ダイアローグ・イン・ザ・ダーク 参戦記
■投稿日時:2004年8月30日
■書き手:生首 (ex:週刊WWEだけどWCWフォーエヴァー!

TBSラジオのイベントで、真っ暗闇での体験をするという「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」に行って来ました。
青山祖師堂ホールというオシャレな場所にあり、完全予約制の流行最先端のヒトビトの集まる場所にて、本日のパートナー・美人秘書Mさんと落ち 合う。

要は真っ暗な完全暗室内で、音と匂いという、視覚以外を頼りとする1時間の体験ゾーンなのです。そもそもドイツで発明されたのも、視覚障害の 方と一般人の境をとっぱらうというユニバーサルな発想もあったとか。障害のある方にとっては、初めて自分が一般人を「助けて」上げることが出 来るという、非常に新鮮な役割を果たすことが出来るのです。
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指定された時間に小生カノジョとチェックイン、へてからそのまま、まんず1発目ズドーン!・・・・いかんいかん、いつの間にかウッシッシ情報 のレポートになっとる。こんなオシャレなとこ来てんのに。10人の隊を組めるよう予約がされており、私とMさんは街角でおなじみ、白い杖を渡 され、それを頼りに漆黒の空間を旅することになる。
といってもガイドさんの導き無しにはあり得ない移動。ここでは視覚障害の方がそのメリットを活かし、場内のガイドをしてくれる。私たちはガイ ドさんの声だけを頼りに、ヨロヨロ歩き始めた。


地面は決して平坦ではなく、土だったり、橋だったり、はたまた駅の点字ブロックだったり。もちろん階段もある。慣れてくると意外なほど杖使い が上手くなり、さっさと歩けるが、ここはそれ、か弱い女性のエスコートを忘れてはなるまい。「大丈夫?」と言いつつ、後ろから抱きかかえるよ うに密着して接しようという作戦は、本当の闇の中では一切相手の場所がわからないという誤算の前に砕け散ったのだった。つまり本当に闇の中で はパートナーの居場所すらわからない。声出して呼ぶしかなく、それではムードもだいなし。


んじゃ、行くのやーめた、と思うのは素人の浅はかさ。実は人間の原始能力には「嗅覚」というものがあったのだった。カノジョの匂いさえ覚えて いれば、他の人たちとは暗闇でも区別することが出来る。香水の匂いを記憶するのは欠かせないのである。


とにかく携帯さえ消さなければならない厳格な管理下、光は一切無い。人にぶつからないよう手で探り、杖で地面を確かめながら歩くのだが、当然 限られたスペースに集合して移動するため、人とは触れざるを得ない。私も途中何度も「柔らかい」感触に触れてしまい申し訳ない気持ちでイッパ イである。匂いと触感がこれほどコーフンするものとは正直スマンカッタ、いや思わんかった。


イベントのクライマックスは暗闇バー。何と闇の中にバーがあり、そこで本物の酒やらソフトドリンクが出るのである。味覚と臭覚だけで味わう酒 はひときわ効きが早く、たった一杯のワインでカノジョももうメロメロになってしまうのだった。

無事小一時間のイベントは終了。やっと光が戻る。暗闇の中の輝かしい導き者、ガイドさんは光の中では普通の障害者に戻っていった。

結論。入場料は1時間で\3,500とかなり高い。しかし好きなコと行くにははっきり言ってかなりオススメである。だって肉体的に密着するだけでな く、感覚的には「結合」するみたいに近しくなれるのよ。あれだけ「匂い」だけを頼りに、人と密着する経験てゆうのは初めてでしたな。

もうそうなれば帰路は青山のオシャレなバーに行くしかあるまい。 もー私のおしゃれトーク全開ですよ。君の瞳に乾杯。読者しょくんも濁った目でプロレスばかり見てないで、青山に行こう!




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