6/4プライド9名古屋雑感〜山本屋の味噌煮込みは生煮えだと思う
■団体:プライド
■日時:2000年6月4日
■会場:名古屋レインボーホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 生観戦、皆勤賞が続いているもんで、思わず行ってしまいました、プライド9。例によって雑感です。

 会場入ると、スカパーの実況を、場内にも流していて退屈せず。開始時点では、アリーナもスタンドも5割弱。最終的には、6割強か。それで、発表9156名で満員御礼ありがとうとは、いくら何でも八百長だ。

 ジャッジは、西、小林、バッド、ヒューム、レフェリーは、ノグチダイスケ(?)、大林、塩崎、渡部大佐、島田と、いつもの面々。これほど仲悪いのに、ジャッジもレフェリーもリングスとダブっているところが面白い。

 火薬多過ぎ(?)で、音量過多の爆発からスタート。第1試合除く、全選手入場。


マット・セラ(アクシデントで中止)ジョイユ・デ・オリベイラ

 オリベイラの登場テーマ(?)、妙に明るいラテン系で、場内結構沸いたのに、いつまで経っても、オリベイラ入場せず、会場ざわつき始めたところで、アクシデントがあったと発表。どうやら、演出用の火で大ヤケドらしい(おれの位置からは全然見えなかったが)。そりゃちょっとマズいだろー。


○ヒース・ヒーリング(1R48秒チョーク)ウィリー・ピータース×

 アイブルの盟友との紹介なのに、何故かアメリカと紹介されたヒーリングのセコンドは、バカボンレムコと、余裕のアイブル。一方、急遽登場となったピータース陣営、リングスで見た顔なし。ちょっと寂しい。

 スタンドで一瞬打ち合うも、こりゃヤバいと思ったらしいピータース、慌ててタックルに行くも、あっさり潰され、バックにまわられ、チョークで秒殺。

 リングス時代からの持ち味である、負けっぷりのよさ全開のピータースでした。


×トレイ・テリグマン(判定)カーロス・バヘット○

 テリグマンのセンコンドにはケアー、バヘットには、ブスタマンチ、うーむ、セコンド同士の戦いの方が見たい(笑)。

 タックルはあっさり切られてしまうバヘット、押し込んで、膝蹴りを出しながら、足を絡めて倒そうとするも、なかなかウマくいかない。5分過ぎには、強引に引き込んで、リバース狙うも、もつれて立たれてしまう。残り3分で、何とか倒して、インサイドから、コツコツパンチ。2Rに入って、インサイドからウマくバックにまわったバヘット、かなりパンチを集めて、ポイントを稼ぐ。その後も、倒せばインからパンチを重ねてで、判定は、無難にバヘット。

 パスも十字も狙わない柔術家は、見てて面白くない。

 試合後のマイクで、ケンシャム戦をアピール。まあ、日本でやりたいなら、そういうファイトしてちゃ無理だな。強いわ、つまらないわ、あまり知名度ないわじゃ、1番、対戦避けられるタイプだし。


×バーノン”タイガー”ホワイト(判定)アラン・ゴエス○

 ゴエスのセコンドは、バヘットと同様に、ブスタマンチ軍団(明らかに、ブスがリーダーシップを取っている感じなので、勝手にそう命名)。

 インサイドからのゴエスのパスは、ホントに見事。あっという間に、ハーフにして、サイドに回らず、抜きたい方の足の膝で、相手の股のあたりを押さえつけながら、すんなりマウントを取ってしまう。しかし、ホワイトも反転した勢いで立ち上がり、スタンドでは、むしろ押し気味。

 2Rに入ると、ゴエスのパスワーク、益々さえるも(1Rとは逆の足が捕まっているハーフからも、やはりあっさり)、マウント取ってからが、物足りない。自分の肩を柔らかく使って、相手の顔面にガンガンぶつけていくという、ルールの盲点をついたような打撃を出すのだが、バーノンも下から果敢にパンチで応酬し、お互い決定打にはならない。

 試合終了後も、両者ともスタミナ充分であるように見えた。双方とも、キッチリ練習しているなーという感じ。

 バヘットに続いて、ゴエスも、勘違いマイクで、桜庭戦をアピール。しかし、その戦い方じゃ一生無理だな。バヘットよりテクニカルなので、好印象だし、ホントに強いと思うんだけどねえ。

 しかし、ブスタマンチ軍団に、マイク使っていいと言った奴は誰だ。場内、盛り下がりまくり。


 ここで、急遽欠場となった、豊永の挨拶。くも膜下脳胞(?)とやらで、もう格闘家としてやっていくことは出来なくなりましたと、実質、引退の挨拶。これ、ヤマケンや前田CEOと同じじゃなかったっけ? 高田道場をヨロシクと付け加えることも忘れないあたりが、高田の教育が行き届いていて笑えた。

 それにしても、これからだというのに可哀想だなあ、豊永。去年のパンクラのネオブラッドの活躍は忘れないよ。お疲れ様でした。


×佐野なおき(1R40秒腕十字)カーロス・ニュートン○

 本日の、おれ的裏メイン。高田と桜庭を従えた佐野、出場決定から期間もなく、相手は、そこそこ人気は出ているものの、ブレイクとまでは行ってない、期待の星、ニュートンであるならば、負けるとしても、いい試合をして、相手をキッチリオーバーさせてこそ、プロの仕事というべきでしょう。

 開始早々、パンチをもらって、いきなりビビった佐野、あっさりテイクダウンされてしまう。しかも、イン、ハーフ、マウントと定番のパスワークを10キロ以上軽いニュートンに許した挙句、パンチ連打から、腕十字がスコっ。

 ニュートンが見事というより、佐野が痛々しいと言うべきか。これじゃあ、佐野の弱さが目立つばかりで、ジョブとしても3流。試合後は、例によって、お互い土下座。

 ニュートン、勝利のカメハメ波で、場内そこそこ盛り上る。ニュートンは、やはり美しい。


 15分休憩。

 8月27日のプライド10西武球場の発表。予定選手は、桜庭、藤田、小路、アレク、エンセン、コールマン、ケアー、ボブ、グッドリッジ、アイブル、ケンシャム。さて、何人抜け落ちるかな。

 桜庭と藤田リングに上がって挨拶。桜庭、ふにゃふにゃしててイマイチ。藤田の方がシャッキっとしてて、いい感じ。希望する対戦相手は、桜庭が「今までやったことない人」、藤田が「シャムロック兄弟のどちらか」。

 さらに! とリーゼントのリングアナの煽りの後、ラストオブモヒカンに乗って、ヘンゾ登場。「一族の名誉の為に桜庭とやりたい。最近、何人かを倒して、桜庭、テングになっているようなので、その鼻を折りたい」と用意されたかのような日本語訳。英語でテングの鼻を折るって、何と言うんでしょう(笑)。おおう、こりゃ桜庭戦決定かと思いしや、「桜庭戦は、実現するかはわからないので、リングサイドに来ているカシンでもいいよ」とイキナリいなすと、場内ビジョンに、素顔のカシン。かなり沸く。カシンの素顔、久々に見た。

 ヘンゾ、退場時に、カシンに握手を求めると、カシン、プロレスラー的にちょっと間をおいてから、握手&回れ右してその場で退場。苦笑するヘンゾ、相変らず、ナイスな奴。

 ちなみに、昔から、おれ、カシンのファンです(笑)。


○小路晃(6分44秒腕十字)ジョン”ザ・セイント”レンケン×

 小路、貫禄が出てきて驚く。自信の表れか。ブヨブヨしていた身体も身が入ってきた感じ。セコンドには、宇野、極悪、守山代表といつものメンバー。それにしても、レンケンとは、実にプライドらしい嫌味なカード。

 胴タックルであっさり倒した小路、ハーフ、サイド、マウントとあっさり定番に決めるも、レンケン、TKシザースで、脱出。これ、結構見事だった。

 イノキアリ状態になると、かなり腰の入った桜庭キックを数発出した小路、飛び込んで、ハーフから定番のマウント奪取。再度TKシザース狙いに来たところを、きっちり腕十字。

 この相手なら、ここまでキレイに極めれる実力があるということか。

 久々のマイクは、結構練習してきたようで、澱みなし。ギャグにならずにちょっとガッカリ。やや鈴木みのるテイスト。「おれに着いて来い!」。


×ゲーリー・グッドリッジ(判定)リコ・ロドリゲス○

 ロドリゲスのセコンドには、ケアー。

 ローで牽制しなあら、タックル狙いのロドリゲスに対し、間合いを取って、カウンター狙いのグッドリッジ。さすがに新顔には負けられないという感じで、慎重。序盤はウマくタックル切っていたし、そのまま、押し込まれても、ロドリゲスが、あまり差し合いウマくないので、なかなか倒れない。

 ところが、グッドリッジがパンチを出したところを、カウンターでタックル入ると、すんなりテイクダウン。ロドリゲス、TK的にインサイドからのパンチのチラシ具合がウマい。コツコツ。1R終盤には、タックル切られたところを、強引にすくって倒せることに気がついたロドリゲス。サイドからパスにも成功しマウントもあっさり。

 テイクダウンの取り方をパターン化したロドリゲス、2Rは終始、攻勢。モンゴリアンチョップも連発したりして、結構、面白い。しかし、こいつをアブダビで極めたマッハって、やっぱ大したもんだよな。

 判定決まると大喜びのロドリゲス、トロフィー渡しに来た、プライドガールを抱き上げて、大ハシャギ。陽気なアメリカ〜ンという感じで、好印象。


×松井大二郎(5分3秒ドクターストップ)イゴール・ボブチャンチン○

 タックル切って、するするとバックにまわったボブ、そのまま側頭部と、ボディーに、交互にパンチ。松井、何とかポジション変えようとするのだが、片手で抱えてるだけのボブのバックから、どうしても抜けられない。そのうち額をカット。SDMから再開の勢いで、やっと反転したのだが、そこから何が出来るわけでもなく、2度目のドクターチェックでストップ。

 勝ったボブは、あっさり退場したのに、松井がマイク。ここでも高田道場をヨロシクは忘れない。高田道場は、ホント、素晴らしいな。


×ギルバート・アイブル(判定)ビクトー・ベウフォート○

 マッチメイク自体はいいと思うのだよ。まあ、ビクトーじゃ、大して集客力あるわけじゃないだろうから、ホントはもっと金魚な奴を連れてきて、アイブルのお披露目をするべきなんだろうけど、テイクダウンがウマいアマレス系ではなく、かつ打撃で、打ち合う可能性の高い強豪。そういう意味で、アイブルとかみ合わせる為には、ビクトーという選択は、悪くなかったと思うのだ。

 ところが、ビクトー、シューズ着用。あれっと思ったら、兎に角、徹底的に、タックル&パンチ戦術を取ってしまいました。アイブルの出会い頭のブンブン打撃に、あっさり、タックル合わして、テイクダウン。倒せばパンチをコツコツ。危険はおかさずパスすら狙わない。

 完封ですな。アイブル何も出来ず。1R中盤から右目のあたりをカットしてしまい、そこが段々腫れていく。

 下になってしまえば、何も出来ないアイブルに対し、2R、レフェリー島田謎のブレイク連発。まあ、ルールディレクターの島田、どうせ後付けの理由をいい加減にでっち上げればOKなので、盛り下がる客を少しでも暖めようとした超法規的行為でしょう。ブスタマンチ軍団、大ブーイングだったが。

 競技のレフェリーとしては、言語道断であるような気がするが、PRIDEのレフェリーとしては、これでいいのではないか。

 それにしても、アイブル、前田CEOの予言の通りになりましたな(笑)。


 かつて、無理してスタンドで打ち合って自滅することが多かったカーウソン軍団、ブスタマンチがリーダーシップを取ったら(ということもないのだろうけど)、手堅いアマレス系みたいな戦いになってしまい、インサイドからの打撃の「次」が見れずに、全然面白くない。もう少し、PRIDEの高額ギャラの意味を考えて欲しいと思う。

 しかしだ。選手にそんなこと言っていても、わからない奴は一生わからないだろうから、やはり、工夫すべきは、ブッカーの方だろう。ゴエスvsレンケンなら、ゴエスだって、テク満載の試合を見せてくれるのではないか。そんなモン誰が見たがるのかという説もあるが。


 感情移入出来る試合が少なく、総じて低調。つまらなかった。

 試合以外の部分で、次に繋げようとする努力は感じたが。


 7時前には終了したので、山本屋で、おれ的には、生煮えにしか思えない、味噌煮込みうどんを食してから帰途につく。何度食ってもウマいとは思えないのに、名古屋に行けば、山本屋で味噌煮込み、ミナミに行けば、自由軒で名物カレーを食する私、言うなれば、掟破りの逆お昇りさん状態。

 うっく、つまりませんね、ごめんなさい。




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