「宣伝」 マックス柔術アカデミー、発進!
■投稿日時:2004年9月3日
■書き手:ひねリン 

このたび、自分のアメリカにおける戦友、Max Masuzawaが、めでたく東京の墨田区菊川に柔術道場「マックス柔術アカデミー (http://maxjj.com/ )」をオープンさせました。本当にやっちゃいました。「挫折するんじゃ・・・」という身内の心配も吹き飛ばし、広くてと びきりキレイな道場を作っちゃいました。こーなったらこっちも覚悟を決めて、選挙活動のごとく応援するしかありません。実際Maxは、彼自身が 惚れこんだ南カリフォルニアスタイル柔術とゆーか、明るくeasygoingで、でもやるときゃやるぜい、って感じのイイ道場を築いてゆくことのでき る人物だと自分は確信しております(よいしょっしょ)。


そこで今回さっそく、オープニング記念盛り上げキャンペーンってことで、自分の知っている範囲で、Maxという柔術家の特徴&その人間性を解析 (?)しながら、この新道場がどーしてオススメなのか、書いてみよーかと思います。Max道場に通える場所にお住みで、柔術習うことにちょっと でも興味のある方、ぜひ御一読を。もちろんそーでない方も。オモロい人間なんで、知っといて損はないです。


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0)誰だよソレ?

まず、そもそも「Max Masuzawaって何者じゃ?」って思う方も多いかもですね。なんかプロレスチックだし(実際似た名前の選手いますよね)、 そーでなくてもあやしげな日系人みたいだし・・・。

でも残念ながら、このMaxはもともと普通の日本人です。ティーンネイジャーの頃、ひょんなことで「今から俺をMaxと呼んでくれぇぇ!」と炎上& 改名宣言し、某企業の駐在員としてロスに赴任した際にも、英語ネームとしてそれを使い続けたんだと。で、カリフォルニアのIDもその名前で記載 させちゃってます・・・。


とにかくそんなロス駐在員Max氏は、そこで柔術を習いはじめ、すぐに惚れこみ、多様な大会が次々開催される当地の柔術シーンに染まりまくり、 ついには仕事を投げ出して道場やろうと思うまで柔術にとり憑かれてしまった、とゆーことです。ちなみに彼は、観戦記ネット等で活躍される変態 の大家・某氏の実弟だったりもします。


1)柔術家として

いきなりぶっちゃけますが、柔術家Maxはまだ日本最強級の選手だとは言えません。もちろん、2003年パンナム青帯ぶっちぎり優勝をはじめと して、紫帯になってからも優勝したりいくつもメダル取ったりしてるから、確かな実力を持ってます。でも、アメリカで長いこと一緒に戦ってきた 俺は、勝利の数と同じくらいMaxが負ける姿もいっぱい見てます(お互い様だが)。青帯の頃は惨めにやられて泣いてたこともありました。今後も 勝ったり負けたりしながら、階段を上がってゆくでしょう。


そもそもMaxは、天才肌って感じの柔術家ではないです(精神力や前向きさは、並より断然でかいと思いますが)。柔術はじめたのも30直前だ し、運動神経が並外れて凄いとか、飛び抜けて特殊な能力があるよーには見えない。それで結果を出せてるのは、コツコツと確実に技術を身に付け て来たから。体格的にもすごーく恵まれてるわけではない。今は見事な肉体を誇って、セルフフォトしては自己陶酔に浸っているけど、それはここ 数年地道にウエイトトレーニングを重ねたからで(だよね? 打ってないよね?)、俺が知り合った当初はぽちゃっとしてました。


ってことでMaxは、もともと格闘技経験のない人とか、特殊才能があるわけでもない人が、どんどん強くなってゆく方法と、その喜びをよーく知っ てる人間なんですね。そんな彼だから、門戸の広ーい道場にしてくれるはずです。実際柔術って、素質とか年齢とか関係なく、練習重ねてけば誰で も強くなれちゃうもんだし。それ以前にひたすら楽しいし。


2)その技術とルーツ

Maxの柔術技術について、も少し言いましょーか。彼はまず、エリオ、ホリオンの本家グレイシーアカデミー(当時はホイスもいた)でみっちり基 礎を学んでおりました。が、やがて、Maxの直接の師匠だった二人、カイケ先生(ヒクソンの直弟子)とホイス・グレイシーが、相次いでアカデ ミーから分離独立する、という不幸な状況に直面してしまいました(ホリオンは言わば「校長先生」みたいな存在だったよーです)・・・。


選択を強いられたMaxは、悩んだ末に新生チーム・カイケへの参加を決意。このチーム・カイケは、(基礎ムーブ偏重気味だったホリオンの方針と は対照的に)トップレベルの茶帯、黒帯選手たちがガンガン実戦スパーをしてる道場です。だからMaxには、本家エリオ派グレイシー柔術の一番 根っこの(護身術も含めた)基本と、競技柔術で勝つための技術の両方が叩き込まれてます。


Max自身は比較的オーソドックスな技を中心に、着実に攻めてゆく選手だと思います(もちろん上からも下からも、立ち技も足関節も一通りできま すが)。でもいろんなタイプのトップ選手がいるカイケ道場のスパーで揉まれてきたし、日本に帰国する前に本場ブラジル修行を敢行したり、つい でに技ヲタの俺がいろんな教則Vを回してたりもしてるんで、いわゆる流行り、先端技術の知識もいっぱい持っています。スピニングチョークだっ てノゲイラがやる前から知ってたし。


ので、Max道場は柔術技に関しては、オールドスクールとニュースクール、どっちもござれです。ちなみに彼はカイケ道場での修行時代、キッズク ラスや、入門したての初心者への個人指導を任されてました。


3)人を引っ張る

そんな彼は、「Max」を名乗るだけあって妙に人間パワーがあります。先頭に立って集団を引っ張ってゆくことに向いてるんでしょう。

彼は、(俺も参加してる)在LA日本人組み技集団「チーム・グ○エロ」のリーダーでした(今もだけど)。別に彼がリーダーだと公式に決めたわけ ではないですが、自然とそーなってました。最初に、LA近辺で柔術を学んでいる日本人たちを集めて飲み会を企画したのはMaxだし、その後「お互 い違う道場に所属する敵同士ではあるが、たまに集まって日本語で技術交換(&諸エロ活動)しよーぜ」とゆーことで、練習会の開催を先導したの もMaxでした。飲み会では、珍湖を出したり野生に帰ったりしてMaxパワーが炸裂します(オイシイとこ持ってくのがウマいし)。


っても彼は、一人ですべて決めて仕切ってゆくよーなリーダーではないです。各自が好きにやってるのを要所でまとめるだけ。当時のグラエロに は、俺みたいなおたく系から、ストリート系、体育会系、常識派社会人、社会不適合者などいろいろいましたが、Maxはそのどれにもうまく対応し て、人望もありました。度量があるとゆーか、引き出しが広いとゆーか、いろんなタイプの人間を受け入れることができるんですね。平たく言え ば、ヲタ話もナンパ話もガチ話もできるってことです。個人的にはこの点が、Maxの道場主としての最大の長所かもと思っとります。国際サラリー マンとしての経験が生きてんのか、と思いきや、本人はソレを「プロレス頭」と言ってます。


4)愛に悩む?

いろんなタイプと仲良くできると言っても、別にMaxは聖人君子のよーな人間ではありません。全然(まー成人君子が珍湖出すわけないか)。自分 が他人への気配りが効くぶん、他人(特に親しい友人とか)が自分にあまり気を使ってくれないと、けっこうすぐにヘソを曲げたりイジけたりしま す。それも「なんであのコを俺に紹介してくれないんだよう」とか、そのテのかなり小さいことで・・・(ま、根がカラっとしてるから、相手に悪 意がないと分かればすぐに機嫌を直すけど)。

そんな性格の故か、Maxは師匠のカイケ先生のノーテンキさにかなり傷つけられてたよーです(笑)。なにせカイケ先生は、一番弟子として扱って ほしくて(道場の掃除も鍵番も引き受けて)頑張っているMaxとの約束を、(女や子供と遊ぶために)平然と、なんの悪気もなくドダキャンしまく るブラジリアーンな人だそうで。それでいちいち悩んでいるMaxもアレですが。


ま、そーゆー弱い(ガキっぽい?)も面もあると。だからこそ、彼は人の痛みや辛さが分かるとも言えます。生徒と共に歩む道場主として、これも 長所になると思います。さんざん辛く切ない思いをさせられたカイケ先生のこともMaxは(大いに尊敬しつつも)「俺は絶対に、愛弟子をああいう ふうには扱わない!」と、反面教師にして学んでいるよーです。


5)絶妙セコンド

さて、Maxについて自分が、道場主に適していると思うことがもうひとつ。彼がセコンドに付いてくれると、これがまた最高に心強いんです。ホン トに。手許にある俺の過去試合の映像とか見ても、Maxはセコンドとして、いつもとんでもなく適切な指示を出してくれてるんです。それも俺の得 意技や戦い方を知り尽くした上で、どー展開すればいいか、的確に教えてくれてるんです。ちょっとピンチになった時とかも「ひねリン大丈夫だか らね! 背筋きっちり伸ばしてれば!」とか、心理的にもめちゃありがたいことを言ってくれてます。


こういう感想を持ってるのは俺だけじゃないです。選手としてはMaxや俺より断然上にいるタカ・クノウ(木村政彦以来はじめて日本人として、黒 帯柔術家から柔術マッチで一本勝ちした伝説の格闘家!)でさえ、「Maxさんがセコンドに付いてくれると本当に安心する。彼はこっちのことを心 から考えて、最適な指示を飛ばしてくれるから」と言ってます。タカさんも自分も、選手としてはMaxとはまったく違うタイプなのに、その両方に (戦術的も心理的にも)最高の指示を送れる、その把握能力の高さと人間の大きさは、弟子のみなさんにとってもすっごくデカいものになります よ。マジ絶対。


あ、ソレ関連でひとつ思い出した。いつだったか、グラエロメンバーの二人、MaxとKさんが大会の同じ部に出場して、互いに勝ち上がれば対戦の可 能性もあったことがありました。その時(負けず嫌いの子供みたいなトコのある)Maxは「悪いけど今日だけはKさんも敵だから、応援するわけには いかねえ」とか言って、Kさんとロクに言葉も交わさずにいました(まず、その分かり易すぎる態度が俺にはおかしかったです)。で、まずKさんが 一回戦を戦ったんですが、やがて相手の三角締めに捕まりかけてピンチになりました。したら、それまでずっーとぶすっと黙って見てたMaxが、い きなり大声で「Kさん頭を上に向けて!!」とアドヴァイスを送ってるじゃないですか。横にいた俺は、笑いつつも感動しましたのよ。そーゆー男 です、Maxは。

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そんな感じかな。俺もいい加減ヨイショ疲れ・・・と、とにかくMaxは、フツーの人間がリラックスした雰囲気の中で強くなってゆく喜びを味わえ る、良い道場を作ってくれると自分は信じてます。LA修行時代のコネクションを生かして、アメリカのトップ選手&指導者もどんどん招聘する予定 だそーだし、墨田区に南カリフォルニアの風(ってスゴい組み合わせだが)を吹き込んでくれることでしょう。


柔術やってみたいなー、でもコワそーだなーと思ってる方! 格闘技習いたいけど、そこでの未来の人間関係がちょいと不安で戸惑ってるよーな 方! (&それ以外でも、これ読んでとりあえずMaxを見物してみたくなった方とかも・・・)ぜひ一度Max道場に足を運んで、クラスを見学したり 本人と話してみて下さい。それをきっかけに人生が変わっちゃっても、俺は責任取れませんが。




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