3.11 力道山メモリアル
■団体:力道山メモリアル
■日時:2000年3月11日
■会場:横浜アリーナ
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

気を取り直して書くぞ。

まず会場に入ると、各団体の選手がグッズを売っていて賑やかな雰囲気。JWPはアキュート、バドはアレク(紙プロのBNを買ってサインをゲット)、大日本は小鹿社長以下全員、WARは無かった。
入りは試合開始時で6割、後で8割位だろう。
簡単なセレモニー(思ったより早かった)

1.浜田 ○マグナム (10分10秒 体固め)CIMA ×スモー・フジ

相変わらず入場だけに10分かけている。後楽園ホールはこれで一気に湧き上がるのだが、この日は広いし第一試合という事もあり、さほど盛り上がらず。これを第一試合に持って行く事自体無理があった。C-MAXのセコンドは当然SUWAとTARUだったが、浜田・マグナム組は、TAKAみちのくと愚乱・浪花であった。ちなみにレフリーは知らない人だった。
CIMAはTAKAを見るなりいきり立つ。CIMAは一所懸命盛り上げようとしたが、この日の客は冷たかった。最後はマグナムのバイアグラ・ドライバーでフジをあっさりフォール。ただ、この第一試合は、リングのロープがあまりにも緩かった。下手したらケガするのではないかという位。それで、早めに切り上げたのかも。まあ、こういう事もあるや。

2.佐野なおき(11分30秒,エビ固め)石川雄規

無我的展開というか昔の新日本みたいなレトロな試合展開。キレやスピードがある訳でも無く、だからどうしたのという感じ。最近スピードのあるグランドを見慣れてしまったから、こういのはなんか冷めたピザを食べるような感じだな。これが、J-CUP優勝したら、先は暗いという感じだが、腕ひしぎを逃げる技術は1日の長がある。佐野の関節が今の時代にどの程度通用するかだな。

3.近藤有己(0分40秒,チョークスリーパー)韓 天潤

相手の韓選手は、一度パンクラスに来ているらしい。試合は10分1本勝負のパンクラス・ルール。今年はパンクラス・ルールは実質VTルールになっているので、VTの試合と言ってもいいだろう。 試合は近藤がTDを取り、腕を取りながら、マウントを取りマウントパンチから相手がカメになったところを、チョークスリーパーで終わりという典型的なパターン(永田がやられたのと一緒だね)。相手はもう少しVTを研究してから来た方がいいな。
品川さん一押しの近藤をナマ見たのは初めてだったが、なかなかかっこ良かった。ぬるい相手に楽勝だったが、最後のマイクでも、5.26のドームでは自分も出るので応援お願いしますと、爽やかに言い、好感度一気にアップ。今日は近藤を初めて見ただけでも収穫だった。

4.堀田祐美子 ○C・ボリショイ (10分10秒,片エビ固め)輝 優優 ×春山香代子

当初は、堀田と輝のシングルの予定だったが、カード変更でタッグに。試合を見て変更した理由が分かった。堀田相手では試合にならないからであろう。兎に角この日のJWP組はしょっぱい。パワーで負け、スピードで負け、インサイド・ワークで負け、切返しで負け、試合に負け。これでは、堀田が怒るのも分かる気がする。あの二人はパワーを付けるためにウェイトを増やしたいという気持ちは分かるが、もう少し絞った方がいいな。誰が見てもぶよぶよだ。堀田の力強さが目立ったが、C・ボリショイのテクニックとスピードもなかなかのものだった。ボリショイを見るのは本当に久し振りだが、昔は技はあるが体力的にやられ役という印象を持っていたが、久し振りに見た彼女は技の磨きとスピードを格段に進歩させていた。もともと運動神経が優れているから、ああいう動きが出来るのかもしれないが、見る価値は十分あると言える。今日はC・ボリショイを見れただけでも行った価値はあったな。

5.井上京子 ○田村欣子 仲村由佳 ( 16分36秒,リバース・ダブルリスト・アームサルト) D・関西 日向あずみ ×倉垣 翼

久し振りに女と試合をする京子と、(たぶん)久し振りに試合をするNEO勢。かなり気合いが入っている様子。一方、前の試合でしょっぱさを晒してしまったJWP勢がどう巻き返すか。結論から言うと、なかなか面白い試合で、この試合を見れただけで行った価値はあった。関西と京子のコンタクトは一回だけしか無かったが、これはなかなか見ごたえがあった。やはり、この日、堀田、京子、関西は他の選手達よりも、圧倒的違いを見せつけた感じだ。試合のポイントは中堅に当たる、日向と田村の活躍だが、私的には、コスチューム、ルックス的にこの二人は○。ただ二人とも上の二人には、パワーでさんざんやられた印象はぬぐえないが、キレだけは感じられた。素直にこの二人はこれから応援したいね。これだけでも、行った価値はあったよ。

6.藤原喜明(10分56秒,レフェリーストップ)初代タイガーマスク

女子プロレスの後に、佐山と組長が出てくるなんて、なんともシュールな世界だが、やはりこの二人が出て来ると胸が踊る。
タイガーはTシャツにギを着用。マスクは選手コールで外し、佐山に変身。佐山がビール腹を隠しているのはミエミエ。大仁田と同じパターン。
意外にも試合前に握手をして、クリーンな雰囲気で開始する。試合展開は、私の予想通りになった。前半佐山は打撃で優位に立つが、グランドは全然狙わない。組長はあくまでも、スキを見てのTD狙い。佐山の打撃を適当にもらっていたが、致命的なダメージは受けず、案の定大振りのキックで佐山のスタミナは5分後くらいに衰えて来て、しかもキックで足首を痛めてしまった。その後は佐山がキックを出すが、組長にことごとく捕らえられてしまい、組長の足技関節ショーとなってしまった。先の石川と佐野の試合と違って組長のグランドは見がたえがある。試合後に組長が佐山に近寄り肩を叩いた所に、時代を感じた。この試合を見ただけでも行った価値はあったな。

7.○平田淳嗣 剛 竜馬(7分11秒,首固め)木戸 修 ×安田忠夫

安田は最初の3分では、圧倒的な強さを見せるが、あとは息切れ。相撲出身だから仕方ないか。PBは何もできず。新日本しょっぱし。時間の無駄だったね。

8.滝沢秀明(3分57秒,体固め)A・猪木
一応、この日で一番盛り上がったのは確かだ。だけど、タッキーはプロレスの技を知らな過ぎ。まあ、こいつは将来それほど売れないな。MCにジャニーズの先輩が出て来たけど、こいつの間合いの悪さも目立ったね。それでも私は終始タッキー応援。猪木を潰して欲しかった。

9.○山川竜司 本間朋晃(18分58秒,体固め)H ×山崎直彦 大日本の選手を見るのはこれが初めてだ。本間が面構えも含めなかなかだった。ただ試合的にはなんだかなというか、特に山崎なんてこの会場でこの試合順に出てくる選手ではないな。Hも久し振りに見るが、ひとつひとつの技にはキレはあるが、繋がりが無いというか単発的というか、これでは、京子戦も危ないな。ちなみに山崎は京子とシングルをやったら完敗だろうな。インディーのしょっぱさを見せつけた感じだね。最後のマイクアピールも臭すぎて引いたね。少し見ないうちに、江崎はダメになったね。

10.安生洋二(13分37秒,反則勝ち)T・後藤

個人的には、ターザン後藤はWARの両国興行でそれなりの試合を見せてくれたし、という気持ちはあったのだが、なんだか何を考えているか良く分からない。プロレスラーはリング上で自分の凄さをどう見せるかというのが、一番重要だが、もう少しTPOを考えないと。安生もしょっぱかったし。この二人の抗争が今後続くかどうか分からないが、誰も興味無いだろうな。
最後はチェーンで安生の首を巻きつけ、ロープに括り付けながらフォークで血みどろにし、反則負け。やり足りない後藤はリングサイドで観戦していたタッキーに襲いかかり、関係者に止められると(あわててブラック・キャットが出て来たが)、客席に矛先を向ける。こういう日はセコンドがほとんどいないので、試合後も後藤はやりたい放題。場内は大ブーイングと帰れコールでやっと後藤は帰って行った。
力道山を偲ぶ大会のセミでこんな惨状を繰り広げられ場内は半信半疑のザワザワ状態だったが、それでもメインに注目という所か。この日来た客のほとんどが、最後の一番を目当てに来ているだろう。場内の照明が落され嫌でも期待ムードは盛り上がる。しかし、さっきのターザンの惨状が単なるプロローグだったとは、このとき気付いていた人はほとんどいなかっただろう。

11.天龍源一郎 ○B・B・ジョーンズ(8分51秒,片エビ固め)小川直也 ×橋本真也

まずは、天龍組の入場。「メモリアル力道山」なのに天龍はガウン、ジャケット無しで、白いタオルをぶらさげバージョン。やる気の無さがミエミエ。そりゃ、直前迄パートナーは決まらず、何処の馬の骨か分からない奴をくっけられたんだから、仕方無いだろう。そのパートナーのB・B・ジョーンズはとかげの出来損ないのようなコステュームで、子供騙しの「ワォー」とかやりながら入って来た。今時バラエティでもあんな安っぽい格好はしないだろう。驚くようなセンスの無さ。リングインした後にも、「ガォー」とやっていて天龍が呆れていた。
次は小川組の入場。まずは、小川が一人で入場。リングインしてすぐにわずかに天龍に会釈していたのを私は見逃さなかった。そして橋本だが、曲が終わりかけてもなかなか出てこない。ここで嫌な予感。ヨレヨレの橋本が姿を見せる、リング迄の足取りも弱々しく、ハチマキには血がついているような。誰もがターザンだと思ったのだが、リングインして、「小川、村上に襲撃させやがって・・・」と言っている最中に場の雰囲気を読めないジョーンズが橋本に襲いかかり試合開始。リング上では小川と天龍の一騎討ちとなる。流石にここで会場のテンションは上がる。果たして天龍は小川に通用するのかだが、やはり劣勢はいなめない。今迄受けたことのない二度の投げに受け身をやり損ねた感があり、かなりダメージを受けたみたいだが、突っ張りから、あごに入れる逆水平はかなり利いたようで、小川の腰が落ちた所に延髄と顔面キックを入れる。小川はあまり攻撃されるという経験が無いから、ひょっとしたらという感じもする。小川は自分のコーナーに戻って、橋本に向かい、「お前も少しは戦え」とどなり、橋本がリングインし、いきなり小川に蹴り2発を入れる。橋本と天龍の絡みは、いつもの打撃戦だが、不機嫌モードの天龍はのど元に入れる逆水平を容赦無く入れる。始めからヨレヨレの橋本に全く勝ち目無し。しかし、天龍も小川との戦いでかなりバテていたが、5分経過しても、なかなか交代しようとしない。一人で戦い抜こうという気か。それでも6分過ぎくらいにジョーンズにタッチ。ジョーンズはテーピングされている橋本の左腕を極め、エルボー2発を打つ。しかしこのエルボーの遅さと不格好さは目を覆うものがあり、場内で失笑が漏れる。往年の馬場よりも鈍い動きだ。しかし、その不格好なエルボーに橋本は沈んでいまい、場内は唖然。天龍もあきれた表情で軽くジョーンズと握手をするが、勝ち名乗りも受けず、エプロンからそのまま退場。小川もさっさと引き上げるが、橋本が血みどろになりながら、マイクアピール。もうここまで来ると好きにして。

まあ、結果的に村上に試合を壊された訳だが、客の見ていない所で、そんな事をしてなんの意味があるのであろうか。はっきり言ってそんな事をして最悪のコンディションで出てきて金を払って見に来ている客に失礼ではないか。ちなみにこの日のリングサイドは15,000円である。いい迷惑である。とてもプロのやる事ではない。勘違いも甚だしい。
小川がやらせたのか村上が勝手にやったのか分からないが、この興行の責任者であり、UFOの会長である猪木が責められるべき事であろう。
こういう大会は最後にフィナーレがあるものだが、そういう雰囲気も一気に消し去ってしまった。猪木が企画するものなんて、こんなものかもしれないが、猪木は力道山の名を辱めたと言えよう。この日は、普段プロレスを見ない人達も来ていたし、最後迄観戦していたが、二度と来ないだろう。また、最後をしょっぱくして、途中、冷たい反応ながらも、頑張っていた選手が気の毒だ。これにより、全て後味の悪いものになってしまった。
猪木、小川、村上はもうプロレス界に係わらないで欲しい。自分達で勝手にUFOやNWAでやっていればいい。




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