教科書ガイドってことなんじゃない
■投稿日時:2001年12月20日
■書き手:夏 (ex:「It's Just Another ORDINARY DAY」

暴露本じゃないし告白本じゃない、啓蒙書でもなくてビジネス書では全然ない。「流血の魔術 最強の演技」は教科書ガイドなんです。
故にここで解かれる問題は「猪木の異種格闘技戦」であり「新宿伊勢丹前襲撃事件」であり「雪の札幌テロ事件」などの基本中の基本問題ばかり。
いつだって基本は基本だし公式は公式。あとの応用実践問題は各自で自習すればよいのです。

私がプロレスにやられたのは、あの6・2蔵前だったので端から「最強」なんかには興味はありませんでした(・・・いや、少しはあったか、ガキだったし)。
初観戦、4・18両国での猪木負傷ギミックやブロディのトホホな膝流血にも萎えるどころかますますのめり込み、UWFのプロレス実験、ランクがガチガチだった全日本での天龍革命、いろいろスリリングだった猪木カウントダウンなどもいちいち楽しんできたし、個人的には今更この本があろうとなかろうと、プロレスが楽しいのは全く変わりません。

が、しかし、プロレスの楽しみ方を知らない若者や答えが解らないまま、もう人に聞くこともできなくなっているオヤジなんかには、この教科書ガイドはとても役立つと思う。
仮にこの本を読んで、「ならプロレスはつまらない」と思えるのも幸せで、それならプロレスを観なきゃいいだけなんですから。あー簡単。
今までこの国のプロレスは、村松友視や山本隆司の例を出すまでもなく、「自力で楽しむことのできる人」にしか楽しめないものになってました。それでは先が見えないし底辺が広がらないからこそのUWFだったり、ドームプロレスだったり、猪木軍だったりしたんだろうけれど、そんなややこしいことしなくても、この本をプロレスの「教科書ガイド」として使うのが一番簡単なんだよね。これに乗れりゃ楽しいし乗れなきゃ止めればいいんだもん。

つまり、いい本です





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