7.13 WAR 後楽園大会
■団体:WAR
■日時:2000年7月13日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

当日券売り場を見ると、特リン・リングサイドが売り切れだと。まあ、珍しい事があるもんだと、さぞロビーは混んでいるんだろうなと思うと結構空いている。そうWARファンは出足が遅いのである。半分位は始まってから来る。それにしても、最近はGAEAで綺麗なおねえ様方と見るのに慣れているので、WAR会場は強面の人が多くて怖い。結局は2000人という事である。そう言えば、特リンのパイプイスはいつもより多く配置されていた。

1,15分1本勝負
  大刀光(8分22秒,タチクラッチ)平井伸和

平井を見るのは久し振りだ。たぶん平井自身試合をするのが久し振りだと思うが。体はもう少し絞れるかなという気もするがまずまずの出来。ケガをしてたらしいがその面影も無くなかなかのコンディションだと言っていいのではないか。
試合は思ったより重厚な白熱した攻防となった。タチがマットに叩きつけられる度にもの凄い音響がするのが結構面白かった。最後は、平井の力負けという所だが、タチが急にイモムシみたいになりクラッチ技(タチクラッチというらしいが)を使ったのには驚いた。デカイ図体しているくせに、そんなセコイ技で勝たないで、もっと豪快に勝ったらどうだという感じ。平井は今後に期待を持てるだろう。

ちなみにこの日は、全8試合レフリーは全て海野さんだった。おつかれさま。

▼30分1本勝負
2,TARU(12分25秒,タル固め)S・市川
  
今日のTARUは手抜きだな。ストーカーは一所懸命自分の仕事をしてたが。なんか期待していたのに残念だった。TARUはやっぱWARでは普通の試合をやりたかったのかな。

3,中牧昭二(5分40秒,STF)菊澤光信
  
中牧は前歴が前歴だし、プロレス界に入るのにも大仁田といろいろあるので、イロモノ的な見方をされているが、私は何度か見て、あの真摯なファイトスタイルは結構好感を持った。天龍のがらくた軍団の中では、かなりいい方である。菊澤はポーゴの刺身包丁にいたぶられる所くらいしか記憶に無かったが、案の定しょっぱかった。まずは菊澤が場外戦を挑む。しかし、この日はセコンドがいないので、イスは自分で直さなくてはいけないし結構迷惑。しかもセコンドがいないから客を誘導する人がいなから、逃げられずに危ない危ない。頼むから中でやってくれよという感じ。リング内でイスの殴り合いから中牧のロープ際の決まっているようには思えないSTFで終わり。しょっぱさ全開の試合だった(ただ中牧の責任ではないけど)。菊澤君は次来る時はもう少し練習してから来た方がいいな。
まあ、大仁田は全日本に上がるなんていう戯言を言う暇があったら、中牧や矢口とかとやるべきだな。全日本でも、あんなしょうもない試合をやられたらたまらないよ。今日の興行はやけに気持ちいいと思ったのは、考えてみれば、あの小汚い奴が来なかったからだ。

4,神取 忍(1−0)立野記代
  青野敬子     H・斉藤
  
  神取(11分4秒,腕ひしぎ逆十字固め)立野
  
今日入場時に天龍の次に声援を浴びたのは、神取ではないだろうか。よおく見るとまだ目の下にアザはあるが、腫れは完全に引けて元気一杯だった。それにしても驚くべき回復力である。
ハーレーはいい意味で昔からほとんど変わってない。技のキレ、スピードとかは全く衰えてないし、それに加えて昔だと若干、技が軽いかなと思えたが、技に重みを感じられるようになった。
そういうハーレーの溌剌とした動きに引っ張られるように、試合は終始スピーディーな展開に。前の試合よりも10倍面白かった。ただ、青野はそれなりに頑張ったと思うが、「おい、みんな見てろよ」と言って風間社長のセクシーポーズのマネを北側に向かってやっちゃあ、ダメダメだね。普通は南側でしょう。これでは私的にはプロ失格だな。
試合は結構盛り上がり最後、神取の腕ひしぎで終わったのだが、これは少し唐突なような気がした。だけど、この中でプロレス頭があるのはハーレーだけでは無いかなという気もするな。

5,望月成晃(14分24秒,体固め)石井智宏
  ※ツイスター
  
ルードに変身したモッチーを見るのは初めてだ。葉巻を加え、髪は短く刈り、青いサングラスをかけている。なんかTAKAみちのくのそっくりさんみたいな感じだが、なかなか決まっている。腰にはWARの至宝インターナショナル・ジュニアのベルト、肩にはサスケから文字どおり分捕ってきたNWA世界ミドル級のベルトを観客にアピールする。いいぞ、モッチーかっこいいぞ!!!

一方石井は、また少し体が大きくなったようである。特に胸板はジュニアの選手には思えない厚さになっていた。北原の所での地下特訓がどの程度通用するかだが。

序盤からモッチー有利の展開。石井も時々切返すがモッチーは巧みに反則技を使い主導権は握らせない。しかし、モッチーを見るのは、それ程久し振りという訳でもないが、キックのキレと重さが格段に上がっていた。しかし、キックが更に強力になり、ずるかしこさも覚えたモッチーは、そろそろ大ブレークの予感も感じさせる。

しかし胸板の厚くなった、天龍の元付け人石井も、あのキックを全身で怯まず真っ向から受ける。まるで、橋本のキックを受ける天龍のジュニア版みたいな感じだ。
試合はモッチーモッチー優勢で進んだが、決めに行こうとしたドラゴン・スープレックスが石井がこらえ、逆にドラゴン・スクリューを決めてから、石井タイムに。途中石井はドラゴン・スープレックスでカウント2.9まで追い込んだが、最後はモッチーが若干余裕を持ちながらの勝利という所。石井はみちのくやバドに行って、もっと経験を積めばモノになりそうだ。
メインを除けばこの試合がこの日のベストバウト。

6,CIMA        D・キッド
  SUWA   (1−0)堀口元気
  S・D・フジ二千     SAITO
  
  SUWA(17分21秒,片エビ固め)SAITO
  ※ダブルアーム式フェースバスター
  
「龍の遺伝子が突然変異となり、WARマットに戻ってきました」と紹介され登場した闘龍門勢。入場はいつもよりしょぼいが、両チームともファンサービスは忘れない。
試合はいつもの展開。まあ、普段の興行の試合が10だとしたら、8以上くらいのレベルには行っていただろう。もっとも歓声は4くらいだけど。前半少しざわついていた場内の雰囲気を試合内容で引きつけ、手抜き無しのファイトを見せてくれた。それにしても、目の前でのCIMAの対角線から来るノー・タッチ・トペは凄かった。

7,45分1本勝負
  北原光騎(10分54秒,腕固め)荒谷信孝
  
ある意味で、この日の私の期待はこの試合だった。しかし、この日の荒谷のしょっぱさは特筆ものだった。覇気は無いし、技も単調で、「何をやってんだ」という人も。荒谷贔屓の私も????だった。まあ、一回位なら許せるけど。「おい、荒谷、WARを舐めんなよ」(北原)

8,60分1本勝負
  天龍源一郎(12分44秒,エビ固め)ハヤブサ
  ※パワーボム

リング上には、花束を持った男女が次々に上がってくる。10〜15人はいただろう。あとで分かったは、これは各企業からのお祝いであった。まるで今日で引退かという華やかさであった。

まずは、オリジナル・ハヤブサの登場。声援は意外に多い。リング上のプレゼンテーターを気にしながらリングイン。やっぱかっこいい。
天龍はリング・インするなり、まずハヤブサの方に向かい握手をし何か一言。コール前にハヤブサがぼんやり眺めている中、次々に花束を受け取る天龍は、最後の二つをハヤブサに渡す。ハヤブサは軽く会釈をして、なんだか嬉しそう(といってもマスクだから分からない)。なんとなくフェアープレー精神の気持ちが感じられる。まあ、この時点で今日の試合の方向性がなんとなく分かった感じだ。

序盤、天龍は打撃を押えハヤブサと技の攻防を見せる。ハヤブサのグランド攻撃にスリーパーやWARスペシャルで応戦。スタンドに戻り小手調べ程度に逆水平を打つが、これが意外に利いたみたいで、すぐに天龍有利な展開に。それでもハヤブサは天龍をリング外に落してプランチャ、トペを叩き込む。それに対し天龍もお返しとばかりにトペを敢行。
その後天龍はハヤブサの力量を計るかのように、ハヤブサの技を受けまくる。ハヤブサもほとんどの持技を出したのではないか。ただ、ほとんどを余裕で返されるのだが、ファイアー・バード・スプラッシュはかなり利いたか、さすがの天龍も顔色が変りかけた。

ハヤブサは天龍をマットに叩きつけ、もう一発(たぶん、名前を忘れたがもうひとつの方だと思うが)狙おうとしたが、天龍はさすがにもう一発食らったらやばいと思ったのか、ムクッと起き上がりスパイダーと思いきや、新技・雪崩式リバースDDTを打つ。しかし、最近の天龍はビックマッチには必ず新技を出してくる。しかも、ここぞという所で完璧に決まるところが凄い所だ。最後は久し振りに見るパワーボムで天龍の勝利。

今日の天龍は、ハヤブサの技を全て受けて、ハヤブサの力量を確かめるような試合だったと言っていいだろう。そのため、打撃技はここ最近の天龍の試合では極端に少なかった。 そして天龍の評価はというと、試合後に、「おいハヤブサ、またFMWのマットにも上がるからよぉー、頼むぞぉー!」と言って、握手を求めハヤブサの健闘を称えたことに現われているのではないか。大体、天龍が普通の選手にトペまでは出さない。過去に天龍がトペを打った相手を思い浮かべれば、ハヤブサもその仲間入りかという感じだ。

ハヤブサは天龍とシングルをやる機会なんてめったに無いから、既にカードが発表されているのに、直訴してなかば強引に出て来たのだが、その素早い行動力はたいしたものだと思うし、今日は天龍を相手に堂々のメイン・イベンテーぶりを見せてくれた。次はまた前とは少し違うよりグレードアップしたハヤブサを見ることが出来るのではないか。


そして最後のマイクアピールは「オレは8年前に『騙されたと思って、オレについて来てくれ』と言ったが、当分騙し続けると思うから、ついてきてくれよな!!」だって。

かっこ良すぎだね。今日の天龍ファンはこの言葉に胸がじ〜んとして、身も心も天龍漬けになってしまったのではないか。

なんか、この日のWAR興行は、後味の良さと何とも言えない清々しさを感じた。しかも、いろいろな方面に次に繋がる可能性を感じさせてくれた。

これは、ここにきて天龍がまた異様なパワーを蓄えて来たからであろう。これから、そのパワーの放出が見れるぞ!!!




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ