ジュニアの祭典 スーパーJ-CUP
■団体:みちのく
■日時:2000年4月9日
■会場:両国国技館
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

結論から言うと、最高の大会だった。やっぱりプロレスは、見た後に爽快感と満足感を味わえないとつまらないと思うが、まさにそれを感じさせてくれた興行だったね。客席は7〜8割という所かな。結構頑張ったほうだろう。だけど、観戦録と言っても、ほとんど試合内容は忘れてしまったな。

1.AAAプレゼンツスペシャルマッチ(20分1本勝負)
A・ネグロ(7分13秒,体固め)オリエンタル ※アルティネーテ(ツームストーン・パイルドライバー)

普通試合前には、カードの発表とか挨拶や、今日みたいにトーナメントがあるもんだが、いきなり選手入場である。メキシコ人同士の本場のルチャを見せるという試合だが、ネグロの方がオリエンタルよりも一回り体が大きく、前半はオリエンタルがスピードで攻勢に立ったが、体力差でネグロの勝ちというところかな。まあ、なかなか面白かった。

そして、この試合終了後、U・ドラゴンがリングに上がりセレモニーの開始。ただし、結局対戦カードの発表は無し。なんか変わっているね。


2.CIMA(4分22秒,片エビ固め)怨 霊

怨霊は入場時から、なかなか沸かせてくれる。確かに不気味なのだが、顔はなかなかいけている。セコンドにもお仲間みたいなコスプレをした人が入ってきて、なんか笑える。怨霊は入場後にリング下に潜入。一方CIMAはいつものC-MAXを引き連れての入場。四方にクレイジー・ファッキンをお披露目している最中に、怨霊がむくりと出て来て、CIMAの背後からスワンダイブ式のドロップ・キックの奇襲攻撃で試合開始。 プランチャやラナ系の攻撃で攻めこめられたが、まあ一応付き合ったのであろう。ヴィーナス、アイコノクラズム、マッド・スプラッシュの黄金連係で危なげなく余裕の勝利。だけど、怨霊もまたカウントを取っているレフリーの手を押えたりとか、怨霊クラッチとかいろいろ見せてくれた。しかし第二試合から場内大興奮。


3.G・浜田(7分34秒,片エビ固め)R・フジ
※雪崩式スイングDDT

リッキー・フジのセコンドは公約通り、若菜瀬奈。生で見る瀬奈ちゃんはマジで可愛い。ただコステュームがJ-CUP Tシャツという所が少し残念。春らしい衣装を見たかった。一方、グラン浜田のセコンドは当然と言えば当然だが、文子であった。父より先に文子が入ってきたので、場内大歓声に。試合内容は意外に両者グランドの攻防でなかなか見せてくれた。最後は浜田のパワー勝ちという所か。試合後に父に抱きつく娘がなんとも可愛かったね。誰かさん見にいけば良かったのに。リッキー・フジは善戦。試合後にみちのく参戦を示唆。


4.佐野なおき(13分36秒,KO勝ち)G・サスケ
※右ハイキック

考えてみると個人的には佐野は先月の力メモ以来だから見たばっかりだ。あの日の相手は石川社長で、今回はサスケだから、アホ社長二連戦ということだ。前半5分は石川戦でも見せた無我的展開。サスケも一応はついていくが、やはり佐野が一枚上だった。5分過ぎからサスケが空中戦とスピードで撹乱戦法に出て、攻勢になるが佐野もサスケのスピードの追いつき、高速トペ迄見せてくれる。終盤はサスケの弱点である頭部狙いの攻撃を露骨に出す非情ぶりを見せる。特に投げっぱなしのドラゴンスープレックスはもろに後頭部を打っていた。最後は延髄へのハイキックで、10カウント・ノックダウン。佐野の攻撃は力メモの時とは、エグサが格段に違っていた。これを見る限り、CIMA少しピンチ!!
しかし、佐野がU系に行かず、新日本に残り、無我にでも参戦していたら、今のプロレス界はどうなっていたかと考えさせられる試合だったな。


5.獣神T・ライガー(7分32秒,体固め)M・テイオー
※垂直落下式ブレーンバスター

テイオーの入場テーマは何処かで聞いた事があると思ったら、ギャラクシー・エキスプレスだった。前の浜田、サスケは当たり前だが、みちのくファンは暖かいというか、声援は7:3でテイオーの方が多かった。試合は前半グランド中心の展開で、ライガーが攻めさせているようにも見えた。掌底は温存していたみたいだったが、途中馬乗りの掌底をやった時に大ブーイングを受け、思わず止めてしまった所は笑えた。まあ、実力の差は歴然だが、テイオーも大健闘で、試合後テイオーに大きな拍手が贈られていた。

ということで、準決勝は、CIMA対佐野と浜田対ライガー。ロートルが3人も残ってしまった。


6.WWWA世界スーパーライト級選手権試合
C・ASARI(9分13秒,片エビ固め)矢樹広弓
※スカイツイスター・プレス。ASARIが初防衛に成功

最近アルシオンには行っていないので、矢樹を見るのは久し振りだったが、山ちゃんなみの関節攻撃を見せてもらった。かなりの好勝負だったが、今回は省略。だけど、いい試合だったよ。


7.CIMA(12分52秒,片エビ固め)佐野なおき
※マッドスプラッシュ

今日は全ての試合が好勝負だったが、その中でも文句無しのベストバウト。考えてみると、ウルティモ・ドラゴンが一人でメキシコに渡り本当のデビュー戦のパートナーは当時新日本から遠征に来ていた佐野だったらしい。恩師の先輩との戦いである。そのわりには、「この、くそじじい」とか言っていたが。CIMAはいつもと違い緊張しているのか、ニコリとせず硬い表情。ヤル気が見てとれる。一方の佐野はベテランらしい余裕の表情。試合はというと、その表情通り、7割以上佐野が攻めていたであろう。CIMAはほとんど防戦一方である。キャメル・クラッチ、ロメオ・スペシャル、弓矢固めを続けてやられている所など完全におもちゃにされていた。また佐野には珍しく、キチン・シンクを決めた後に、コーナー最上段からフットスタンプを入れるというラフな攻撃もあった。 勝因はCIMAの執念としか言い様が無いが、ただまぐれで勝ったとかそういうものとも違い、堂々の勝利だった。少ないチャンスで的確に決める得意技のキレは伊達にここまで来た訳でない証拠である。本当に価値のある、最高の勝利である。
もちろん、私が今年見た試合の中で、この試合がベストバウトである。


8.獣神T・ライガー(10分2秒,片エビ固め)G・浜田
※掌打

負けはしたものの、この試合での浜田の気迫は凄まじいものであった。娘が目の前で見ているのか、どうしてもライガーに負けたくないのか分からないが、凄まじい迫力である。試合内容は忘れてしまったが、あまりの浜田の気迫に圧倒されまくりだった。もちろん、試合後に大拍手が贈られていた。

これで、決勝は私の予定通りCIMA対ライガー。CIMAにライガーを葬り去って新しい時代を作ってもらいたいものだ。


9.○タイガー・マスク、田中稔、望月成晃、真壁伸也、リッキー・マルビン(17分18秒,片エビ固め)カシン、エル・サムライ、SUWA、チャビンガー、×スクール・ボーイ

10人タッグなんて面白いはず無いのだが、この試合は結構面白かった。まず、ベビー組とヒール組に完全に分かれているのだが、このヒール組がただ集めて来たようなもんで、まあ、お決まりと言えば、それまでだが、なかなかの凄まじい仲間割れだった。まずは、ヒール組からの入場だが、どいつもこいつも本当に悪そうな顔をしている(まあ、SUWA以外はマスクを被っているのだが)。リング上で早くも小競合い。ちゃぶ台を持参したチャビンガーが全員に落ち着けとうながし、全員をちゃぶ台を囲んで座らせたのだが、最後にカシンが星一徹をやり、また殴り合いに逆戻り。SUWAとカシンはコーナーでもやり合っていた。
それでも個々は見せる所では見せ、試合はなかなかいい流れで動くのだが、まあ、最後はみちのくのタイガーに花を持たせたという所であろう。
それでも、カシンとタイガーの絡みやSUWAと真壁、稔の絡みとなかなか興味深いシーンもあった。しかしこの試合で一番存在感を示したのは、闘龍門一凶暴と言われるSUWAだろうな。いかに自分をアピールするかが、闘龍門の教えだが、このへんはさすがだね。
ヒール組は、試合後も花道で殴り合いながら控え室に戻って行き、大いにサービスをしてくれた。


10.獣神T・ライガー(12分28秒,体固め)CIMA
※垂直落下式ブレーンバスター2連発。

ライガーにしてみれば、こういう大試合は何度も経験しているだろうが、キャリア2年半、弱冠23歳のCIMAにとっては、これが最初の大舞台であろう。本当によくぞここまで来たという感じだが、表情はやっぱり硬い。しかし、ライガー・CIMA戦をこんなに早く見れるとは思わなかった。

試合内容はほとんど忘れてしまったが、実力差は歴然としていたし、スタミナを前の佐野戦でかなり使ってしまったという感じもし、早い勝負に賭けていた気もした。
しかし、カウンターで入った掌底にもひるまず、一時はライガーを追い詰めたのも確かである。ライガーにもあの凄まじい闘争本能は、感じ入るものがあったのではないだろうか。
まあ、ここでCIMAが優勝してしまったら、今後の楽しみが無くなってしまうし、今回はここまでという事にしよう。しかし、この日来た観客の多くが、今日はライガーに負けたが、一年後、いや半年後にはどうなるだろうかと思ったであろう。負けはしたが、価値のある未来を感じさせてくれる試合であった。ライガーとのシングルの対戦が思ったよりも早かったのと同じで、ライガーに勝つのも、それ程先の話ではないだろう。

まあ、この日はCIMAが将来、最高のレスラーになるであろうという事を、見に来た人に確信させた日であろう。

帰り際の人達は、ほとんどが、嬉しそうな顔をして今日は面白かったと言っていた。こんな爽快な満足した興行も珍しい。

来年もJ-CUPを開催するのなら絶対に見に行こう。




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