観戦記ドットネットアワード2004 −テック−
MVP スペル・クレイジー(ZERO ONE)
最優秀プロレスラー 小橋建太(NOAH)
最優秀シュートファイター ホイス・グレイシー(RGJA)
最優秀女子選手
優秀賞1 山本“KID”徳郁(PUREBRED東京)
優秀賞2 ケヴィン・ランデルマン(ハンマーハウス)
優秀賞3 三沢光晴(NOAH)
優秀賞4 佐々木健介(健介オフィス)
ベストタッグ(トリオ可) ケンドー・カシン&杉浦貴
ベストマッチ(プロレス部門) 田中将斗&スペル・クレイジーvsスティーヴ・コリノ&日高郁人
ベストマッチ(シュート部門) 魔裟斗vs山本“KID”徳郁(12.31Dynamaite!大阪)
ベストマッチ(女子部門)
ベスト興行 PRIDE−GP決勝戦(8.15 さいたま)
ベスト団体 プロレスリングNOAH
新人賞(男子) 王 拳聖(北京・中国武術)
新人賞(女子)
ベストブッカー/マッチメーカー/プロデューサー 谷川貞治(FEG)
ベストレフェリー
ベストコメント(マイク、試合後コメント、雑誌インタビュー等から) インタビュー中、ジョシュ・バーネットが高田に向けて「お前はそこじゃない」
重大ニュース/アングル 橋本ZERO-ONE離脱 小川直也PRIDE GP参戦
今年目立った人(選手・スタッフ・解説・芸能人等全て含め) 小川直也(UFO)
KANSENKI.NETベスト観戦記
KANSENKI.NETベストコラム せんせと話した(我が師pedro carvalho)
ワーストMVP 大森隆男(ZERO ONE)
ワースト試合 大谷晋二郎&坂田亘 vs大森隆男&田中将斗
ワースト興行 11.13 新日本プロレス大阪ドーム
ワースト団体 新日本プロレス
ワーストアングル 猪木政治
コメント
MVP:スペル・クレイジー
文句なし。彼のプロレスを観たことがない人がもしいたら(いや、そりゃ多数おられましょうが)是非一度、見ておくことをお勧めします。2004年 中、最高レベルのプロレスを幾度も拝ませていただいた。ただ、試合会場は後楽園ホールに限る。この会場との相性抜群。そこは欠点でもあるが。

最優秀プロレスラー:小橋建太
日本には存在しなくなってから久しいプロレスのチャンピオン像というものを、この1年で確立した絶対王者。儀式的なスープレックスの嵐や、対 戦相手を選ばぬ柔軟性の少ないスタイルなど、注文をつけるべき点も今じゃ、彼ゆえというアピールポイントになっている。

最優秀シュートファイター:ホイス・グレイシー
2003年おおみそかの吉田戦に続き2004年の曙と、テレビ的に欲しい映像を微塵も与えずにビッグマッチでの完勝を収め、相手と共にメディアをも シュートしてしまった生粋のシューター。からくりテレビ上で、ボビーとの試合で大盛り上がりのワークをやっている所も無視できない。彼の名前 はもっと一般層に広がるべき。

優秀賞それぞれ
KIDは自分が語る事も無いとは思うが、村浜戦に始まりナラントンガラグ戦等を挟み、2度目のK−1マッチ、5キロ軽く、金的のアクシデントを 受けて尚、魔裟斗とあの試合。本当に神の子。
健介は、あれだけ史上最悪のIWGP王者と揶揄されていた存在が、まさかフリーになることと嫁の プロデュースでここまでになれるとは、という驚嘆から。ランデルマンはミルコ食いとヒョードル戦のバックドロップはやっぱ凄かった。三沢は武 藤→小島→天龍と、発表されただけで自分が見たいと思ったプロレスの試合が2004年においてこの三つなので。
リングに立つだけで「夢の」と言わ れるカードをいくつも持っているその懐の深さを評価。
実際リング上ではそれほど動けてはいないが。カードの相手が3世代に分かれているところ もちょっと美しい。
次点に朝青龍を入れたい。

ベストタッグ:ケンドー・カシン&杉浦貴
年間でノアドームの1試合しかしていないが、そこに至るまでのコントづくしの面白さ、丸藤&KENTAを完全に手のひらの上に置いた試合振 り、もう一度みたいという期待から。

ベストマッチ(プロレス部門):田中将斗&スペル・クレイジーvsスティーヴ・コリノ&日高郁人(11.25 ZERO-ONE後楽園)
久しぶりに試合を観て童心に返った。心奪われ目が釘付けにされっぱなし。血が滾りました。敬服。そうそう、プロレスって本来おとなしく観るも のではないよね、と思い出す。観客を能動的に楽しませる力のあった試合。
他に良かった試合を隠れノアオタとして、以下、小橋vs秋山はドームという会場もノアファンの熱で埋められる事を証明したことを喜ぶ。
KENTA蹴 撃7番勝負vs高山戦はあの体重差でこれほどの激しさを演じたKENTAを素直に評価。三沢&小川vs斉藤&井上は、武道館のタイトルマッチであるにも かかわらず、30分間も井上のだめさ加減をテーマとしたネタ試合を行ったことに感動を覚え、その次の試合の小橋vs田上は枝のような腕の田上が怪 獣小橋と、おそらくプロレス人生最後の激闘を演じる姿に、晩年の馬場vsブロディがシンクロし、ノスタルジーを感じるいい試合だったことを記し ておく。

ベストマッチ(シュート部門):魔裟斗vs山本“KID”徳郁(12.31 K−1プレミアムDynamite大阪)
リング上の姿でここまで伸し上がったふたりが紅白を食うほどに数字を稼いだという点で、サップvs曙より意味があったんじゃないかと。

ベスト興行:PRIDE−GP決勝戦(8.15 さいたま)
そこに至るまでの過程から当日のパフォーマンスまで、目を奪われ続けた。年間を通して一番興味を抱いた興行であった。

ベスト団体:プロレスリングNOAH
守ることがノアの正しさ、という事はノア二年目くらいから言われ続けてるし、新日の迷走と比較してプロレスの砦と讃えられ続けてきたはずなの だが、ここに来てやっとプロレス雑誌各誌が新日から盟主交代しただのいうんで、やっとわかったか、という意味で今更ながら。
チャンピオン小 橋、丸藤&KENTAと、それぞれ色の違う連勝王者を産み出し、それとは別に、裏エースの秋山は影で相当働いたし、三沢の他団体の選手とのドリー ムマッチなど、トップクラスが様々な形で安定している所も評価。団体にヘビー級を受け継げる選手がいないことから、崩壊の道も同時に辿り出し て数年余、一向に改善の余地なし、ということも確かなのだがまぁその話は隅に置いておく。
あと、ノアが盟主なのはいいが、センセーショナルさ 皆無のノアだけしかないプロレス界なんて退屈極まりないわけで、新日頑張ってよ。

新人賞(男子):王 拳聖(北京・中国武術)
橋本靖国神社参拝に異議を唱える、というアングルでゼロワンにやって来た中国人武術家。浪口修との2戦が秀逸。1戦目では試合中、急に酔いだし て出た酔拳が、2戦目では酒を飲んで毒霧噴射式に目潰しから酔拳と、中身が向上しているところも見逃せない。好き。
次点に、2003年からまたがるが、フジWWE番組の解説者として徐々に認知度を広げた高木三四郎は番組ご意見番として2004年にも登場。自身の崇 拝するストーンコールドと邂逅、番組改変前の最終番組で自分の結婚イベントの試合を放送されるなど、テレビ番組中のキャラクターとして成功。
プロレス番組キャラ新人からプチブレイクを評価。

ベストブッカー/マッチメーカー/プロデューサー:谷川貞治(FEG)
プロデューサーがルールブックだ、という横暴を通し、この1年間も疑惑判定やらなんやらやり続けてさんざ言われるも、結局2年連続の大晦日まで 成功させたんだから言うことありません。

KANSENKI.NETベストコラム: せんせと話した(我が師pedro carvalho)
引き込まれました。それ以外にも、「ひねリン翻訳:マークシュルツからの告白」は猪木のいかがわしさにハァハァできて良し。「Dr. Inside MOATのプロレス哲学講座・第11回 『愛について』」は色々と自分でも考察したくなる。

ワーストMVP:大森隆男
衝撃的な退団劇を何一つ生かせなかったのは性格からしょうがないとしても、ノア出でソコソコのポジションだったという過去といい人ぶりで今日 まで存在できている。試合毎、客席からため息と失笑としょっぱさへの野次りを出させ続ける、プロレスセンス無いというセンスの塊。スペル・ク レイジーと田中将斗を前にしてなんのプロレスも見せられない逆奇跡。しかしそれ故、ゼロワンに行く機会の多いノアオタはどうしようもなく気に なってしまう(俺)。

ワースト試合:大谷晋二郎&坂田亘 vs大森隆男&田中将斗
橋本との決別を宣言する日のメインがこれの不思議。パートナーが敵対しあいカード編成に異議を唱えるというアングルがあったのだが良く伝わっ てこない。
試合は、中身をギクシャクさせることをうまく消化し切れていない事によるギクシャクさ。大森はここでもセンスの無いセンスを発揮し まくる。

ワースト興行:11.13 新日本プロレス大阪ドーム
大阪ドームでやって欲しい試合ファン投票1位を直前に取りやめて、出てきた試合が藤田&カシンvs中西&中邑(もちろんひどい試合)という冗談 のようなドーム興行。
これまでも末期末期といわれ続けてきたがさらに末期。

ワースト団体:新日本プロレス
G1はあいかわらずそれなりのクオリティを出すし、新三銃士もプロレス界の掛け替えの無い未来だし、けして駄目一辺倒の団体じゃないんだが、そ れ以上に駄目な部分が目に映るのは見る者の期待の裏返しからか。

ワーストアングル:猪木政治
大阪ドームも酷かったが、2005新年一発目もアレで観衆の目を凍りつかせた。次は何をしてくれるんだろうね。

 
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