プロレスの上手い下手について
■コラム
■日時:2004年6月2日
■書き手:狭山

先日、タカハシさんのブログの掲示板で同様の事を聞かれたのですが、タカハシさんの薦め もあり、自分の実体験や他の学プロ団体を見た経験等をもう一度まとめて観戦記に送って みたいと思います。

自分もまだまだ上手いタイプではないですが、実体験や他の学プロ団体を見た経験等から 考えて、それに当てはまるレスラーを例示しようかと思いましたが、何か失礼な気がするので 今回は止めておきます。ここに来てる方なら誰がどういうタイプか頭に浮かぶと思いますし。


自分にとって、(学プロにおける)上手い人というのは観客に見せるのが上手い人であると 思います。それは感情表現が上手かったり、格闘技的に見て説得力があるかどうか。

これは技単体だけじゃなく、試合の流れを考える能力もあると思います。


観客に見せるのがうまいというのは、団体全体の雰囲気もあると思います。格闘技チックな 雰囲気を漂わせ過ぎたり、内輪ノリが過ぎるとお客さんに入り込みづらく、伝わりづらい ものになってしまうと思います。

選手の感情表現の上手い下手はある程度場数を踏めば出来るようになる人が多いです。 技に格闘技的な説得力があるかどうかは、お客さんに「効果あるんか?」と思わせる技は ダメです。決め技がそんなんやと失笑買ってしまいますし。


プロレスにおける上手さで一番重要なのは、受け身が上手い人です。ミスってどんなにしょっぱくなった技でも、 受け身さえしっかり取ってくれたら、それなりに見れる技になりますし。


下手な人は感情表現(特に痛がり方とか)がうまくない人とか、上手い人の逆です。 反射的にかわそうとしたりする人もちょっと嫌です。チョップとかでもいい音しないですから。


やり易い人は相手に技のタイミング、受けを合わせてくれる人です。これはベテランの人なら 大概そうですが。


やりにくい人は負けブック飲んでくれない人、固定したパターンを持ってない人、得意技が グラウンドの人とかがやりにくいですね。一つ目は自分の所の会長と伝統のある団体の選手が 多いです。自分は客受けがよく、面白ければ、いくらでも負けるし、お笑い試合もします。


二つ目、三つ目は自分が負ける場合の内容を考える時です。

二つ目はこの技が入ったら決まり!とか、この流れになると決まるぞ!っていう期待感が 生まれるので。

三つ目は関節技が必殺やと、見栄えあんま良くなくて、お客さんが「これで終わり?」って感じの ため息が出る事が多いです。
だから学プロ出身者は見栄えを重視するために飛びたがるんやと 思います。ちなみに自分もフロッグスプラッシュと、スワントーンボム、スノーボード スプラッシュ等を使います。やはり客受けが違うし、やってる方も楽しいので。

ここはアマレス出身等の就職組はリスクを負う飛び技はやりたがらず、ファン上がりは 飛びたがるという定説に繋がる部分であると思います。

逆に勝つ場合には特にやりにくいとかはないです。自分の勝ちパターンで試合を考えたら 大丈夫ですし。あ、勝つにしてもお客さんの方に体を向けてくれない人はやりづらいかな。
これはいつまでたっても出来ない奴は出来ないです。自分に酔ってる奴は比較的早く出来る ようになります。


いい試合が出来たかどうかは、自分は客受け如何で決まります。

これは見た人の評価や反応が「いい試合が出来たか」の基準になります。

自分達の試合を見てる人は、昼休みに広場でやっているので、プロレスを知らない人が 多いです。よって、どうしても技や内容を派手にして、脚を止めて見てもらおうとします。

自分がおもろいと思った事がお客さんもおもろいと思ってもらえないって試合は大体、 アングルや、内容を詰め込みすぎの試合でよく起こる事だと思います。アングル作りこみ 過ぎてもお客さんは白けてしまいますし、やりたい技を詰め込みすぎても、 ただのプロレスごっこになってしまうと思います。プロレス好きに試合作らせるとこうなる 例が多いです。よって自分は技は減らしてますし、つまらんアングルなら作りません。

お客さんが見て、楽しめて、入り込めるものにしたいですし。

万人が喜ぶ技とかを時間をかけ、うまく作ってるなって感じるのはWWE等のアメプロですね。
でも学プロでアメプロのコピーをしても決して受けないので、その辺のさじ加減が難しいです。


まとめると、上手い人、やり易い人っていうのは、プロレス論とか観客論がしっかり出来てる 人やと思います。いくらレスリングがうまくても、見せる努力に欠けてる人は上手いとは 言えないと思いますし、やりづらいですね。

自分が一番プロレスがうまいな、理論が凄いなって思ったのはDDTで今人気のDD選手です。
この方は自分の直接の先輩ではないですが、学プロでの試合を見たり、又聞きやチャットで ですが、理論を聞くと、この人の理論が一番深く、感銘を受けました。
スタイルは全く違いますが。

一番印象深かったのは、学プロに一番大切なものは「自分が楽しめているかどうかだ」と言う 一言です。内輪ノリはアカンけども、かといって自分達が楽しめない試合をしてもお客さんに 伝わるはずがないと言う事だと理解しています。

以上、長文失礼しました。




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