4・7新日:東京ドーム
■団体:新日本
■日時:2000年4月7日
■会場:東京ドーム
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

今回はどうにも気持ちが盛り上がらないままドーム当日を迎えてしまった。
「橋本真也34才 小川に負けたら即引退SP」というバラエティー番組のような
タイトルに不快になりながらも朝、新聞の番組表で大仁田の出場の有無を確認する。
今回のSPでTV朝日側なりの一般大衆の嗜好の傾向として、

1:タダのプロレスではなく格闘技っぽい方が良い。タッグマッチは不向き。
2:タイトルマッチは別に視聴率を左右しない。
3:詰め込み過ぎてもよくない

くらいは最低考えたのだろう。自分はもう普通の人たちの感性にはほど遠いので
ジュニアのタッグマッチでも入れておけばハデでいいんじゃない?と思うがどうも
そうでもないようだ。
さて最近色々な媒体での露出が目立つ小川だが、それがチケットを実際に買う人の動員
に結びつくかは少し疑問だ。デビュー戦も世間的にはアピールするはずなのに、
興行的には惨憺たるものであった。プロレス村的にはシャムロック対橋本(当初の
発表カード)の方が、アピールするのが新日オフィスにはまだわからないのだろう。

試合に入る前にその観客動員について。今回は外野席は開放どころか最初からシート
を被せて立ち入り不可としていた。もはやKー1の落ち込みをバブルがはじけたと
笑ってはいられない。
試合は唐突に始まる。今回は全戦シングルで入場式ナシと新日対Uインターを同じだ。
と思ったけど、あれは第一試合はタッグマッチか。奇しくもその時の新日側のチーム
での対決(全然奇しくないか)である永田対カシン。贅沢なラインアップだ。
今回はG−EGGとかいうチームのお披露目が主となるはずと思っていたが、セコンド
の福田がTシャツ着ていたくらいで試合後にカシンを誘うでもなく次に進んでいった。
第2試合は中西対ノートン。沈み行く大船、WCWを解雇されたノートン。不幸なのか
幸運なのか分からんな。試合はフィニッシュを見損ねたのだがアルゼンチンから前に
落としての体固め。隣の友人に確認しようと尋ねたが何故か言いたがらない。
それにしても主要メンバーが第1、2試合に押し込められてしまうところに会社が
いかに新チームに期待していないかが伺える。あとノートンがやけに小さく見えた。
第3試合は金本対フライ。この試合はあくまでビッグショーの添え物でしかない
のだろうが、何試合か重ねていくと益々面白くなっていく予感がする。
もったいない気がするが仕方ないのだろうか?
昔全日本の武道館で全日対ジャパンの6対6で石川対小林が結構かみ合ったのに、その
まま継続して使っていく事がなかったのを今思い出した。
第4試合は天山対吉江。凱旋帰国というと天山が相手しているような気がする。ビガロ
の代わり?
吉江は渡欧前はデブな事とスパインバスターくらいしか印象になかったが多彩なワザを
小器用に使いこなしていた。強烈な髪型はともかく器用貧乏に陥らないようにして欲し
いもんだ。途中ロン・シモンズの得意技、ドミネーターが天山に炸裂した時
「この技使ってもらおうと小島にFC会長経由でテープ渡したなぁ。ムダだったけど」
と思い出した。
第5試合は大谷対小島。大仁田が出なければこの試合からTV放送と思っていたが、
まだ7:30前であった。今回は特にトイレタイムとなる試合がなく試合終了時に
駆け込む事にする。試合は多分地方でやり慣れている感があり、残念ながら新鮮味の
あまり感じられない内容となってしまった。小島は思ったより会場人気が低かった。
そして生放送開始。まず首脳が自らのテーマでゲートから入場。ん?これRAWと構成
が同じだな。リング上にはいつの間にか小川と村上。小川は猪木のリングインまでは
ロープを上げてアシストするが、藤波・坂口の時はプイッと場を離れる。
藤波が小川に突っかかるとそのまま新日勢と乱闘となりあっと言う間に飯塚は村上に
リングから蹴り落とされる。村上は試合でも襲撃でも最初の30秒間は異常に強い。
「ホイスも1発」の飯塚は前回のタッグ戦ほどはされるがままという事はなかったが、
かなりアブナい展開が続く中再びスリーパーで勝利。村上がロープにしがみついている
所をはがして、というのがちょっと気になるが、まぁいいでしょ。
でも村上絡みでしか上で使ってもらえないというのもどうかと思う。
対して村上の方は戦いぶりや表情のキレっぷりなどジュニアに入ったら大化けすると
思う。これは安生も同じだが、最初にヘビーに入れてしまうとランク(?)を落として
までは使えないという事か、非常にもったいない気がする。
次は蝶野対ムタ。入場時の演出はファンには見慣れたものであるが、これは果たして
一般視聴者にはどう映るのか?普段なら絶対考えないような事をずっと考えていた。
蝶野はT2000のメンバーを、ムタは元ミス・マッドネスを連れて入場。
試合はいつも通りだが蝶野は気のせいかヒザに執拗なストンピングを入れていたような
印象。毒霧で即反則負け。え〜っと、コレ生中継だよね?久しぶりのプライムタイム
放送がこんなんでいいの?これが蝶野の新日壊滅作戦の一端なの?と疑問が渦巻く中、
ミス・マッドネス改めモナ(だったかな?)のミサイルキック炸裂!
ナッシュをぶっ飛ばした時はもっと鮮やかだったんだけど、今回はイマイチ。残念だ。
そして次がIWGP(池袋ウエストゲートパークではない)王者対決。
試合は健介の狭量っぷりが伺える内容。前回の橋本対ライガーを考えると、やっぱ橋本
と健介を比べられんなぁ。ライガー初のドームのセミは不発に終わってしまった。
辻が紙面で予告していた通り9時には橋本対小川のセットアップ開始。ちょっと複雑。
突っ込みドコロ満載のVを延々と見せられ、ついに試合が開始。
入場は小川からで今回は「ギャラクシーエクスプレス」を使用。こっちの方がいいよ。
NWAのベルトを肩に気合いの入った(ハイ!ハイ!ハイ!)表情の小川。途中ペット
ボトルか何かを2、3投げつけられるも、全く気にする事なくベルトをリングに置き
一礼。対する橋本は悲鳴のようなコールの中入場。こちらも気合いは入っているの
だろうが何しろ小川と比べると人の良さがにじみ出てくる感じで、いきなり不安だ。
今回はTV的なウリとして「負けたら即引退!」を謳っているのだが、一般の人から
見れば、勝てば勝ったで八百長呼ばわりされ、負けてもし引退(しないでしょ?)
しなけりゃまたボロクソ言われるという、どっちに転んでも橋本にはメリットのない
舞台設定となってしまった。
これが何度も東京ドームを満員にしてきた男への仕打ちかと思うと新日の体質そのもの
を疑いたくなってくる。視聴率が欲しけりゃ大仁田登場でいいじゃん。
深夜に焼き肉喰いに行きたくもなるっちゅうねん(どこの人?)。
途中橋本がグルグルとリング周辺を歩いたり、攻め込まれた小川を助けるために村上が
乱入したにも関わらず不問と不可解な点はいくつかあったものの、観客の熱気に押され
て試合は白熱したものとなった。
「あぁ、いきなり1発いいの入っちゃった!」等この試合の紹介Vにあった橋本のセリ
フが周辺の一部では散々ネタにされていたが、全体的に勝者小川を素直に讃えていた。
最後に猪木がマイクを取り、またドラマ、というか猪木がまた持っていくのかと思った
ら、橋本・小川に一声掛けた後、1・2・3・ダー!
ちょっとちょっと猪木さん、そういう流れじゃないでしょ?橋本どうすんのよ?
引退セレモニー好きの前田は来ていないが、花道を使っての退場とゲート前で
振り返って一礼とケロがコールしてしまいそうな流れだ。
別に橋本に引退して欲しいとは思わないが、TVの目玉が欲しいからというレベルで
こんなバカな煽りを入れた事については誰かに責任を取ってもらいたい気分だ。
試合は白熱したが釈然としないものを残し、会場を後にした。


▽究極衝撃 〜FINAL IMPACT(時間無制限1本勝負)
×橋本 真也 < KO 15分9秒 > 小川 直也○
▽Challenge the Super Heavy・IWGP王者編(60分1本勝負)
○佐々木 健介 < 体固め 7分40秒 > 獣神サンダー・ライガー×
▽RESTRICTED ZONE(60分1本勝負)
×グレート・ムタ < 反則 16分21分 > 蝶野 正洋○
▽乾坤一擲!(時間無制限1本勝負)
○飯塚 高史 < 裸絞め 11分26秒 > 村上 一成×
▽Challenge the Super Heavy・浜口道場編(60分1本勝負)
×大谷 晋二郎 < 片エビ固め 10分6秒 > 小島 聡○
▽吉江豊凱旋帰国試合(60分1本勝負)
×吉江 豊 < 片エビ固め 12分34秒 > 天山 広吉○
▽Challenge the Super Heavy・格闘技編(60分1本勝負)
×金本 浩二 < ヒールホールド 9分59秒 > ドン・フライ○
▽Super Power Battle(60分1本勝負)
○中西 学 < 片エビ固め 11分7秒 > スコット・ノートン×
▽Challenge the Super Heavy・レスリング編(60分1本勝負)
○永田 裕志 < ナガタロック2 12分16秒 > ケンドー・カシン×




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