11/11カンペオナート・ジャポネーズ雑感〜実原最強への階段を着実に登る
■投稿日時:2001年11月12日
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 パレストラ主催の「カンペオナート・ジャポネーズ」。白帯は土曜、青帯以上が日曜という、2日開催。であることに気がつかず、応援している市川くんの白帯マッチ、見逃してしまった(惜しくも2回戦で敗退も、ギの練習始めて間もないわりに着実に進歩の見える試合だったらしい、勝つまでやれ!)。

 チーム品川の実原は、プルーマ級(61未満)、紫帯に挑戦。

 B柔術の帯制は、上から、黒・茶・紫・青・白。実原は、数ヶ月前に、ねわざワールド白帯トーナメントに優勝し、青帯を認定されたばかり。んで、ひとつ上の帯には挑戦出来るので、今回は果敢に、紫にチャレンジというわけ。

 誰がマッチメイクしているのかは知らんが、実原本人が、主催のパレストラ中井氏に「いきなり凄い相手ですね」と挨拶した際、「これが現実だ」と答えたとのことから、中井氏が決めたのかもしれん。それにしても、粋というか、何というか、いきなり、青帯を認定してくれた、ねわざワールド主催の大賀氏との対戦とはね。最近では、ワイフェニの植野に敗れてはいるものの、この階級の第一人者だぜ。

 それを数日前に聞いて、大喜びしていたという感性の持ち主である実原。やはり、強い奴とやりがる奴は伸びる。

 試合は凄かった。いきなりタックルに行く実原(アドバンテージ)、引き込む大賀、クロスからよじ登ってバックを取る。さすがにウマい(4ポイント)。堅実にそのままバックをキープし、実原、モガくもどうしようもない。

 どう見ても、敗色濃厚の気配が漂うラスト1分、取られ続けていたバックから、遂にインサイドに戻す実原。そこから、いきなりスルスルとマウント奪取。あっと驚く7ポイント。

 んで、その時丁度終了のベル。本人、逆転したことに気がつかず。

 いやあ、興奮しました。

 2回戦は、アライブの梅村戦。いきなりの投げで2ポイント取られるも、スイープして同点に。後半に入り、逆にスイープされ4−2となり、そこからは必死に攻めまくるも、さすが梅村、固い。惜しくも、ポイント負け。いい試合だったのが救い。


 それにしても、アマの大会は長い。朝9時の軽量開始で、試合開始が10時半。実原が2回戦に負けた時には、もう4時過ぎであった(おれは、ここで帰宅)。こういう大会を見に行くと、自分も体育会だった頃(格闘技じゃないけどね)を思い出して、甘酸っぱい思い出が蘇る。

 他人のファイトなどには、目をくれず試合場のすぐ横でぐーすか寝てる選手(実原もその1人だ)。負けて隅っこで、ウナ垂れたまま数十分も固まってる選手。1回戦に勝っただけで歓喜のあまり号泣してる選手。

 スポーツ競技は、恐ろしく残酷で、陰湿な世界だ。だからこそ面白い。

 サワヤカだなんて言い方があるが、絶対にそうは思わない。自分が20年以上前に選手として味わった経験からも、この数年、格闘技をのめり込んで見るようになってからも、その思いは変わらない。

 特に対人競技である格闘技には、その特徴が顕著に現れる。まあ、体育会独特の粗野な脳天気さ(要は馬鹿ばっか)が、陰湿さを覆い隠してはくれるのだが。

 会場の台東リバーサイドスポーツセンターは、広々としたツクリの体育館。浅草の中心からは徒歩10分ほど。2面ある柔道場を、小さくビニールテープで仕切り3面にしてた(それが柔術のルールにおける試合場サイズなのかは知らないが)。3面で同時にやるもんだから、そこそこ著名な選手が出てても、見逃してしまうことが多い。

 本名の三島睦智で出ていたド根性ノ助(レーヴィ級、73未満)は、1回戦が開始早々だったので見逃さなかった。いきなり投げられ2ポイント取られて、どうなることかと思いしや、そこからは圧倒。ポジション取りまくりポイント取りまくり最後は十字で1本。2回戦は丁度実原の1回戦とぶつかったので、途中までしか見ていない。実原はAマット、ド根性ノ助はBマットで、実原vs大賀に向けられたカメラが、ド根性ノ助がBマットで試合に入ると、一斉にそっちに向いたのが、ちょっと面白かった。

 パンクラスの北岡(メジオ級の青帯、79未満)は、柔術でも同じことやってる。なんだかなあ。この人、チーム品川の連中とも面識があって、やあやあなどと挨拶してて、おれは、いつもボロクソに書いてるもんだから、居たたまれなくて、思わず、その場から逃げてしまったよ(当然、向こうはそんなこと知らない)。

 草柳(メイオペサード級、85未満)や大内(レーヴィ級)という、修斗の古株が果敢に青帯に挑戦してたり(双方とも1回戦だけは見た、どっちも堅実にポジション取って判定勝ち)、元骨法の小柳津が、謎の「ムサコガレージ」というチームから、メジオ級の紫に出てて何故かセコンドが品川さんだったり(1回戦は1本勝ち、2回戦はSKアブソリュートの林にレフェリー判定で惜しくも敗退)、その辺に著名選手がゴロゴロしてるから、会場をウロついているだけでも飽きない(草柳、小柳津とも34歳だ、がんばっているなあ)。


 それにしても、会場はパンパンに膨れ上がり超満員。出場選手が多く、関係者だけでも満員なのに、かなりの一般客が入っていた。実原vs梅村戦でも、おれの後ろの3人連れくらいの観客が、実原・梅村双方の実績等をよく知っていて、友達同士で話しながら「おお実原、すげえバランスのよさ、あそこで倒れないのは凄い」とか言いながら見てた。チーム品川プチ後援会会長(勝手に就任)としては、何だかうれしいね。

 場内熱気でムンムンなものだから、暑がりのおれでなくともTシャツ1枚になりたくなるところだが、おれは何をトチ狂ったか、コンテンダーズのTシャツを着ていってしまった為、最後までTシャツになれず。恐いんだよ、パレストラ若林が。試合中にもマイクで「はい、そこの××選手、その線より中に入らないで。失格にするよ」とか「はいそこの観客、そんなところで見てると退場させるよ」とか、仕切りまくりでさ。コンテンダーズTシャツを来てチーム品川を応援してるだけで、「はいそこのチーム品川、GCMのTシャツ着てるから失格」とか言われたら、かなわんからな。

 いやなに、ここまで日本にB柔術が定着しつつあるのは、若林さんのお陰です。


 家に帰って、遅れた仕事を開始すると、中井氏から実原が紫に認定されという品川さんからの報告に続き、実原本人からメールが来た。

---------------------------------------------------------------------------------------------
今日はありがとうございました。
大賀さんに勝てるとは、、大口たたいといて正直ビックリです。
今度は梅村さんと、皆さんに喜んでいただけるような良い試合が出来る様一層精進します。
---------------------------------------------------------------------------------------------

 素晴らし過ぎますな。





本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ