ビデリンのRAW: The Real Account of Wrestling, UNCENSORED
■投稿日時:2001年9月19日
■書き手:ビデリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

愚傾が原稿を落とした時に時々登場する『ビデリンのhe Real Account of Wrestling, UNCENSORED』の時間がやって参りました。

今日はアングルの話です。
良くありますね>病気アングル。
昭和50年代の半ばから、猪木は蔵前国技館の最終戦の前になると、どこか怪我をしているとか、39度の熱があるとか必ず体調不良と言うことになってました。これは勝ち続けることで肥大した猪木最強幻想とそれほどでもない最終戦のNWFタイトル挑戦者との間のバランスを取るためにどうしても必要なアングルだったのです。

ま、猪木も引退して長い。病気アングルを死ぬまで拒否して、肝臓に3キロの大腸癌転移を持ったままリングに上がり続けた馬場が逝ってからももう長い。腎不全をshootangleとしていたMr珍も亡くなった。 いま有名な病気アングル(ギミックとしての病気と言ってもいい)を背負っているのはマサ斉藤のアルツハイマー・・・いや、ごほっ、もとい。

今日は癌と闘うというギミックを背負うあるレスラーの話です。

彼は大剛さんのところから帰国して暫くして休んでいました。ガンという噂が流れてみんな心配していたのですが、その後ガン告白とともに復帰しました。報道されるところによると、「睾丸の腫瘍が発見されて摘出の結果悪性であった。化学療法を1クールうけたが、以後の化学療法は拒否して、印度伝来の自然療法やフロリダの太陽でガンを克服した」のだそうです。睾丸という部位・以後の経過から腫瘍はセミノーマと考えられます。
胎児性癌や奇形癌で治療を拒否したら死んじゃうからね。(セミノーマの予後についてはここ[http://www.onh.go.jp/uro/seisoushuyou.html])転移がなければ、セミノーマは治癒率ほぼ100%です。効かない薬なら拒否する人がいるかも知れないけど、100%治るのに薬を拒否する人はいるかな?というのはもっともな疑問。
もっともな疑問をもっていたら、衝撃的な情報がネットの地下を駆けめぐった。WOβにも少しほのめかされたから覚えている人もいるかな?

http://mfs.med.u-tokai.ac.jp/pathology/infection/cases/ccase7.html (今はDead Link)の症例報告だ。

症例7.28歳男性、プロレスラー、独身、副睾丸腫瘤

1ヶ月前より右陰嚢の無痛性腫脹に気づく。発熱なし。触診上、右副睾丸に腫瘤が指摘された。末梢血白血球数 6,000/μl、検尿:白血球 50/F、細菌尿なし。副睾丸腫瘍の臨床診断にて、除睾術施行。睾丸に著変なく、副睾丸尾部に黄褐色の境界不鮮明な 2 x 1.5 cm 大の腫瘤を認めた。


彼が病気で休んだのは28歳のころ。睾丸の腫瘍。これは副睾丸の腫瘍だが、なんの違いがある?(本当はあるんだが・・・)。まるっきり当てはまる!!!

しかし、この症例の診断はセミノーマでも胎児性癌でもなく、『副睾丸腫瘍が疑われて除睾丸術を行ったが、組織学的な検査をしてみたら なんと 腫瘍なんかではなく、(おそらく商売)女にクラミジア(性感染症)をうつされていただけだった』だった。

ガビっガ〜ン。私たちの彼に送った励ましや歓声はなんだったんだ?
こんな汚い病気アングルははじめてだ。金返せ。おいおい、会社にも秘密かよ、○波社長が泣いてるぜ!などなど非難囂々。または性病を癌にしてギミックとして身につけてしまうとは天晴れ!さすが○村!宇宙を語りながら女を・・・等々ケンケンガクガク。

儂はちょっとこれはやりすぎだと思うね。生活のための看板としても、許し難い。ある意味命をもてあそんだようなものだし、ファンの同情を踏みにじっている。
君らだって許せないだろ!
新日に抗議の手紙を書こう!!!






























・・・・と、(ごく一部で)大騒ぎになったのだが、この症例報告が95年頃の事だと分かって一件落着。彼は95年なら24・5才だ。元気にYoung Lionをやっていた。良かったね、疑いが晴れて>西村君。

と、キンタマと誤解の話だけではなんなので、
『ともかく、レスラーがギミック一つ背負うというのはそれくらい命がけのことなのです』
ときれいにまとめておこう。

でも、それなら28歳でキンタマの一つを落とされて、いま33歳くらいの片金レスラーは誰だ? 『それを考えると夜も眠れません』

それじゃ、今日のところはこんなもんです。
ビデリンの正体を探ってはいけません。





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