試合、アジャ&吉田対ラスカチョ。ラスカチョの場外を含むラフ殺法に、おも
に吉田が、関節技、ボディへのパンチで応戦。とくにパンチは圧巻。ときおり顔へも
繰り出し、相手はまったく手が出ず。
 試合終盤、いよいよアジャが前面に立つ。三田へ垂直落下ブレーンバスター2連発
から、裏拳、また裏拳。4連発、5連発… カットに入った下田へも2連発、3連発
… 三田は完全にグロッギー、18分過ぎぐらいからはいつでもフォールできそうだ
ったがあえていかず痛めつけに専念、20分時間切れ引き分け。
 それまでは、ふつうに「良い試合」だったのが、アジャによる“制裁”のような色
合いに… ラスカチョ嫌いの僕としては胸のすくような思いもあったが、アジャの意
図をはかりかねる部分も…

 トーナメント・スカイ準決と決勝の間、VIP(大向・府川・J)対 ReDRUG(GA
MI・玉田・Rynx)。VIPがテーマ曲に合わせてパラパラ踊ると、なんかランパブ
を思い出してしまう(特に大向)のは、僕だけでしょう、ね。…
 ReDRUG の小ずるい連携は巧いね〜とくにガミ。コーナーから3人がかりの(スーパ
ー?)フェースバスターで勝利。

 試合後に小サプライズが。ReDRUG の新メンバーとして、「さいきん後輩からリスト
ラ扱いされたガミの十年来の友だち」… ん … !!ボリショイが!!

 デビル、天野、関西、ボリショイと、JWP側からしてリストラ、良い意味で減量
経営、食えないから他団体で稼げということなのか、それとも「愛想を尽かして… 」
ということなのか、残る“ピュア”JWPメンバーは7人、JWPはこれからどこへ
行くのか、何を見せようというのか… うーんんんん…


▽トーナメント準決勝(以下2試合)
○AKINO(ドラゴンラナ8:06)×マリー
○浜田文(ラ・アヤキータ2000 6:03)×ロゼッタ
大向、○府川、バイオニックJ(体固め14:42)GAMI、×玉田、リンクス
▽トーナメント決勝
○浜田文(エビ固め10:55)×AKINO




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