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共犯者
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■投稿日時:2002年1月13日 ■書き手:deak |
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猪木と馬場って、本当に仲が悪かったのかな。 考え過ぎですかねえ。 いや、なんかそう思うんですよ、最近。 友好関係にある「ノア」を徹底して毛嫌いし、代わりに「プライド」との殺伐とした戦いを押し進める猪木。 三沢や秋山が「敵」の弟子だから? そうなの? ほんとにそれだけ? そういう意味? 知ってたんじゃないですかね、馬場も、猪木も。 BI砲の「夢の対決」は、絶対に実現させちゃいけないってことを。 すべてを知った上で、挑発合戦を繰り返し、実現する可能性の「周辺」、いわば「匂い」を長年の商売に繋げてきたんじゃないのかなって。 もちろん仮説ですけど、ハンセン、ブッチャー、ブロディ、シン、ジャパンプロレスなどなど、たびたび起こった「移籍問題」も、二人(実際には新間も合わせて三人)がよく話し合った上で「起こした」事件だったんじゃないかなって。 いや、相当なライバル心はあったと思うんですね。 だから、今言った「移籍問題」はもちろん極端な話で、中にはガチンコな「事件」だってあったのかもしれない。 だけどね、一般に言われているような「最悪の仲」だったっていうのが、どうも臭い気がしてるんですよ、今思うと。 むしろ時々マット界の「先行き」を話し合うぐらいの「仲」だった、そして時には「スキャンダラスなこと」が生みだす利益を、互いに「意図的に」享受しあっていたと考えるほうが素直なのかなって。 猪木と馬場の不仲。 ひょっとして、これはマット界一世一代の大「アングル」だったんじゃないか。 日本プロレスという独占企業が招いた「崩壊への過程」を目の当たりにし、なおかつ進みたい方向性が「真逆」だった馬場と猪木が、結託して「二大政党制」を画策していたとしても何ら不思議じゃないんじゃないか、と。 じゃあ馬場さんは、「NWA」をアングルに使ってください。猪木は、坂口さんとゴッチさんに来てもらって、「格闘技」をアングルにしていきますから。 それと、ふたりが戦いそうな雰囲気だけは残しといたほうがいいかもしれませんね。 ほら、猪木が初優勝したワールド大リーグのときの観客の沸きようって凄かったじゃないですか。 決勝で馬場さんと猪木が戦うかもしれないってだけで。 もし、あの「過激な仕掛人」がこんな風に「動いて」いたとしたら? 「壁」の崩壊、総合格闘技の台頭、異常な猪木人気、そして高橋本と、馬場の死を契機に良くも悪くも急激に「磁場」が狂ってきたマット界。 ノアとの交流に対する猪木の苦言も、ひょっとすると「夢の対決」が次から次へと実現しちゃう「夢のなさ」を危惧してのことなんじゃなかろうか。 そう思ったのをキッカケに「空想」した、ちょっとした仮説でした。。 |
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