1/30プライドGP2Kドーム雑感〜ノブを好きになれた夜
■団体:PRIDE
■日時:2000年1月30日
■会場:東京ドーム
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 仕事が片付きゃ(ちょっと嘘)、次ぎは大風邪で熱39度だ。いったい、今年のおれは何だと怒りながら、発熱による汗ダラダラ流しながら、見てきましたプライドGP2000。5時前には、既に2階席は超満員。アリーナも満員。1階席のみ、ごそっと空いてるブロックがいくつかある以外は、満員(発表は4万8千316人)。

 ジャッジに、西/小林/バッドのおなじみに加えて、マット・ヒューム。

 レフェリーに、島田/岡林/塩崎に加えて、渡部大佐(敬礼カッコいい)。

 んで、スーパバイザ佐山。おやまあ。

 例によって、PRIDEガールズの紹介から始まるが、今回は遠過ぎて、おっぱい八百長か、見えず(残念)。森下社長の開会宣言、桜庭の選手宣誓と続いて、外野にしつらえられた特設ステージ内での和太鼓演奏から、全選手入場。ケアーがホントにいて驚く。澱みなく流れる進行といい、仕掛けといい文句なし。


<リザーブマッチ>

○ヴァンダレイ・シウバ(2分42秒、スリーパー)ボブ・シュライバー×

 いきなりシウバに打ち負けるシュライバー。実験リーグでロムルダーとゴツゴツやってた頃のシュライバーなら、こうはならないと思うんだがなあ。シウバの打撃を嫌がり始めたところで、あっさりテイクダウンされバックマウントからチョークでタップ。


 ここで、ケンシャム登場。マイクで滔々と演説。さすがWWF話し方教室で鍛えられただけのことはある(のような気がしたのだが英語わかりませーん)。2試合の契約したそうな。


<グランプリ1回戦>

×大刀光(5?秒、ギロチンチョーク)ゲイリー・グッドリッジ○

 大刀光入場直前、取敢えず気合を込めて「つっぱるでごわすっ!」と絶叫してみたのだが、まわりしーん。…けっ、だから嫌なんだよ、シャレわかんねえからよ、平成新日ファンはよっ。

 試合自体は素晴らしかった。大刀光の神技「ギャラクティカブーメランサンダーつっぱり」を紙一重でカワした、グッドリッジ、パンチの連打から、巧みにテイクダウンを奪い、そのまま、鮮やかなギロチンチョーク葬。

 あー上記は、1部事実と異なる点があるかもしれません。だって、観戦中に取っているメモには、一言「自分から倒れちゃったでごわす」としか書いてないだもん(泣)。

 寂しげに退場する大刀光に、声を限りに「夢をありがとー!」と絶叫してみる。まわりしーんしーんしーん。…けっ、だから嫌なんだよ、ロマンがねえからよ、K−1ファンはよ。


○小路晃(判定)エベンゼール・フォンテス・ブラガ×

 船木戦、桜庭戦と、あれだけ激しく動いたブラガを、小路、完封。テイクダウンもちゃんと2度(くらい?)奪った。いつもの小路のいつもの試合。1−0という意味不明(でもないけどジャッジペーパーなしだからよくわからんのよ)の判定。

 ドローでもいいと思ったけどねー(延長見たくないけど)。

 小路、強い・極めない・ツマらないと、いつもの通りに見事、3拍子揃った。って、全然揃ってないじゃんなー。


○藤田和之(2分48秒、袈裟固め)ハンス・ナイマン×

 藤田の選手説明にイキナリ猪木登場。セコンドはゴルドー。そういや、昔、UFOとかいう団体があったなあ。似ているぞ。

 ナイマン、1回はタックル切ったものの、次ぎのシングルであっさりテイクダウンされる。藤田もせっかくサイド取ったのに、サイドチェンジしたかったのか、マウント取りたかったのか、自分からインサイド入っちゃったりして、イマイチ。動き自体は異様に早い。

 1回もつれて立ってから、藤田、きっちりサイド取って袈裟固めでタップ。

 マイクで「道は、〜笑って行こうぜ」。ここは123ダーっだと思うがなあ。


○桜庭和志(1R後、戦意喪失)ガイ・メッツアー×

 いつも通りのメッツアー、強い弱い以前に、とにかくやることなすこと全部しょっぱい。3者ドロー判定に、セコンド・ケンシャムといっしょにブンむくれて退場。せっかく桜庭を完封したというのに、観客を敵に回したちゃった(全試合終了後、森下社長より、メッツアー延長ありルールを把握してなかったから退場した云々の説明あり。益々しょっぱい)。

 まっ桜庭もメッツアーの塩抜き失敗なので、おれ的には両者とも敗者。

 試合後のマイク「毎回問題の試合してスイマセン。トーナメント優勝目指してがんばります」。やっぱ客の心掴むのウマいねー、桜庭は。


 休憩。

 パンフに挟まっていた訂正カードだと、次にバヘットvsテリグマンある筈なんだけど、なかったぞ。訂正カードが間違ってちゃいかんだろー。


×佐竹雅昭(1分14秒、ネックロック)マーク・コールマン○

 佐竹のセコンド、モースミ&TK。わーい。「怪獣大戦争」はやっぱりカッコいい。

 佐竹、腰引けた構え。ヒクソン初戦の高田みたい。まっしょーがないかなー。一発目のタックルにあっさり捕まったけど、キチンとガードも取ったし、パンチも防いでいたのだが、コールマンの「力一杯両手で首ごと抱えあげて見ました」でタップ。

 ご苦労様、佐竹。次ぎに期待してます。応援するぞ!


×アレクサンダー大塚(判定)イゴール・ボブチャンチン○

 アレクのセコンド、社長と村上に加えサスケ。

 徹底的にタックル切るボブ。そのままがぶった体勢からパンチの連打。これが延々続く展開。スタンドに戻ればアレク結構勇敢に殴りあい、1発入った勢いでスリップ(だと思う)したボブを下から三角風に固めでチョップの連打。これが最大最後のチャンスだったか。

 後半、カワズ掛け風に倒そうとしたアレク、何とか倒せたものの勢いでマウント取られてしまい、余計ボコボコに。アレク血まみれ。判定は文句なしで、ボブ。

 しかしだ。アレクはやはりVT名勝負製造マシンだと思う。心の強さが表に出るし、とにかく見てて面白いし、AOコーナーはカッコいいし。後は何とか「極め」の技が1個でいいから欲しいよなー、アレク。

 試合後のボブ、長めのマイク。ところが、例の変なオバちゃん言う事いつもと同じ(笑)。


×エンセン井上(判定)マーク・ケアー○

 ケアー、パンパンの身体。今回これなら、5月は、しぼんじゃいそう。

 エンセン、ゴング供に突っ込む。あっさり受けとめられ、引き込み気味にテイクダウンされる。この瞬間にケアーの右手を狙っていたのは試合後の場内TVでわかったのだが、結局これが最大のチャンス。

 インサイドのケアーを、中途半端なオープンで動かそうとしたエンセン、そのせいで足1本抜かれてしまい、やっぱ、この手のベーシックな攻防は、あんまりウマくないことを露呈。まっ最後までハーフで止めただけでも大したものなんだろうけど。

 ハーフマウントから、コツコツ(でもない、結構大振りもしてた)ケアーにパンチもらって、エンセン何も出来ず。

 パンパンの身体のケアーが、この戦略できたら(ルッテン参謀?)、まあ、こうなっちゃうかなーという印象。


×高田延彦(判定)ホイス・グレーシー○

 グレーシートレイン、メチャカッコ悪いな、で登場のホイス。しかし、目があのUFCで見知った恐い目だ! わーい、これ見ただけで何か得した気分。

 一方高田、見事にさわやかさんな入場。気負いなしビビリなし。まあ気合もあんまりなかった気がするが。

 ゴング後、しばらくヒクソン2戦目のような立ち相撲。やっぱ高田腰重いんだな。倒れない。が、引き込まれて、インサイド。

 ギを使って下から首絞めようとしたり、小細工しかけるホイスだが、高田、とにかく固くしがみついて何もさせない。そろそろ、高田が、し掛けるぞーという場内の期待に反して「あと5分」でも「あと3分」でも何もしない高田。「あと1分」で一瞬動いたが(パンチ一発?)、そのまま終了ゴング。

 途端に足を引き摺り、フラフラになってコーナーに戻る高田。

 場内巻き起こるブーイング。判定ドロー&延長に期待するむきも若干あったようだが、ほとんどのブーイングは高田へ向けられたな気がする。試合中はホイスのギの小細工に文句タラタラだった観客すらも。


 ところがだ。おれは猛烈に感動していたのだ、初めて高田の戦いに。


 話は、急に横道にそれる。おれはリングスファンだ。なのに、田村が嫌い(だった)。まあ、理由は色々あるのだけど、ここでは書かない。ところが、数日前に突如、田村のファンになってしまったのである。以下、最新のゴン格より田村発言。

「グレイシーは潰さなくちゃいけない使命がありますから。桜庭がホイラーに勝って、いい感じの流れで僕がヘンゾ、高田さんがホイス、船木さんがヒクソン。これ、全部倒したら終わる話じゃないですか。U系とグレイシーの戦いでもあるわけですよ」

 はい、すいません、田村のクチからこれが出ただけで、今まで嫌いだったのにファンになってしまいました。

 閑話休題。


 高田は無様なまでにカッコ悪かった。ホイスのギにセミのようにしがみついて。何もせずに無様なまでのドロー狙い。ブーイング浴びまくって。

 インターの借金しょって、安生のヒクソンにボコボコの負債までしょって、PRIDE上がればヤオだの何だのぎゃあぎゃあ言われて、それでも、高田、ここまで戦ったじゃないか。松井にも豊永にもワークのひとつもさせないままここまで育てたじゃないか。

 そして、ホイラーボコった桜庭から渡されたバトンしょって、自分に出来ることを完璧になしとけたじゃないか。そして田村にバトンタッチだよ。船木にバトンタッチだよ。そして、ホイスは桜庭が倒してくれるだろう。

 見事じゃないか高田!!! これが男の生き様だ!!!

 男は男の背中見て育つんだ!

 おまけも一杯つけた!

 時間切れがドローなら、高田vsホイスもドローだよ。タップだってしてないぞ。ホイス、ギで小細工してくるようなセコいところまで、あぶり出してみせたぞ。どうだ、まいったか。まいったか。まいったか。


 えっ、誰もまいりませんって?

 こりゃ失礼いたしました。

 おまけに、田村・船木が惨敗したら目もあてられません。




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