XFL、発進。歴史的革命のはじまりか、はたまた世紀の無駄使いか?
■投稿日時:2001年2月3日
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

昨晩(土曜)開幕したXFL。各会場は超満員で、テレビ中継もいきなり予想をはるかに超える視聴率を叩きだしたとか。でも俺、昨晩はすっかり観るの忘れてました。なんせプロレスと格闘技以外のスポーツにはあまり興味がないもので。アメフトもごく基本的なルールを把握してる程度。先週か先々週あたり、世間がスーパーボウルで騒いでいたのは知ってたけど、どことどこが闘ったのか、どこが勝ったのかとか全然知りません。

まあそんな俺ですが、マクマーンがなんかやらかすのだったら、やっぱり見ておきたいということで、今日、日曜昼に行われた、サンフランシスコデーモンズvsLAエクストリーム(チーム名はどれもこんな感じ)の生中継を観戦しました。(といっても、観戦用のジャンクフードを買いに行っている間に中継が始まってしまい、オープニングは見逃してしまいました。また、途中からは飽きてきて、チャイナの本を読んだり、これを書きはじめたりしたので後半はあまり観ていません。)とにかく以下、アメフト音痴なりに、FYI(For Your Information)って感じで、テレビ観戦雑感をざっくばらんに上げてゆきます。

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ありていにいって、試合はガチのようでした。つまり、基本的に普通のフットボールです。ちゃんとレフェリーに権力がある。選手以外の者が試合に巻き込まれたりもしない。ちょっとミスが多く、「選手レベルは二流」みたいな評判は頷ける気がした。

ただ、いくつかルールは改正されている。開始時の選択権をコイントスでなくビーチフラッグ的なボールの奪い合いで決める(これで昨日は怪我人が出て、かえって危険度がクローズアップされてラッキーだったような)とか、タッチダウン後のエクストラポイントはキック禁止で、パスかランでとらなきゃいけないとか。

開幕前からしきりに宣伝していたXFLの売りの一つは、フィールドの至る所に準備された集音マイク(選手にもつけさせているとか)とカメラ。確かに、選手やコーチの声、息使い、肉体がぶつかり合う音とかけっこう聞こえて来て迫力がある。こりゃ技をささやくプロレスじゃできねえなあ。いろんな角度からの迫力ある絵もみせている。ハーフタイムにはロッカールームからの中継も。まだ慣れないせいか、切り替えの失敗もあり。あと、会場の盛り上がるファン達のアップや、インタビューもふんだんにおこなってた。

また、選手やコーチ、客席にいる選手の家族へのインタビュー等もふんだんに行う。フィールドでプレー直前に、選手ひとりひとりにカメラの前でひとこと言わせたり。それらはみんな、会場に設置されたヴィジョンでドアップで写し出される。こういうの、俺はNFLを観ないから比較できないんだけど、ネットに出てるスポーツ記者の昨晩のXFL中継のレビューとかを読む限り、プロスポーツ中継ではかなり斬新なことらしい。「XFLはプレイ中の選手達の声を拾ったりプレイ直後にインタビューすることで、彼らの下品さをむき出しにしていてけしからん」とか書いてあった。これは逆に言えば、XFLが従来のスポーツの偽善性を露出し逆利用するのに成功しているということの証拠でもある。XFLでは、スポーツマンシップや行儀の良さを選手に要求するよりむしろ、感情を出すことを奨励するらしい。このあたりは非常に正しい戦略だと思う。

なぜか(昼間だからか?)もう一つの大きな売りのはずの、チアリーダー達のお色気強調は期待してたほどじゃなかった。コスチュームの露出度がちょっと高いくらい。事前に流されてたコマーシャルとかでは、このあたりをもっと思いきり煽ってたのになあ。もっともっとやんなきゃだめじゃん。こんなんでも、けしからんと腹を立てる良識的な方々もいたみたいだけど。

さすがに最初だから、三段重ねの客席は超満員。ファンのノリはいい。けっこうできたてのXFLグッズを身につけてる人も多い。まだ地元チームへの愛着なんてないだろうに、ちゃんとホームのチームに声援を、アウエイにはブーイングをしている。ものわかりいいなあ。

一度選手の間で小競り合いが起きたとき、すかさず解説者が大喜びであおっていた。たぶんそうしろと指示されていたんだと思う。このひとは、たまにちょっとキング風の悪玉解説をしていた。

休憩時に、ロック様とストーンコールド、テイカーのコメントがヴィジョンで流される。ロック様はXFLを批判するやつらのアヌスになんか突き立ててやるとアピール。ストーンコールドは、XFLなど問題じゃないと言ったNFLの偉い人を脅迫していた。テイカーは、俺と同じくらいXFLの連中はバッドアスだと。

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そんなもんかなあ。カメラとか集音とかインタビューとかは、スポーツでいままで隠されていた下世話さと迫力が露出してて確かにいいけど、まだまだ基本的には普通にフットボールだから、今後は厳しい気もするなあ。やっぱ、もっと思いきり従来のスポーツ精神やその常識を踏み越えあざ笑うようなことをやらないと、、、と思うのは俺がアメフトど素人だからかな? 選手のキャラクターが浸透してきたら、もっと派手なこともやってくれるかな? マクマーンは、三年後から利益を出せると見ているとか。これは壮大なる歴史的革命のはじまりなのか、はたまた世紀の無駄使いなのか? まあ今後に期待。





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