7・27ハロー!プロジェクト『ONE HAPPY SUMMER DAY』(代々木第一体育館)観戦記
■投稿日時:2002年7月29日
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 昼すぎに代々木公園に着くと、そこは既に沸き立っていた。カーニバル。
 2時半からの昼の部の人だけでなくて、夜の部なのにもう来てる人、おそらくコンサートは観れないのに来てる人、などでゴッタ返している。脇のテントでグッズを売っているのだが(観れないのに来てる人の目的はたぶんコレ)、並ぶ長蛇の列が代々木第一を半周しようかという勢い。
 1万人規模の会場であるにもかかわらず、活気や賑わいは数万人規模のドームのプロレス興行をはるかに上回っている。子ども連れ、オタだけでなく、カップル、若い女性が意外に多い。

 かく言う私たちも夜の部なので、原宿でメシ食って渋谷でボーリングして、英気を養っていよいよの会場入り。

 今回のチケットを押さえてくれたのはDという男。このD、会社では社長に次いでほぼナンバー2の要職にありながらその社長と衝突、出社拒否、早退を繰り返し、家にこもって昼から焼酎を浴びながらモー娘。のDVD、ビデオをなんどもなんども舐め入るように見ているという男(ちなみに妻子持ち)。ま、行動パターンだけ見れば、私に似てないこともないが。

 開演のベルと同時に、地の底から浮き上がるかのようなどよめき、サイリウムのペンライトのさざめき。開始と同時に出来あがっている。3月のWWFの横浜興行を思い出す。

 席は、ステージのまさしく真横のスタンド。それでかえって、設置されたスクリーンビジョンが見やすかったのだが、冒頭に流れたCGアニメが良い出来。ユニットやソロの歌手名が飛び出すたびさらに増す歓声。

 オープニングは今年のシャッフルユニット。これがしかし… 最初(一昨年)の赤組4他、去年の3人祭他に比べて、シャッフルが低調なのがそのままステージに現れてしまう。って自分が曲を知らないから盛りあがれないだけか(笑)。でも、おどる11の曲なんて去年の10人祭の曲とソックリやん。
 ある程度、世界が出来あがった後は、それを維持して薄めてゆくのが当面長続きさせるコツだとは思うが、それが通用するのは当面でしかないぞ。

 その後、全メンバーの紹介、各アーティストの曲、合間にMC、というかスキット、小企画が続いていく。
 それが、知らない曲が多いので、困ってしまう。回りの客席の熱狂のおかげで、それなりの高揚感はあるが。そもそもそういった、モー娘。と松浦“以外”の事務所の他のアーティストを売っていこうという意図も含まれたコンサートなわけだしね。
 にしても、合間のMC、というかスキット、のゆるいこと! ゆるすぎる。モー娘。をちょろちょろ出して、なんとか気を惹こうとはしているのだが、あれでは…

 そのなかでも、演歌の人(前田有紀)は歌が巧いと思ったなあ。あと、新人の藤本美貴。声、歌い方が好み。個人的に言えば、カントリー娘。に石川梨華では『初めてのハッピーバースディ!』を歌って欲しかったけど、コンサートの性質上、新曲を1曲だけになるのはしょうがない。
 松浦亜弥は2曲、メインのモー娘。の直前、セミファイナルを堂々と果たす。松浦も『ドッキドキ!LOVEメール』と『トロピカ〜ル恋して〜る』がよかったんだけど、まあ、正統アイドル歌謡曲の典型にして彼女の代表曲になるだろう『桃色片想い』と、最新曲との組合せになったのは、これも当然か。松浦の、一所懸命さ、ひたむきさをまっすぐにアピールしようとするあの愛想の振りまき方、いや味を感じさせず、女性からの支持が多いのもわかる気がする。わかる気がするが、どうも、やや鼻についてきた。

 とうとう、メイン。モーニング娘。登場。ステージ上、踊り歌う表情、身のこなしが、他のアーティスト達と違って、「お客さんを楽しませるわよ」という自信・余裕にあふれているように見える。ま、知ってる曲が多くて、心地よかっただけかもしれない(笑)。
 そんななか、気づいたことを少し。
・後藤真希
 顔が痩せて、知念里奈に似てきた。以前はそんなに好きではなかったが、底のほうから出てくるような声の伸び、歌の力を感じて、やっぱりこの人はちょっとモノが違うな、と。
・吉澤ひとみ
 京塚昌子か井上京子か、というぐらいに変貌している。
 それはともかく、『We're alive』の矢口や『ふるさと』の安倍は論外として、『ピース』における石川、『I wish』における後藤・加護をも寄せ付けず、『ミスタームーンライト』における吉澤は、彼女無しではその曲が成立し得ないというまでの高い位置付けを持つことに成功している。いかんせん、それだけなのが惜しいが。
・辻ちゃんはいい味だしてる。素直でよいよ。それに比べて加護には、ちょっとあざとさを覚えた。
・5期メンバー
 高橋は、人気が爆発するタイプにはならないかもしれないが、次代の後藤としてグループを支える可能性がある逸材。
 紺野は一所懸命でかわいい。
・家族連れを意識した選曲(混合ユニットでの『カモメの水兵さん』、『ふるさと』で「うさぎ追いし〜」を組み入れた編曲)は、夜の部ということもあり、やや外れたか。

 コンサート中、面白かったのは、数列前にいたいかにもアイドルオタクらしい法被を着込んだ「ハッピさん」(勝手に命名)。モー娘。以外のハロプロ・メンバーの曲も、彼独自の振り付けでもって熱烈に踊って応援する。私が、つい引き込まれるように彼の振りを真似して、通路にまではみ出して飛び跳ねてたら係員の方に注意されてしまいました…。
 そんなハッピさんも、振りの大人しい曲では固まったように動きが停止、休息をとっている姿がおかしかった。

 ま、なんだ、とにかく全体として、あれだけの活気の中に身を置く体験はひさしぶり。楽しかったですよ。
 前述のDは、この夏唯一の楽しみが終わってしまったことに少しブルー。
 9月に、モー娘。単独のコンサートに行けるかもしれないので、それも楽しみ。





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