よみがえれ野性の好奇心
■投稿日時:2001年9月5日
■書き手:野生のおじさん
■HP:よみがえれ野生の好奇心

人は現代文明に適応できているだろうか?
 現代の科学技術は快適を求め、自然を資源として発展してきた。世界的
な自由競争は、資源を奪い合い、勝者は短期間でその目的に近づく。人口
は爆発的に増え、世界は大量消費時代に入る。ビジネスは利益を求めて国
境を超え、物流が環境に対する配慮を崩壊させた。結果、放射能、科学物
質による汚染などが、未知の殺人者として静かに忍びよっている。これは
人類自身が作り出した新しい地獄である。自給自足の節度ある文化は先進
国においては風前のともしびだ。
 社会は有機体的に進化する。個人の選択は限られ、闇雲に社会に追従す
るしかないようにさえ見える。そのようなシステムの中で生きる我々は、
貨幣に象徴される仮想の現実に依存している。知識は細分化、専門化され、
過剰な情報を整理できない。結果、共有すべき社会の規範や価値は混乱し、
個人は、仮想システムの一部となり、自立した倫理が崩壊する。 
 人が生物として認知できる世界は限られている。これを超えた社会の複
雑化は、個人と世界の調和を乱し、不安や疎外感を助長させる。
 そこで、私達人間も生態系の一員であり、単純化した自然観を真実とし
て見直し、自然の神秘性に救い求める態度が見直される。自然は、人間が
自らの限界を知るとき合理性を得るのだ。
 自然の力はすべての始まりである。知性の限界を知った人類は、自然と
共生の道を選択するだろう。そのとき自然の実体験がより良い発想、選択、
社会規範を支える本来の力を取り戻すのだ。人の意識は、自然から目覚め
たものなのだ。
 未来は常に新しい冒険である。子供達はさらに自然から学び、社会の規
範や自分自身を見直し、人と万象の調和した新しい文明の創造に成功しな
ければならない。自然は健康的な好奇心を育て、こどもたちがより良い未
来を創るための本質的な知恵を取り戻す場所になるだろう。





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