前田トークショー@ヴァージンメガストア
■投稿日時:2001年6月9日
■書き手:タカハシ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

一連の離脱騒動は誰がどう考えてもリングス創設以来最大の危機だろう・・・
などと改めて書くのもバカらしい程明白だ。
この日ヴァージンメガストアで行われた前田トークショーには
「リングスは大丈夫!」という前田自身の声を聞きたくて集まったファン
ばかりだと思う。今更前田の口から離脱した選手の批判など聞きたくない。
今回は最初にお断りしておくが全くキナ臭い話も口外禁止と言うようなネタ
もない。ただ前田ファンは十分に楽しめたではないかと思う。

司会は昨年(だったかな?)自身のイベントに高阪を招いたMANZAI−C
の2人。スケッチブックは持たずに登場した2人の第一声は「浅草キッドじゃ
なくてスイマセン」だった。
前田の登場前にしばらく前フリ。MANZAI−Cはリングスは何度も観戦して
いるようで、ファンからも温かく受け入れられていた。
交響曲風アレンジの「キャプチュード」で登場した前田に、一緒の仕事は初めて
らしい2人はNK大会での控え室での初対面の思い出から入る。
背の高い方(183センチ)は前田に直接「兄ちゃん、プロレスやらへん?」
とその時聞かれたそうで、緊張の余り変テコな断り方をしてしまったそうだ。

余談だが直木賞作家、故景山民夫は昔新日観戦の際(フルハム三浦をやっていた頃)
新間寿に控え室で「君ィ、背高いねぇ。プロレスやらない?」と誘われた事が
あったそうだ。
「でもボク30越えてるんですよ?!」と答えると「大丈夫!猪木だって40越えて
やってるんだから」と返されたらしいが・・・。

前田を怒らせないようにするためか、前田が試合後にフライにストンピングを
かました試合を例に挙げつつ、「今の若いものは・・・」という古代エジプトから
言われ続けてきた話から本格的にスタート。
新日時代からとにかく負けず嫌いと見栄を張る事で生きてきた事を伺わせる
エピソードの数々が飛び出すが、意外に初出のネタが多かったように思う。
「練習後血尿が出た時は周囲に自慢したよ」、「ボクはチンコの先から膿が出た時は
心底ビビリましたよ」、「そりゃ風俗でもらったもんだろ!」とお約束交じり
のネタの応酬などで前田もリラックスした様子だった。

2人は高阪から聞いた話として前田に焼き肉屋に連れていってもらうと
いつも臓物ばかり注文されて困るというエピソードを披露。前田に言わせると
「最後は内臓に行き着くんだよ」との事だが、奢ってもらう立場のため言い出せない
高阪というのも可笑しい絵図だ。また前田はシューマイが大好きらしいが、
「新横浜駅で買った何箱も積み上げたシューマイ弁当が大阪駅に着くまでに全て
食べ尽くされる」という話には苦笑混じりで「それはオーバーだよ」と否定していた。
続けてネットワーク関係の話となりロシアに初めて乗り込んだ時の話となった。
関係者に最初に自己紹介する時に自身の格闘技歴で「アントニオ猪木の弟子で・・・」
と言うとそれだけで「もう信用できない」と話を聞いてもらえなくなりそうな
事があった時は閉口したそうだ。
前田に言わせると猪木が数々の不義理をした事が関係したそうだが、中には
「別にそんな事で怒らなくても・・・」という事も多かったそうだ。
ロシアの人と親交を深めるために「1週間で20回」もの宴会に出席したそうだが、
ロシアの伝統として「これは××が○○した事を・・・」とエエ話を前フリと
してから乾杯の音頭を次々と取って行くのに、エエ話を考える事へのプレッシャーと
飲み過ぎて酒乱の本領を発揮してしまわないかのせめぎ合いで大変だった事
(このエエ話がその人への尊敬や信頼を生み出すポイントらしい)や、
飲んだ後にサウナに入った時も何人目に出るかの心理戦とここでも負けず嫌いと
見栄張り気質を貫いた事、サウナの後飛び込んだ水風呂が本当に冷水で危うく心臓マヒ
で死にかけた事まで話していた。
いつもだとこの辺で飽きてきて自分の好きな刀や飛行機の話に強引に持っていこう
とするのだが、今回その気配が全くなかったのはそれだけ心に余裕がなかったのか、
それだけリラックスしていたという事なのかはちょっと判別付けかねるところだ。

終盤、横浜大会の展望からアローナ→ADCCと流れてアブダビ話となる。
王子について聞かれると「ブサイクでぇ」と(アラーの)神をも恐れぬ発言
には観客もちょっと引くが、タハヌーン王子は10人以上いる兄弟の中では
最もインテリなんだそうだ。王子に「何でこんなイベントを開くのですか?」
と尋ねたところ「It's my little hobby」との答えが返ってきたそうだ。
前田によると旧UWF時代からのビデオも王子は多数持っているらしいが、
その試合に関しての王子の感想はヒジョーに興味深いところだ。
「試合後に会場の近くで売ってるウラ系のビデオも持ってるんですかね?」
と振られるが、前田は無反応だった。
続けて銀行が一族に貯蓄を依頼したところ「急な申し出のため十分にお金を
用意できなくて申し訳ない」と振込?後に丁重に謝罪されたため、
余り期待せずその担当者が入金額を確認したところ1人あたり100億
(日本円かは不明。多分そう)くらい入っていたというエピソードを披露したが、
それを「桃太郎電鉄でも100億使うのには思い切りが必要ですけどねぇ」
と受けたのには思わず拍手してしまった。

また友情の証としてダイヤのリングをプレゼントされた時にアタッシュケースに
幾つも並んだ中から1つ選ぶという状況で、まず一番大きいダイヤのものに手が
伸びた時に「金の斧と銀の斧」の童話が頭に浮かび、ついつい少し小さめの指輪
を選んだと最後の最後でこれまた見栄張り気質の話で一応の幕となった。

最後に現在の格闘技界の状況を「戦国時代ではなく仁義なき戦い」と評し、
それでも今のリングスの危機について「乗り越えるだけの自信はある。見守って
いて欲しい」と締め。安っぽく「応援して下さい」と言わないところに前田のプライド
を感じた。質問コーナーはなかったが前田の力強い言葉を最後に聞けたところで、
満足して会場を後にした。





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